比の今月のカメラ 2007年 2月号   Fuji Photo Film SMART SHOT

webを検索したのですが
まったく情報が見当たりませんでした。
もととなるのは、FujiのSMART SHOTというお安いカメラです。
その東京ディズニーランドモデルです。東京ディズニーランドには、Fujiのカメラセンターがあり、カメラ、レンズ付きフィルム販売や同時プリントも短時間で行っているので、そこで販売されたモデルかもしれません。
元になった、オリジナルのSMART SHOTは、
1994年4月発売
3,800円
だそうです。

レンズは
33mm/F8 で、構成は不明。たぶん1群構成でしょう。写るんですと共通設計と想像できます。
シャッタースピードは、1/100秒固定。これも写るんですと共通設計と想像されます。

注文すれば、贈答用に色違いがあったということなので、表面塗装については、カスタマイズが楽だった機種のでしょう。
東京ディズニーランドでこいつを首からぶら下げた姿を想像してまました。


SMART SHOTのオリジナルは
「ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦!」
ISBN4-7741-2562-8 (1580円+税)
技術評論社
の29ページから31ページに、小手調べ用として記載されています。

でも、こいつは、その目的で買ったのでも、東京ディズニーランドに遊びに行って、買ったわけでもありません。
市内のリサイクルショップに立ち寄ったときに目に付きました。何が気に入ったかというと、改造ベースに良いのではないかという気がしました。コニカのWaiWai ワイド、17mmレンズのレンズ付きカメラの17mmレンズを取り付けて、使いやすくするためです。WaiWaiワイド自体は、フィルム詰め替え方がわかっているので、何度か詰め替えて使っていますが、なにしろ、詰め替え方法がめんどうなのです。そのため普通の35mmフィルムカメラと同じように詰め替えることができたらなあと考えていました。
でも、原型とどめているということは、まだ改造に取り掛かっていないということですよ。17mmをカバーするレンズを中古で手に入れたといことが、原因ですけどね。

おまけで書きますが、WaiWaiワイドの17mmは、まあ、値段相応なのでしょうが、逆光でゴーストがでかく、はっきりでます。それが人の顔あたりにばっちり出ると悲惨です。現像があがるまで、気が付かないのが泣き所です。レンズ付きフィルムでは、逆光で使うなという単純な話なのですがね。


限りなく、写るんですに
似ています。
巻き戻しクランクがあるくらいです。フィルムカウンターもプラスチックの窓になっていますけどね。
ノブでカリカリと巻き上げて、オレンジのボタンの感触もそうだし。

巻き戻しクランクの右にあるのは、フラッシュのチャージランプです。












パーフォレーション
穴用のスプロケットも写るんですそっくり。フィルム面が湾曲して、収差を逃げているのも、写るんですそっくり。これが、コニカミノルタのWaiWaiワイドのつくりと同じなので、改造向きと思いました。
フィルムの先を置くだけで、引っかかって巻き上げられるところが、昔のカメラと違うところ。昔のカメラは、スリットに差し込まないといけなかったのに、この設計で引っかからないことがないというのは、すばらしいものです。昔、これに気づいていれば、もっとカメラへのフィルムの装てんミスが減ったのにと思いました。

シャッターはビハインドですが、穴がちらっと見えますが、真円ではなく、ギザギザつきの長方形になっています。なぜ?

ボタン巻き上げノブの左側にあるボタンは、巻き戻しの時に押し込むボタンです。昔のカメラで底面についていたやつね。ここについているのは、たぶん写るんですと同じ設計、あるいは共通化で、ここに巻き上げのラチェットがついているため、そのラチェットを押し込んで、逆回りするようにフリーにするためでしょう。レンズ付きフィルムにフィルム入れてみればわかります。ああ、よくwebに書いてある、ダークバックでパトローネからフィルムを全部引き出すやり方じゃなくてね。
この巻き戻しのボタンは、モーター内蔵カメラの途中まき戻しボタンと同じアイコンが書いてあるので、押すだけで、ギューンとモーターで巻き戻されるという錯覚に襲われます。良く考えればわかりますけどね。


電池はフラッシュ用で
単三が1本です。ニッケルカドミウムはだめよ、マークはよくあるやつね。
フィルム室のロックも簡単に出来ているし、耐久性はないでしょうけれど、これを買う人は、フィルムを何十本も使う気で買わないでしょうから、こんなもんでしょう。

これの底にはFUJIFILM JAPANと書いてありますが、原産地がJAPANというわけじゃなくて、FUJIFILMのヘッドクォーターがJAPANだよという意味に見えます。原産地は、このカメラのパッケージに書いてあったかもしれません。

ちらっと塗装の回り込みが見えますが、正面のブルーグリーンの色は塗装です。ベースは黒です。ボタン類のオレンジは、塗装しているのかは判断つきませんでした。分解しないとわからない。
正面の白は、白いプラスチックのモールドで、そいつにミッキーマウスの印刷をしています。





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Fujiのカメラは、大嫌いでした。なぜかというと、以前、こどもが使っているカメラで、低温時に、まったく動作しなくなって、電源を切ることすら出来なくなるという、つまり内部のマイコンがハングアップしてしまうということが発生するので、電子メールで質問したら、まてどくらせど返事は無いということで無視されましたので、頭に来ました。低音で動作しないのは、仕様ですと言われたらそれであきらめることができたでしょうけれど、無視、無回答はないでしょう。

でも、フィルムと印画紙を、まだ販売続けるということで、ありがとうという気持になっていますので、いつまでも「大嫌い」ではいけないと思い、先月と今月のFujiのカメラを書いてみました。
今は、NEOPAN400の100ftも使っているし、その現像もFujiのSPDだし、カラーは、ビーナスも使っているので、良いでしょう。リバーサルは、KRとKPRの在庫が切れたら、Fujiにしますよ。モノクロ印画紙は、すでにFujiばかりですけとね。

今シーズンは、エルニーニョ現象で、暖冬となっています。2月の雪灯篭まつりは、30回記念なのに、縮小規模になってしまいました。雪が少ないと、春の雪解けの花が咲くときに感動が少ないのを、いまから二十数年前の暖冬の年に経験しています。。
(2007. 2. 10)




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