比の今月のカメラ 2006年1月号   Nikon F3

2006年1月から
とんでもない情報が入ってきました。ニコンが、フィルムカメラの生産、販売をかなり整理するというニュースでした。
うわさは飛び交っていたし、あやしい前兆はあったのですが。

デジタルカメラが、200画素になって、コンシューマーとして実用になるというのは、1999年だった。100万画素で実用だという意見もあったわけだが、いずれにしても、コンシューマーでの実用から10年を待たずに、カメラはデジタルにとってかわられた。なんと短いことよ。

F3は、フィルムの35mm一眼レフの黄金期と言える時代に登場したように思います。良い時代でしたと思ってしまうのは、歳をとった証拠でしょうか。
大学時代は、Nikon F2 の時代でした。クラブでは、F2 photomic を持っている同学年の部員が、2人いました。うらやましいと感じましたが、たとえ自分のものでも、使いこなせないのではと考えていました。
社会人になった直後にF3は、発表されました。しかし、買いませんでした。言ってみれば、ニコンコンプレックスであり、ニコンでなければ、一眼レフにあらずというような状況に我慢できませんでした。ニコンじゃなくとも写真は撮れると思い、OM-1を使いつづけました。

この写真は、F3アイレベルの初期のものです。シリアルナンバーから、極初期のものであることがわかり、よくぞここまで、動作しています。中古で購入しました。申し訳ないような価格でした。特に不具合はありません。白い墨入れしてある文字の部分が消えていたので、墨入れをしてやったので、見た目は、まあまあになりました。内部表示のLCDは、読めないことはありません。ハイアイポイントのファインダーは、ファインダー倍率が低いため好きじゃないので、アイレベルのほうが良いと思っています。



F3のことは
いろいろな本や雑誌、インターネットで情報があふれているので、それを見ればよいので、あえてあまり書きません。
FEを愛用していたので、やせ我慢も含めて、F3は必要ないと言っていました。シンクロ速度は、布幕横走りシャッターのため、速くはありません。それで、日中シンクロもなかなかつらいし、シャッターの最高速度も2000分の1です。

それで、せっかく買ったので、FEまでとは行かないまでも、使ってやろうということで、そこそこ使いました。なかなかなじめないところがいくつかあります。ひとつは、フィルムカウンターが、1にならないと、露出計が動作しないし、シャッター速度が固定です。フィルムの詰め方の都合で、普通は、カウンターが1になる前から撮影します。普通は、規定の枚数より3コマ多く撮りますので、1の前に2コマくらいは、撮影することになるのですが、それが、1の前だと、シャッター速度固定で使いにくいのです。もうひとつ使いにくいのは、手で巻き上げると、巻き上げレバーが、三角リングにぶつかって、はさまって、戻らなくなることがあるのです。今撮らなきゃと言うときにこうなるといらいらします。ですから、巻き上げフィーリングがピカイチといわれても、引っかからないためにモータードライブを使用することになるのです。

話は、戻りますが、ニコンが、フィルムカメラの生産販売の縮小を感じた前兆は、2005年の春でした。F3とF4のスクリーンをカタログで見て、近くのカメラ店でオーダーしました。しかし、回答は、「メーカー在庫無し」でした。F3もF4も現行品ではありませんが、アクセサリー類の生産販売を続けているのが、ニコンの良いところでした。なのに、在庫がなくなったということは.....
インターネット、ホームページのニコンのサイト見ても、F3とF4のスクリーンは消えていました。まいりました。


ああ、それで、スクリーンですが、その後、中古屋さんのジャンクで、F3用もF4用も購入しました。
おまけの情報ですが、FEには、F100用の、方眼マットを入れています。サイズは同一です。突起の位置がわずかに違いますが、削らなくともぎりぎりそのまま入ります。露出計のズレは、気にしていません。もともと、露出計の狂いがあるといけないので、個体の癖も含んで、自分で露出を決めていますので、FEもF3もオートで使ったことがありません。F100のスクリーンは、ジャンクとして安く購入しました。オリジナルのFE用より、あわせやすいやつです。でも、方眼は、F100のAFポイントの指示用に切れているでちょっと変です。


でかくて重いモードラです
MD-12などと同じで、単三電池が8本も入ります。ジウジアーロのデザインだそうですが、傾いているデザインがF3らしいと思います。F3が発表されたとき、このデザインにはびっくりしました。F2のモードラのごつい印象とは、まったくちがいましたので。
このモードラも、申し訳ないような中古価格でした。F3本体は、一台目のFEシルバーを中古で買ったときと、差がない価格であり、FEのために買った、MD-12の中古価格より、このF3用のモードラのほうが安いのです。ですから、FEなみの価格で入手したと言ってよく、なんでF3が安いの?というところです。






フィルムの
生産中止もあいついでいます。2005年は、コニカ赤外がなくなりました。今年は、いったいどのくらい、フィルムの生産中止があるのでしょう。コダクローム200の中止がまず聞こえてきました。外式は64だけになるわけです。今年は、もっとフィルムを使わねば。コダクロームも使わねば。


実は、今月は、すでに昨年中から、あるカメラの話題を準備していました。しかし、ニコンのフィルムカメラ縮小のニュースを聞いて、これは、ニコンのカメラで作らなければと急に思って作りました。ニコンの手もちのもので、まだ掲載していないので、よさそうなものをチョイスすればF3になりました。思い入れは、特別なものはありませんが、今では、結構扱いやすいカメラのひとつになっています。フィルムカメラでは、稼働率二番目かもしれません。






大雪のため、雪片付けに追われて、写真どころではありません。それでも、第二回目のE5D写真展は開始できたし、なんとか、少しずつは、昭和11年以来という大雪の様子を撮影しています。
(2006.1.15)




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