比の今月のカメラ 2005年2月号   Pentax MV1

先月のPentax ME の続編のようなもので、
Pentax MV1です。
Pentax MEが、1976年発売。このMV1は、それから3年後の1979年発売です。この同じ年Pentax ME Superが発売されていますので、中級機種は、ME Super、入門機は、MV1という位置付けなのでしょう。
時期的には
Nikon FE 1978年 (EMは、1980年です)
Canon AV-1 1979年
Minolta XD-S 1979年 (X-7 は1980年です)
ちょうど若い人たちに、一眼レフの安いモデルを買ってもらおうという時代でした。
そのころ、高校、大学の人は、今は40代となっていますが、みなさま当時のカメラは、動く状態でしようか。


先月号のAさんのPentax MEを、
きれいにしたので、自分でもPentax が欲しくなってきました。2000年のころの話です。すぐに手元にきたのは、MV1でした。実はこの写真のMV1ではありません。そのはじめに入手したMV1は、動作はするようですが、ざんねんながら裏ブタがついていませんでした。もちろんレンズもありません。すぐにPentaxへ電話して、裏ブタの保守部品在庫確認しましたが、とっくになくなっているという返事でした。電話での親切な説明で、互換性は、MEの後期版から、何世代かあるのはわかりましたので、ジャンクを探すことにしました。結局、その時のMV1は、裏ブタをつけて使うということにはならず、部品取りとなってしまいました。

この写真のMV1は、2004年にジャンクとして入手したものです。外側はきれいだったのですが、大事にしまってあったためか、シャッター部に、オイル状のものが付着して、まったく動作していませんでした。


Pentax のレストアで、ばらばらに分解
する気になったのは、ご近所にお住まいの、Pentax MEのホームページで、全国に知られるTOMさんの影響です。ME Super のダンパー部材も、我が家まで持ってきていただきました。
もともと格安で入手したMV1ですし、MV1という機種に対しての特別な思い出も、思い入れもないため、失敗しても良いかなという感覚ではじめました。
分解の手順は、以前にある程度分解したPentax MEの記録と、TOMさんのホームページの情報で見当はつきました。ただ、最後に慌てたのは、2台あるMV1で、外側のモールドが一部違っていて、そのために使用するネジのサイズが異なるということでした。その差は今考えても、なぜ変更したのが理由がわかりません。




MEから見たらMV1は、
なんだか安っぽく見えます。実際に価格も安かったのであたりまえですが。
レリーズボタンまわりは、プラスチックで、MEに存在した、ロックボタンもありません。切り替えは、AUTO,100X,B しかなく、電源オフが存在しません。はじめのころは、電源オフは、100X と兼用だと思っていて、使用後は100X にしていたのですが、実は、そうではなかったということで、びっくりしました。
レリーズボタンのストロークは、あまりPentaxのカメラを触った経験がないのですが、Pentax MGとこのMV1は、非常に深い位置まで押し込まないと、切れません。そのため、なかなかなじめません。Bの左下にある小さな丸は、フィルムの巻き上げをした、つまり、チャージ済みであるかどうかのインジケーターですが、通常の撮影で、これを使用して確認したことはありません。こんなインジケーターの意味はどうなのでしょうか。



絞り優先AE専用機
ですから、当時としては、露出補正が必要です。入手したころは、この写真の巻き戻しクランクの下の+,−が露出補正ダイアルだと思っていました。でも何回転でも、くるくる、すかすかと回るので、不思議に思っていました。分解して気が付きました。このダイアルは飾りでした。+補正のときは、こちらに回せという説明のための円盤でしかなかったのです。露出補正はASA感度ダイヤルを設定変更してやりましょうということだったのです。このダイアルは、+あるいは、−に何段分補正するのかわかりやすくするために、ついている目安の円盤だったのです。でも、こんなのでわかる?





Pentaxお得意のフィルムを差し込む
スリットが並んでいます。
シャッターは、縦走りです。シャッターユニットの分解は、さほど難しいことはなかったのですが、部品を付け忘れたり、ダンパーゴムを作り直したり、何度か分解しました。シャッター羽根についてたオイル状のものは、シャッターユニットの下の部分についていたモルトが加水分解して、どろどろになったものでした。また加水分解するといけないので、その部分は、モルトではなく、フェルトを貼り付けました。なお、シャッターユニット内部の小さなゴムダンパーは、加水分解で、役に立たない状態になっていましたので、水泳用ゴーグルの紐であるシリコンゴムの紐状のものの、長さを調整したときの切り落とした切れ端から作りました。シリコンゴムですから、いままでよりは、長持ちをしていただきたいものです。



50mmは、F2がついていました 
Pentaxのレンズは、知識がないもので、違いを把握していません。でも、AさんのPentax ME についていた、50mm/F1.4よりは、良いと感じました。廉価版レンズということなのでしょうが、レンズ設計は、口径の大きなF1.4 よりは、楽なのかもしれません。

せっかく動作するようにしたMV1ですが、使用する気にならないのです。理由は一つです。動作するシャッター速度が表示されないので、使いにくいのです。絞りたいとき、どこまで絞ってよいのか、手ぶれの起こさないシャッター速度になるように絞り値を決めたいのに、速度表示がないので、わからないのです。たぶん、何分の一秒かで、スクリーンのLEDの表示の色が変わって、警告をしているとは思いますが、それは50mmの場合ですからもっと長焦点レンズを使うと、警告に値するシャッター速度も変わるはずです。

やっぱりPentax ME は使いやすいなあと、思い知りました。

やっと、昨年10月から、飛び込みで入ってきた、ものすごい仕事が、かたづきそうで、なんとか、時間がとれそうです。でも、今年の雪のふりはなかなかひどくて、除雪に追われる毎日です。
(2005.2.6)


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