比の今月のカメラ 2007年 4月号   Konica Z-up110 VP

こいつの出どころは
某カメラ店のジャンクワゴンだった。
妙にひかれた。無理して言えば、HEXARの廉価版、小型版だった。仕様は、だいぶ違うけどね。

検索しましたけれど、あまりひっかからなかった。
2000年8月発売 38mm-110mm
クラシカルなボディーデザイン
電池消耗を軽減させる「エコ・フラッシュ」採用
これしかわからなかった。
時代としては、HEXAR RF のころだね。
ネット販売で、9,800円で、まだ新品在庫販売しているとこも発見した。いつまで生産していたのかな。いったい何年前の在庫だろうか。5年以上前の在庫だったら、もう、ケミコンなどの電気部品は、寿命でしょう。保証できるの? 不思議。
でも、2000年だったら、うちのフィルムカメラのなかでは、いちばん新しいかも。ジャンクで買ったカメラが、いちばん新しいなんて。

ところで、HEXAR RFの中古のきれいなのが、当時の希望価格の約半分で売っていました。50mm/F2付です。50mmのまともなレンズ持っていないので(Canonさんごめんね、IVsb用のは、ちと古すぎなのですよ)レンズ欲しさに、ちょっと考えたけど、半額でも高いのだねえ。いまさら、距離計連動は用途が限られて、活躍しそうにないので、やめときました。
ちょっと、脱線。



デザイン以外のなにものもない
と思いました。(失礼)
しかし、ひかれるデザインです。
見た感じが、むかしの距離計連動機を思わせます。フラッシュの光るところがファインダーみたいでね。上がシルバーで、下がブラックというのも、昔風です。狙ったのでしょうかねえ。正確には、シルバーじゃなくて、ややピンクがかったような、チタンカラーのような色です。それも狙いでしょう。
でもやるからには、小型のHEXAR、つまり、「なんちゃってヘキサー」として、そっくりなデザインでも良かったのに。そこまで、できなかったのでしょうか。HEXARとHEXAR RFと、その弟分のHEXAR ZOOM mini とか言ってね。安く出せないので、だめでしょうねえ。






後ろから見ると
CONTAX Gシリーズ。言いすぎでしょうか。でも大きさがちがうから遠くから、ものだけ見たときの感じでしょう。持ったら、小さいので、まったく別物。あたりまえです。

これをジャンクとして買ったのは、2年くらいまえかな。もはや、時代は、コンパクト機としてはデジタルになっていました。ですから、以前の使用者は、フィルムカメラと、おさらばして、デジタルカメラにしたのでしょうか。下取り品だったかもしれません。その下取り品は、フィルムカメラのコンパクト機なので、中古ではとても売れないですから、ジャンクワゴン行きだったのでしょう。買ってきて、なにごともなく動作して、ためし撮りできました。そこそこ、KONICAのコンパクト機の写りでした。KONICAとしては、可もなく不可もなく、スタンダードの写りと感じました。ズームだし、画質に多くは望めません。それで、特に気に入る部分はデザインだけなので、持ち歩いて使う気になりませんでした。アクセサリーでもないしね。古風なデザインどころではなく、古いカメラそのものがあるので、あえてこいつを使うメリットは感じませんでした。ごめんね、もうコレクション行きになってしまったよ。



鏡胴の下の
ふくらみはなんでしょうか。デザインでしょうか、それとも内部になにかあるのでしょうか。あえて分解して確認することはしてません。この状態は、38mmの状態です。ここから、110mmまでズームを動かすと例によって、ぐーっと伸びていきます。写真としては、載せませんが、ブラックとシルバーの不思議なデザインの鏡胴になっています。ここらへんも、不思議と、凝ったつくりです。デザイン優先だったのでしょうね。











MADE in CHINA
です。でも、チャレンジャーですよ。シルバーの部品には、シルバーのネジ、黒い部品には、黒のネジを使い分けています。まちがって、不良品は多数出なかったでしょうか。
電池は、リチウムのCR123A。時代としては、普通です。でもね、部品共通化設計だったためか、電池室の蓋は、黒は黒でも、色が違っています。本体の黒は、ブルーがかった黒ですが、電池室蓋は、平均的な、プラスチックカメラの黒に見えます。

きちんと三脚穴もあるし、最小限必要な機能はついています。どのくらい使用したかわかりませんが、キズはついているけど、割れたとこないし、へんな引っかかりや変な音もしなかった。良い設計なのでしょう。フィルムのコンパクト機としては、完成された時代だったと思います。

もし、35mm/F2.8かF3.5の単焦点、対称型のレンズだったら、毎日持ち歩くかもね。おしいっ !



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【雑談】
このまえに、とにかく、ためにためた未現像フィルムをまとめて現像しました。C41の現像液は、作ってから保存期間が短いので、まとめて現像しないと、経済的ではありません。C41の現像液は、記載してある現像本数より、多く使っても問題ないと、いくつかのwebページにありましたので、そうしていますが、今回は特に多めにやりました。最後のほうには、ためし撮りのフィルムということもあって、モノクロよりカラーフィルムと現像液が安いということで、映像が見れればよいなという感じで、カラーバランスが崩れてもかまわないということで、かなり多めにやってみました。ここまでやったら、カラーバランスが崩れてくるという限界の本数もわかったし、まあ、それはそれで、メリットありました。冬の現像は、疲れます。恒温にする自動機がないので、現像するそばに、湯沸しポットを置いて、ちょろちょろと保温のバットにお湯を時々足しては、様子を見ます。デジタルの温度計は買いましたが、安いやつ買ったので、センサーがはたして、酸とアルカリにもつか不明だったので、今回はパス。こんど、何かで、コーティングしてから使います。

今回の冬は、エルニーニョ現象で、暖冬でした。でも、三月に暖かくなってからもまた雪が積もったりと、へんな天気でした。オオイヌノフグリの上に積雪というのは、初めて見たかもしれません。春の花の写真は、時期が読みにくくて、やりにくそうだなあ。
(2007. 4. 8)




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