今月のカメラ 2004年5月号   FUJIFILM instax mini 10

FUJIFILM instax mini 10
つまり、「チェキ」です。
あらためて、調べると、1998年11月発売ですから、思ったより昔じゃない。もっと前だったように感じてしまった。発売当時価格は、10,000円。安く買おうと思っても、人気で品薄で、お店でも見かけない。市内の某チェーン店では、写真を飾って、何ヶ月待ちとか書いてあった。
レンズ仕様は、3枚3群のプラスチック非球面60mm/F12.3。画面対角が、77mmあるので、やや広角。35mmフィルム換算で、画角は、35mmレンズぐらいということで、まあ一般的仕様に思います。AFは、2段切り替えという「だいたい」で、無限から、3mと、3mから、60cmを切り替えるだけ。フィルムというか、印画紙というか、それは、クレジットカードサイズということで、いままで、ポラロイドのSX70とか、600シリーズを見慣れていたものからは、ずいぶん小さなサイズだなあと当時は思ったが、若い子たちは、プリクラサイズより大きいし、財布にもカードフォルダーにも収まる、このサイズでよかったのだろう。フジの読みは的中したわけだ。


発売当時は品薄で、
お店でも見たことが無いという状態でしたが、大学のサークルの後輩と、酒飲みをするときに、後輩は、「チェキ」を持って来ました。彼の実家は、カメラショップということで、入荷したチェキを確保したということでした。
当時、実物を見て感じたのは、「以外に大きいなあ」ということ。クレジットカードサイズのフィルムを使うということで、そのぶんだけ、比例して、小さくなるはずというのを、異常に考えすぎて、じぶんで、かなの小型のものを想像していました。






フィルムは、上に
出てきます。後輩が一枚撮ったのを見て、上にギーッと出てくるのを見てびっくりしました。ポラロイドは、SX70以降ベロ出しとして、前にギューンと出してくるのが普通になったので、上に出るのは、新鮮です。
確かに、右の写真では、フィルムが出てくるところに、FILM OUT と書いてあります。生意気に液晶表示もあるし、10,000円のわりに凝った作りです。









わかりやすいように
少し大きめの画像にします。通常のホールディングでは、縦長の画面になるので、通常のホールディングをして、撮影するときは、いわゆる「縦位置」になります。横長の写真を撮る場合は、この写真のように、90度傾けて使用します。その時は、普通の35mmのカメラのような場所にレリーズボタンが来るように、二つ目のレリーズボタンがついています。その説明が、後ろに貼り付けてあって、わかりやすくなっています。
実は、このホールディングが通常ホールディングだろと思えるほどです。この状態で、左上にアイピースが来るのは、ライカ以来のカメラのスタンダードのように思います。

なお、instaxと書いてある裏ブタの上(写真では、左)は、フィルムが入っているかの窓で、フィルムがあれば、黄色に見えます。




これは、中古で買いました
中古と言っても、発売当時10,000円ですから、中古価格は、ジャンク同然です。
でも、ジャンクではなく、動作保証30日ということで売っていました。もちろん、動作しました。中古屋さんは、動作チェックのため、高いフィルムを使いたくないと見えて、確認していないようです。動作しなければ返金すると言っていました。動作保証といえるの?

下に見えるのは、電池のフタです。電池は、リチウム2本なので、どうもフィルムばかりではなく、電池にお金がかかりそうで、なかなか維持費のかかるカメラです。





ファインダーは、簡素で
パララックスマークも、AFのセンサー位置表示もありません。これって、コストダウン?。
しくじってもすぐわかるので、撮りなおせってことかな。
出来上がりの画像は、鮮明ではありません。レンズのせいか、2段のAFのせいか、それとも、フィルム特性なのかは、わかりません。それでも、このカメラにいったになにを望むのかを考えると、おもちゃ程度なのでしょう。
デジタルカメラが、性能が満足できるレベルで、かなり安く買えるようになったし、携帯電話にも、最新のものは、ほとんど、デジカメ機能がついているので、もはや、インスタントカメラの需要は激減したと見えて、中古ショップ、リサイクルショップには、インスタントカメラが、ジャンク扱いで、ごろごろしています。これと、同一のカメラも、ごろごろしています。たしかに、写してすぐ見られるということでは、デジカメで充分なのかもしれません。でも、物として、すぐ出てくるのは、たのしいと思いますよ。
(つづく)

春になって、気候もよくなったので、インターネットいじっているより、思わず撮影にでかけてしまいます。
またも遅くなってしまいました。
と、先月と同じ内容を使っています。その上に、ものすごく忙しくて、ゴールデンウイークも出勤してしまいました。
今回の写真は、先月まとめて撮っていたので、助かりました。
(2004.5.3)


[「由美と比の趣味の廊下」にもどる]