今月のカメラ 2003年2月号   Canon AE-1 PROGRAM

同じボディーサイズに
AEを組み込んだのは、Olympus が、OM-1と同じサイズで、OM-2を出したときでした。それまでは、Canonでは、EFは、FTとはまた違ったボディーだったし、Pentaxは、ほぼ同サイズで、ESを作ったのだが、基板を押しこめるため、底面を厚くしなければならなかった。Nikonは、ELというまったく別物を作ったし、あらかじめ、マニュアル機と、AE機を同一サイズに押しこめるのは、困難だったに違いない。それをタダでさえ小型のOM−1のボディーサイズに、AEを入れて、OM−2とし、て開発したOlympusは、すばらしい技術だと思いました。
CanonのAE-1は、同一サイズのマニュアル機は存在しません。時代背景としては、「一眼レフにAEを入れるなんて」という論議はもうおさまっていて、一眼レフにもAEがあって当たり前になっていました。でも、AE-1は、シャッタースピード優先のAEであり、他社の多くは、絞り優先のAEでした。それで、シャッター優先か絞り優先か、どちらが良いのかという論議がなされていましたが、それについては、Minoltaが、XDで、どちらも優先に切りかえることができる機種を出したことで、ほぼ決着がついてしまいました。それ以後は、比較的上位機種には、優先の切り替えをつけると言うことがなされるようになりました。Canonでは、A-1が切りかえることができます。それで、PROGRAM AE ですが、これも論議されました。「一眼レフにPROGRAM AE は必要なの?」 結局、これも搭載されるのがあたりまえになってしまいました。いまでは、上位機種まで、PROGRAM AE がついていて、当たり前です。
Canon AE-1 PROGRAMは、そんな時代背景から、AE-1としては、シャッター速度優先だたものに、PROGRAM AEを追加して、ほぼ同じボディーにしています。もともと、電子シャッターであり、AE機だったわけで、マニュアル機とAE機の問題とは違って、同じボディーに、PROGRAMを入れることは、困難な問題ではなかったはずです。でも、ありがたいことに、Canonは、マニュアル設定を必要とするユーザーを見捨てませんでした。AE-1 PROGRAMは、マニュアル設定ができます。おかげで、このAE-1 PROGRAMの稼動は多いのです。もし、AE専用機だったら、あまり使わないでしょう。

遠くからでもAE-1
と、区別することは可能ですが、やはり似ています。
AE-1のモデル名の下のPROGRAMという表示は小さいので、良く見ないとわからないかもしれません。それより、電池室の近くのグリップは、A−1のようだし、レリースボタンと巻き上げレバー部分が違うので、印象が違っています。
レンズは、稼動の多い、FD28mm/F2.8をつけてみました。






PROGRAMの文字は
本来は、緑なのですが、指があたりやすい部分のため、くすんだ色になっています。
AE-1で、悪評だった、シャッターダイヤルの扱いにくさは、あまり改善されていないようです。私は、PROGRAMで使うことは、少ないので、このダイヤルは、もっと使いやすいほうがいいなあと思っています。PROGRAMだけの人は、問題ないのでしょうけれど。







後ろのフィルムの箱の一部を入れる
ポケットで、時代を感じさせます。
ただし、私は、フィルムの箱を取っておく癖があるため、このポケットは使いません。なんのフィルムが入っているか、忘れるほど、入れっぱなしにしたくないと言うこともあります。それから、はじめに使った、Olympus M-1についていなかったので、「あんなポケット無くともいいやい」という、負け惜しみも長く続いていました。







巻き上げレバーが
曲がっているため、あまりなじめません。それと、この一台の癖なのか、巻上げが途中でがりがりと重くなり、スムーズではないため、ゆっくりと風景を撮影する場合には、気になりませんが、スナップ撮影で、続けて何枚も撮ろうとすると、ちょっとストレスが溜まります。
右側のA,L,Sの部分が電源スイッチです。電池は、AE-1,A-1と同じ、4SR44または、4LR44ですが、これも消耗が激しいので、こまめに、スイッチを切っておかないといけません。これも、自作のLR44を4個入れるアダプターで使っています。これだと、スイッチ切り忘れで、電池が無くなっても、ショックは少なくてすみます。




スクリーンは交換式になりました
もともと、前面マットが好きなのですが、これは、方眼マットをつけています。この方眼マットで、好きになりました。そのため、別なカメラにも、方眼マットをつけました。ファインダーの内部は、私のデジタルカメラ、Nikon E950では、うまく撮れませんが、こんな感じです。水平や垂直をきちんと出したいときは、非常に便利です。
私としては、別に方眼は邪魔になっていません。






冬は以外に多忙です。屋根の雪降ろしと、こどものクロスカントリースキーで、休日はつぶれっぱなしです。
今月も遅れてしまいました。
ちょっと、レンズが続いて、手抜き?あるいは、ネタ切れ?と思われるといけないので、カメラとしましたが、思い出が多くないカメラなので、内容が薄いのは許してください。
Canon Aシリーズのコンプリートは、目指していませんので、これでAシリーズを買うのは、部品取り以外は、終了にしたいと思っています。
(2003.2.11)


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