今月のカメラ 2003年7月号   MINOLTA SRT SUPER

MINOLTA一眼レフは
6月号に続いて、2台目です。
SRシリーズは、大学時代に、友人のT君が、使っていたのが、SRT101でした。大柄で、シャッターのショックが大きいと言うのが、印象でした。先輩と後輩で、X−1を使っている人がいましたが、高校時代と比べて、大学時代は、まわりで、MINOLTAを使っている人は、非常に少なかった覚えがあります。そのため、MINOLTAの記憶は、T君の記憶とダブってきます。
このSRT SUPERは、某カメラ店に行った時、店長さんが、出してきて、このカメラいかがですかと聞いてきました。ジャンク扱いでした。巻き上げレバーのプラスチックパーツが無い以外は、シャッターも切れるし、さほどいたんでいないように見えましたので、購入しました。写真のレンズは、すでに、所有していた、シグマの35-70mm/F2.8-4です。いまとなっては、良くないレンズですが、キャップ替わりにつけています。

でも、かなり使いこんだ、TAMRONの35-70mm/F3.5と、よくよく比べたら、実は、TAMRONの方が、写りは悪かったので、かなりがっかりしました。いったい、今まで、なぜ使ったんだろうと、悔やんでいます。
巻き上げレバーの
プラスチックは、まったく、形状の記憶が無いので、X-70の形を参考に、木を削って、作ってみました。作った後に、いろいろなホームページを見てわかったのは、まったく違っていたということです。でも、作りなおすのも、面倒なので、そのままにしています。オリジナルの形状より、かなり大きめになっています。巻き上げやすいと言うことで、このままでいきます。中古あるいは、ジャンクのSRシリーズを見ると、巻き上げレバーのプラスチックの破損が結構ありましたので、壊れやすいパーツだったように思います。



後姿ですが、
巻き上げレバーの形が違うため、印象は、ちがって見えるでしょう。フタについている、丸いものは、ASA感度設定のためでも、使用しているフィルムの記憶用のメモ目的の円盤でもなく、たんなる、ASAとDINの読み替え表でしかない。
SRシリーズは、ボタンや、レバー、インジケーター類が、極端に少なく、この後姿でも、まったく見当たらない。同時代のカメラでは、露出計のスイッチ、バッテリーチェックのスイッチや、ランプなど、いくつか並ぶはずなのに、これは、スッキリしすぎ。





悪名高きスイッチは
底面についています。レバーが無いので、指の腹を押しつけて、エイヤッと、力を入れて回します。もし、カメラケースを取り付けている場合は、ケースにこの部分の穴があいているのですが、ケースの厚みが邪魔をして、きわめて、まわしにくいものです。レンズのキャップをしていると、あまり電流が流れないと言うことで、ONのままで、OFFにしない人もいたと聞いています。左に見える、丸いところが、バッテリーの入る場所で、これも、指の腹を押しつけて、エイヤッと回すわけで、なんで、コインで回す、溝をつけてくれなかったのか、疑問があります。確かに、露出計だけの使用では、1年や2年、電池が持つので、この程度、使いにくさは、問題にならないとも言えますが。
残念ながら、このカメラは、そのままでは、露出計が、正常ではありませんでした。電池を入れると、わずかに、露出計の針は振れますが、わずかしか、動いてくれません。回路が死んでいるのか、CdSがおかしいのか、メーターが、機械的に、壊れてしまったのか、内部解析はしていないので、わかりません。とりあえず、露出計以外は、動作しているので、見ていません。
マウント部の下の左にある、銀色の丸棒は、絞込みボタンです。はじめ、多いに悩んで、壊れているのではないかと、考えたのですが、実は、巻き上げた後で、レリーズ前の状態でないと、絞り込まれないということを、あるホームページで、読んでびっくりしました。シャッターチャージが、されているか、いないかで、絞込みができる、できないが切り替わるカメラは、無いと思っていました。

Xと、FPの切り替えは
いろいろ方式があります。PentaxのM42時代の機種は、X接点とFP接点の二つを用意していました。Nikon F/F2は、シャッター速度の設定で、切り替わるようになっていて、Xのシンクロ速度の1/60を境に、遅いと、X接点、早いと、FP接点となります。オリンパスや、このMinoltaの場合は、ひとつの口を、Xと、FPで切り替えています。
切り替えの機種で失敗したのは、X接点のつもりで、ストロボ接続をしていて、全て撮影して、現像すると、写っていないのです。もしやと思って、スイッチを見ると、FPになっていました。切り替えた覚えはないので、手か、何かがぶつかって、切り替わったのでしょう。このスイッチを確認するのは、フラッシュバルブと、ストロボを併用していた、高校時代だけで、そのあとは、Xのみだったので、忘れていたことでした。今後も、こういう機種は、このスイッチの確認を要します。

内部もきれいでした。
デジタルカメラでうまく撮れませんが、下に、設定した、シャッタースピードがわかるようになっています。うっすらと、見えるでしょうか。上には、光学的に、絞りの値を、絞りリングの文字を読むようにしている窓があります。NikonのFMとFEから、採用したものと、同じです。右が、露出計で、CanonのF-1やFTbと同じく、二つの針を同じ位置にするタイプです。AEになっていないカメラを、以上に嫌う人がいますが、特に難しくは、ないのです。オートフォーカスのみで、使用している人に、マニュアルフォーカスさせるよりも、もっと簡単だと思います。だって、AEでも、露出の補正は、しているわけで、いつも補正していると思えば、大丈夫なはず。

じつは、このカメラ、フィルムを使ったことはありません。SRT SUPERには、たいへん申し訳無いのですが、寝室の枕元に置きっぱなしです。シャッターの音が、こきみよいので、時々、寝酒ならぬ、寝空シャッターとして、何コマが、空シャッターの音を聞いて、気持ち良くなってから、寝ます。
そのうち、フィルムを入れて、使います。

なんか、ここのところ、アップデートが遅くなっています。反省しています。もうすぐ、8月です。

(2003.7.26)


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