今月のカメラ 2004年7月号   FUJIFILM instax mini 7

FUJIFILM instax mini 7
「チェキ-ポップ」と呼ばれるやつです。チェキの何代目というよりも、もはやバリエーションのなかのひとつとなりました。先月、先々月の続きということです。
ほかのチェキとの違いの詳細は、ほかのサイトにまかせるとして、早い話が、廉価版で、小さい子向けと思えます。まだ、デジタルカメラが格安では売られていないし、携帯電話のデジカメ機能搭載という時代でもなかったので、簡単に安く、インスタント写真を撮りましょうということです。






デザインが、丸みを帯びているのは
mini 20 に近いものがあります。
インスタントカメラの需要は、mini 20 までに飽和に達したということか、これは、ジャンクとしてもあまり出回っていません。かと言って、比較的あたらしいということで、まだ現役で多数使われているということもなさそうです。これは、ジャンク扱いで、ワゴンに転がっていました。比較的きれいで、あまり使われていません。携帯電話か、デジタルカメラ購入で、不要になった人が、置いていったと思います。
取説と、ストラップをつけたままで、ジャンク販売だとうれしいんですが、それはなかなかありません。





後ろに貼り付けてあるのは
横位置(画像の横位置、つまり"ランドスケープ"を意味する)の時の使い方の説明ではなく、簡単な使用説明を貼り付けてある。つまりは、横位置時のレリーズボタンが無いため、横位置の説明が書きにくいと思われます。レリーズボタンをひとつ削ったため、かなりコストダウンされているでしょう。横位置(画面が横位置)で使うときも、前にあるレリーズボタンで使えないということはないのですから。








コストダウンとは思えません。
ランニングコスト削減が目的なのか、電池は、単三が4本使用になっています。
リチウム2本に比べると、通常の単三電池のため、充電できる単三型ニッケル水素電池で動作しました。それで、ランニングコストは少しばかり削減できます。説明書を見ていないので、ニッケルカドミウム電池や、ニッケル水素電池の使用を保証していないということがあるかもしれません。フィルムの価格でほとんどランニングコスト決まるのですが、手元にごろごろしている充電タイプが使いまわしできるのは、ありがたいことです。軽さ重視の人は、リチウム電池使用のほうがよいでしょうが。単三電池ですと、こどもにも安心して使用させることができるというこもあるでしょう。





電源スイッチは
沈胴式のレンズを手で引っ張ればONとなり、押し込んで収納すればOFFとなります。mini 20までの、レンズ繰り出しのモーター音の大きいのからは、開放されました。こちらのほうが、私には安心感があります。なにしろ、ズーム式の電子カメラのレンズ駆動のトラブルをたくさん見てきているもので、モーターによるレンズの出し入れの信頼性と、耐久性について、疑問を抱いていますので。







沈胴レンズの
内側はこうなっています。軟質プラスチックの蛇腹もどきで、遮光しています。以外にしっかりした作りだと感心しました。ただ、昔の皮革製蛇腹に比べて、軟質プラスチックの可塑性が失われてくるのが意外と早そうで、長年使っていくにはつらいかもしれません。素材の経年変化に興味があります。10年経ったらどうなるのでしょう。ときどき見てみることにします。フジフィルムのインスタントカメラでは、レンズがスイングして、折りたたむ形式のものが、けっこう前からありまして、それを見ても、軟質プラスチック部分が破けたのを見ていないので、この部分の耐久性は、乗り越えているのかもしれません。





手持ちの
チェキをならべて、大きさ比較です。ポップの大きさがわかります。これでも、インスタントカメラとしては、小型のほうですが、この半分以下のサイズで高性能なデジタルカメラが、安く売られているのですから、インスタントカメラも衰退するわけです。
コレクターになるつもりもないのですが、ジャンクワゴンにあった、目立つカメラだったので、買ってしまいました。壊れて見捨てられたのではないので、動きます。でも、フィルムが割高だし、使うチャンスも少ないので、あまり活用していません。

写真を撮る時間も、カメラをさわる時間も少なくなってきました。なんとか、少ない時間でやっていくしかありません。タキタローも何とか行って来ました。時間は作るものですと、実感しています。
(2004.7.11)


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