比の今月のカメラ 2005年12月号   OLYMPUS μ-II 115VF

μ(ミュー)はレストアできない
カメラです。もしかすると出来る人もいるのかもしれませんが。なにしろ防水を確保するため、いたるところで、シリコンゴムのようなものを接着剤のように塗って防水としているので、分解すれば、それがぼろぼろになるし、フレキシブル基板がぎっちりと内部に這いずり回っているため壊さずに分解することが困難です。そのためジャンクでレストアできたものがありません。

これは、ジャンクとして、某カメラ店のジャンクワゴンから買ってきたものです。正確にはミューズームではなく、μ-IIですが。








ミューの動作する
もは、手持ちで少ないもので、こいつはどうでしょうか。電池を入れたら、まずます動作しそうでした。フィルムを入れて試し撮りしたら、まあまあ撮れました。でも、このカメラの個別の問題なのか、ズームの一番望遠側つまり115mmで、最短距離で使うと、あまりにもパララックスがひどくて、使い物になりません。まあ、このカメラで、マクロレンズがわりの撮影はしないとおもうので、試し撮りのように、接写することはないでしょう。
こいつもμZOOMと同じで、パノラマ切り替えがついています。まだ、このころも、パノラマの必要があったのですね。無くなったのはつい最近のことでしょうか。








オーリングではありませんが
ゴムパッキンがついて防水としています。日付は、後ろの扉から写し込むタイプではなく、ドット構成の画像を、まえから写し込むタイプです。緑っぽい色のドットです。













VFとなんぞや
と、思ったら、なんと、ファインダーがレリーズの瞬間、一瞬暗くして、一眼レフのファインダーのように、ブラックアウトさせて、いかにも今の瞬間シャッター動作しましたという一種のインジケーターとしています。一眼レフのひとつの欠点である、ファインダー像のブラックアウトを、欠点ではなく、「売り」にした、それも、一眼レフではない、別にファインダー持っているカメラなのに。








μZOOMより
デザインを変更しています。こちらのデザインのほうが、なじみが無いので、斬新なデザインに見えて、なかなか良く感じました。ちょっと使ってみようかなという気になりました。
でも、望遠の時のパララックスが気にかかる。














電池は、CR123Aを
使用できます。CR2だと、小型化できるので、CR2使用のカメラは多いのですが、CR123AとCR2の価格がほとんど同じなのに容量が違うので、CR123A希望です。電池室のパッキンも裏ブタと同様のつくりです。













おまけです
ミューシリーズのひとつとばかり思っていましたが、「μ」の文字は見当たりません。APS用のミュー仕様です。これも防水だし、レンズバリアーの様子がミューそっくりです。外形は、APSだけあって、小型です。















ねっ。ミューに
見えるでしょう。
μ-II より小型なので、「μ」初代を思わせます。
小型化のために電池はCR2を設定しています。

ざんねんながら、このカメラは、電源が不安定で、電源が入りますが、そのあと、まともに動作しません。レストアする気にならないので、このままAPS機のコレクションに加えることにします。











あっというまに師走です。「今月のカメラ」もなんだか、ジャンクカメラの説明になってきたので、路線を元にもとさなくては。
(2005.12.11)




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