比の今月のカメラ 2006年9月号   Canon Autoboy 2

Canonのプラカメラです
38mm/F2.8の単焦点レンズはファミリー用のコンパクト機としては、普通の仕様でしょう。Canonは、ファミリーカメラでも、開放F値は、2.8か、ものによっては、2以下のものも使用して、他社より上の性能を売りにしていたように思います。
初代のAutoboyは、なかなかの傑作で、フィルム装てんは、簡単、自動巻き上げ、自動巻き戻し、オートフォーカスと必要なすべてをつけたような仕様となり、人気機種でした。ただ、どうしても、当時の単三2本という電池の仕様では、いままでのカメラと比較して、あまりにも電池切れが多くなり、買った皆様は、「電池を使うカメラ」と口をそろえて言っていました。そのあと出てきた大容量のリチウム電池を使用するカメラは、大容量の電池のために、電池をたくさん使っているのが目立たないだけです。
Autoboy2は初代より小型になったため、なかなか使いやすそうに見えます。この時代のカメラの最終形のように感じます。
ただ、Autoboy2と言っても、オートボーイシリーズとしては、三代目で、オートボーイスーパーが二代目という変な命名です。

あるサイトによると
1983年4月発売 42,800円
38mm/F2.8のレンズは4群4枚



クオーツデートの
液晶表示してある日付写し込みは、革命的でした。記録や記念写真をメインとするファミリーカメラには、必須の機能となりました。
フィルムカウンターは機械式。途中巻き戻しも、その後のワンプッシュではなく、UNLOCKしなから、巻き戻しスイッチを動かす方式です。当時は一般的です。
ファインダー部は、視度補正機能無し、フラッシュチャージランプのみがそばにあります。ファインダー内表示は、絵表示による距離情報と、バララックス表示だけです。













フラッシュは
手動ポップアップ式。
Canonロゴの左は、電源スイッチですが、○にして電源ONすると、レンズのバリアーが電動で開きます。当時は、手動でバリアをあけると、電源が入るしかけのほうが一般的のような気がしますが、こいつは、電動にしています。
DX対応以前なので、レンズの下のところにレバーでフィルム感度の設定をします。50から1000が設定可能です。

赤いラインのレンズは、一眼レフ用だと、高額なレンズなのですが、こいつは、一眼レフ用のレンズ価格の数分の一で、赤いラインが入っています。同じ意味ではないのでしょうが、赤いラインの安売りのようで、ちょっと納得いきません。






フィルム装てんは簡単です
赤いところに着目すれば、だれでも失敗なく装てんできます。それでも、フィルム入れてくださいと、写真屋さんにたのんでいる人がいましたから、それまでに失敗しているのか、あたまから、フィルム装てんはとても難しいと思っているのでしょう。

中から見ると、いかにもコストダウンしましたという、プラスチックレンズが見えます。











電池は単三
どこでも入手可能という設計でしょうか。今なら、安上がりで便利な仕様です。電池室には、ニッカド使用するなとい絵がありますが、ここでは、ニッケル水素を入れている状態です。まあ、保証外と言っても、今は保証どころか、メーカー修理も受け付けない年数経過のカメラですから、なんでもありです。

Canon Japan と書いてあるので、日本製でしょう。

Leica CLみたいに、縦下げできるつくりなので、それだけでうれしくなった覚えがあります。実際には当時は買わなかったけどね。

ジャンクはたくさん並んでいました。たくさん売れたし、そこそこ壊れずにいままでもっていたのでしょう。こいつは、傷もなく、きれいな状態で、ジャンクとして籠に入れられていました。

ところで、今月はCanonのオートボーイでも書こうかなと思ったのですが、なぜか見つからない。今年の5月の在庫チェックでは、ありました。チェックリストでは「ダンボール」と書いてあったけど、いったいどのダンボールなのかなというところまで書いておかなかったのがいけなかった。次回在庫チェックすると出てくるでしょう。



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晴天が続いたと思ったら、豪雨となったり、なかなか不思議な状況です。日中は暑い日があっても、夕方から涼しい風が吹いてきます。
(2006.9.10)




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