今月のカメラ | 2002年2月号 | Olympus OM用レンズその1 |
Olympus OM Systemも ついに、終わりの時が来ました。2002年1月17日付けで、オリンパスはついに、OM本体の販売の中止を発表しました。交換レンズは、1年間は販売するとはいうものの、ほんとうに1年間購入できるのか、信じていないユーザーもいて、実質的に、終了したと感じられます。 今月は、OMシステムの交換レンズの手持ちから、その1ということで書いて見ます。 高校時代に購入して、大学のときに少しづつ買い足して行ったので、種類はかなり少ないのです。ごろごろ持っているコレクターの方から見れば、ほんのちょっぴりですが、みんな使いこんで、愛着があります。 これは、50mm F1.8です。俗に言う「銀ブチタイプ」です。 高校時代前半は、これ一本ですごしました。これに、中間リングのみで、植物の接写をこなしました。マクロレンズは高価なので、買えませんでしたが、充分に写りました。植物の接写が多かったためか、結構外側は汚れています。 |
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M-1に50mmをつけたところ です。 このスタイルで使っていたわけです。 ただ、フィルターとして、UVをつけっぱなしだったので、「銀ブチ」は、見えなくなっていましたが。 フードは、カブセタイプの金属のものが、35mmと兼用でした。もう、ゆがんでいて、見せるのも、恥ずかしいのでやめておきます。 |
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35mm F2.8です |
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35mm F2.8はコンパクト ですので、こんな感じになります。 プレミアのついた、40mmにしなくとも、35mmで使いやすいとおもうのですが、負け惜しみでしょうか。 もっとコンパクトのほうがよければ、オリンパス35DCでも使ったほうが、よろしいと思いますが。 大学のときに、先輩がXAを買った気持ちもわかります。 |
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28mm F3.5です いまは、28mmといえば、どのメーカーもF2か、F2.8となってしまって、こんなズームのような暗さのレンズはなくなったと思いますが、これでも良かったのですよ。 このレンズは、私が買ったのではありません。妹が、OM-2につけるために買ったものが、私の手に来たもので、たぶん私が使った回数より、妹が使った回数の方が多いでしょう。このレンズを使ったためか、妹は、EOS650につけるレンズを選択するときに、28-70mmを選んでいます。とうじは、28-70mmか35-105mmのどちらかが普通だったのですが、広角側を選ぶと言うのは、このレンズの経験からと推測します。 |
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さすがに、F3.5 だけあって、後玉の径は小さいですね。 |
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贅沢にも、数字はすべて 彫刻です。28mmという文字の形も味のある形で、彫刻されています。距離のメートルとフィートの表示も彫刻です。もちろん、被写界深度を示す表示も彫刻です。 某C社のレンズは、印刷でした。使って行くうちに、ズームの焦点距離とか、距離の数字とか消えてきて、今いったいどこに合わせているのかわからなくなってしまいました。時代の流れということで、しょうがないのですが。 |
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ズームは、一本しか 買いませんでした。しかもこれは、中古で購入しました。 趣味としての写真には、ズームは不必要と考えていましたが、ひとり目のこどもが生まれたときに、記録の写真を撮るのに便利そうだということで、購入しました。35-70mm F3.5ですが、これは、これで便利に使いました。特にストロボ使用時は、焦点距離によってF値が変わらないので便利です。 |
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35-70mmの後ろです 不思議な文字が書いてあるし、レンズ保護のツメが2本、変わった格好についているし、一番後ろ玉が、結構後ろに凸なので、はじめは変わったレンズだと思いましたが、後ろが凸なのは、そのあと、いろんなズームを見るうちに、見慣れてきました。 |
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本体はM-1ですが OM-2に、35-70mmをつけた状態で、よく海外出張に持って行きました。「盗まれてもあきらめがつく」と、当時は考えていました。今はもったいなくてできません。それでは、手持ちのカメラで、今なら、どれを持って行くか考えると、悩んでしまいます。失敗無く撮れるほど、慣れているカメラで、盗まれてもあきらめがつくというカメラは、存在しなくなりました。どうも、年をとるにしたがって、モノに執着するようになってきたようです。 |
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今回も、「カメラ」じゃないよと、言わないでね。レンズといえども、結局はカメラの一部なのですから。 ネタ切れではありません。まだ、カメラはありますから。 めずらしく予告しますが、3月は、この続きで、OMの望遠系をやります。 (2002.2.4) |
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