比の今月のカメラ 2006年7月号   Nikon L135AF

ジャンクワゴンで
横長で、けっこうおきなサイズです。35mm/F3.5の単焦点で、オートフォーカス。DX対応前ですから、ASA/ISOと書いてあるのが、時代を感じさせるのですが、100,400,1000の切り替え。まあフィルムのラインナップを考えれば、1000はおまけかな。
まわりは、とにかくプラスチックです。金属の感触を求めるひとには、不向きなNikonです。だいたい、これをNikonと認めていただけるのでしょうか。
これ以前のADやAD2から見ると、なんて安っぽいんだと感じさせるつくりです。
なんとか、廉価版もラインナップとして入れたかったNikonのマーケティング担当の苦悩が見えるようです。

あるサイトによると
1984年3月発売 34,800円
35mm/F3.5のレンズは3群4枚
愛称で、「ピカイチメイト」と呼んだらしい。Made in Japanですよ


ストロボはポップアップ
もちろん手動です。でも、このほうが、実は、ストロボ使用したいときだけ光るので、わかる人には便利なのですが、いまの完全おまかせモードになれた人には、むつかしいでしょうか。
レンズキャップがなくて、バリアー形式です。
ちなみに、ストロボは、商品名ですから、一般の名詞としては、ほんとは使えないので、Nikonは、単体の場合、スピードライトということばを使っていますが、機能の説明では、このようにFLASHなのですね。いまだと、FLASHの右横にある「アイコン」表示だけになっています。









へんなところに、モルトが
ついています。
この写真にはありませんが、フィルム送りのスプロケットのほかに、上の中央にフィルムのコマ送りカウントするためと思われるスプロケットがついています。なかなか苦しい設計です。いまだと、センサ電気的にカウントできますけど。
日付写し込みもないので、背面はさびしすぎるので、写真も撮りませんでした。












いよいよさびしい写真です
Nikonの構造屋さんが、ほんとうに開発にかかわったのかというほど、モールドの出来は最悪です。これでは、トイカメラです。この横の部分はまだましなほうでしょう。吊り下げ部分が壊れないだけましとえばそれまでです。使い込んで、てかてかになるのは、F4や、F−801などと同じ状態です。Nikonロゴの部分がてかてかになっていますが、モールドが平らではないため、へんな模様が浮かび上がっています。











三脚穴もありません
探したけど、セルフタイマーも見当たらないし。ああ、これなら、トイカメラに近い考え方なんだなと思います。
ここらへんの合わせ目もがたがたです。これでもカメラとしては売れたんでしょうねえ。

使用電池は、単三が2本です。今となっては、リチウムよりお手軽です。

私もNikonユーザーですが、廉価版には、この程度の仕上がりで対応したのですかと、びっくりしています。もしかすると、安いカメラの仕上がりとしは、当時はCanonのほうがうまかったかもしれません。

Nikonのコンパクトは、コレクションの対象ではありませんが、何台か手元にあります。これも動作すると思いますが、試し撮りすらやっていません。まあそのうちにためし撮りというカメラをまとめて置いてある場所に転がっていたのを引っ張り出してきました。




.

(2006..7.1)




[「由美と比の趣味の廊下」にもどる]