比の今月のカメラ 2006年5月号   Pentax ESPIO 115

ESPIOシリーズで
最初にレストアしたのは、ESPIO 115 でした。でもこの写真のやつは、ESPIO 115 レストア挑戦の三台目です。
一台目のESPIO 115は、2000年にレストア完了と思っていました。カメラの分解初心者だったころ練習としては、成功したと喜んでいました。しかし、思わぬ落とし穴が待っていました。試し撮りとして、外で撮影しているとき、マクロのスイッチを入れると、エラーコードを表示して、すべての動作ができなくなりました。できるのは、電池を抜くことだけ。でもそれをやると、フィルムカウンターも消えてなくなるので、フィルムを入れたばかりと判断され、3コマ飛ばされ、そのあとに撮影をはじめるので、フィルムの無駄つかいとなりました。その後、いきつけのカメラ店の店長さんとのお話した中では、ESPIOの故障で、そのマクロスイッチがからむものが結構あったよということでした。持病にはまってしまいました。




2台めのレストアは
LCDパネルと、その周りのスイッチ部が壊れているものを、部品取りから移植するだけのもので、簡単に終わりました。これは2001年だったと思います。こどもが小学校の時の、使用カメラとなりました。ヨメさんの旅行のお供でも使いました。安定して動作しましたので、レストア成功でした。
3台めが、この写真のやつで、試し撮りをとりあえずしましたが、レンズ駆動の音が、ギーギーうるさいので、あまり長くは使えないなと感じています。コレクションとしてとっておくだけにしましょう。
ESPIO 115は、115という数字が、レンズのテレ側の焦点距離をしめしていて、38-115mmとなります。この状態が、38mmです。

ESPIOシリーズのこの時代のこのようなデザインの機種は、外形が小さいのに、分解、組み立ては以外に簡単です。防水のOlympus μシリーズは分解が絶望的なのは、充填材があるためですし、Fujiのプラカメラはややこしい構造のためか、結構分解組み立てが困難です。Pentaxは、構造設計がうまいのかもしれません。



これがテレ側115mmの
状態です。鏡胴が、二段に繰り出されるので、あまり違和感は無いほうと思っています。資料が見つからなくて、レンズのF値はわからないのですが、ESPIOシリーズのほかのレンズから推測すると、テレ側は、9から11位でしょう。なかなかの暗さです。高感度フィルムの普及と、ストロボ内蔵でなければ、とうてい使い物にはならなかったでしょう。望遠でのオートフォーカスについても、一眼レフではなく、距離計方式で115mmでも、ちゃんとあわせるのですからたいしたものです。










操作、表示はESPIOの一般的な
レイアウトになっています。ズームレバーの右にある、緑のスイッチがくせもののマクロスイッチです。こいつは、正常に動作します。ESPIO 115は、ファインダーの視度補正機能がついています。アイピースの下に、スライドさせるレバーがあります。私は、ややマイナスぎみで合います。一眼レフでは、初期値の−1か、補正しての−2ではっきり見えますので、ややマイナスぎみのほうが良いようです。











ESPIOのCR123使用機種
の場合、このように底面に電池扉がありますが、素手では開けることができません。ボールペンのようなもので、小さな溝に引っ掛けて開きますので、ジャンクで買ったものは、必ず、この溝が、ボールペンのインクで汚れています。別に、ボールペンじゃなくとも、爪楊枝でもよいのでしょうが、みんな手元にはボールペンが多いのでしょう。
115は、JAPANと書いてあるので、日本製でしょう。ESPIO Pは、フィリピン製でした。

ご近所で見かけるジャンクには、なぜPentax ESPIOシリーズが多いのでしょうか。シリーズとして、たくさんの機種を長期間販売したためと思いますがどうでしょうか。しかも、たくさん売れたと思います。壊れやすくて、ジャンクに出やすいとは決して思いません。それが証拠に、うんともすんともいわず、まったく動作しないものは、比較的少ないようです。そして。いつでもこの部品が壊れているという、同一の欠点のようなものが見当たりません。でも、さすがに最近は、未入手の探しているものは、なかなか出てこなくなりました。




ESPIOシリーズでも、容量の残り少なくなったリチウム電池で、なとか動作するモデルと、うんともすんとも言わないモデルがあり、リチウム電池1個で動作するといっても、モデルによって消費電力も違えば、最低動作電圧も違うようです。この115は、電圧の高い、まだ余力のたくさん残っている電池じゃなければ動作しない、いわば、わがままなESPIOと言えます。
(2006.5.7)




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