比の今月のカメラ 2008年 1月号 Nikon F-501


F-501です

持っています。しかし、防湿庫のこやし状態ですが。

F-501というのは
発売1986年4月
希望小売価格¥89,000(ボディのみ)
視野率 約92%
倍率 約0.85倍(50ミリレンズ使用で∞の時)
ファインダー・スクリーン専用B型標準装備、J・E 型と交換可能
大きさ(幅X高さX奥行き)148.5 X 101.5 X 54.5mm
質量625g(ボディのみ、電池除く)
電源単3形乾電池4本
ですが、ほんとに重要なのは、Nikonのはじめての普及型オートフォーカスの一眼レフということです。F-501以前には、F3AFという、やや特殊とも言えるオートフォーカス機がありましたが、オートフォーカス用は専用レンズで二種類しか発売していませんので、普及型は、このF-501が、初といっても良いでしょう。

手持ちのレンズの都合でこの写真です。この時代のレンズは少ないので、24mm/F2.8を付けてみました。残念ながら、この時代のズームレンズは持っていないので、F-501を買った人が、付けて購入したであろうというレンズを付けての撮影はできませんでした。このレンズはかなり良いですよ。




1986年ころの私は
Olympus OM-1(正確にはM-1だが)使用者であり。Nikonのカメラにはまったく興味が無かった。しかし、当時のカメラについては、わずかに記憶がある。ネットで調べた時期を追記しながら思い出せば、1985年ごろは、ファミリーカメラとして、AF機能付きのコンパクト機、しかもスピードライト内蔵になっていて、今と同様にとにかく押せば写るという時代になっていた。大きくて重い、しかも慣れの必要な、操作しにくい一眼レフは、一般には敬遠されていた時代だった。
そんなとき起きたのが、世に言う、「アルファーショック」だ。
ミノルタのα-7000は、1985年2月発売されて、一眼レフも、押せば写る時代に突入した。
ミノルタは、α-9000を、1985年9月に、α-5000を、1986年3月発売し、上から下までAFで埋めた。他の一眼レフを生産販売する会社のショックは大きかったに違いない。
Nikonは、AF機能が無いが、巻き上げモーター内蔵の、F-301を1985年9月に出してた。F-301はAF以外、F-501と、ほぼ同一という。そして、翌年、このF-501を発売している。ミノルタには1年以上遅れたわけだ。でも、Canonは、T80で無理やりAF化はしたものの、本格的なAF一眼レフは、EOS650の1987年3月発売となり、かなり遅れていまっている。でも、その後の各会社の経営方針のためだろうか、ミノルタは、カメラから撤退してしまって、今やCanon、Nikonの二強となった。

めずらしく、なんだか、どうでもよい歴史を書いてしまった。つまり、Olympus愛用者の私にとって、AF化に遅れた? まじめにやらなかった? Olympusを捨てざるを得ないことになったわけで、その不満がこの時代を思い出させるというわけなのだ。




F-501の良いところをあげると
たくさんあります。
プラスチックボディーということ。これは、私の大好きなF4と同じ感じで、これこそ現代のカメラです。それなのに、底の電池室カバーは金属なこと。
それから、巻き上げモーターがあるのに、巻き戻しは手動ということ。F4は、モーター巻き戻しのスタートをスイッチで行うほか、手動のクランクもちゃんとありますが、F4は、フラッグシップですから別格ですよ。どちらも電池が急になくなっても、巻き戻しは確実にできます。しかも、手動のベロダシ状態でね。
三脚穴がはじっこに寄っているのも、F3のモードラみたいで、かっこよいです。
AFを、あわてずゆっくりやってくれること。ときどき、なかなか合わずに、これが合いにくい被写体だと教えてくれること。
うらぶたには、フィルムを送るとくるくる回るインジケーターがついています。これを確認するために、ノーフレーミングの練習をしてしまうということ。




ファインダースクリーン

は、24mm/F2.8つけると、F2.8なのに、すでにざらざらして見えます。このスクリーンでフォーカスあわせはしないでねと言っているようです。スクリーン交換はできるので、F-801用のスクリーンがサイズは同じというとで、タブを削ると使える。FM2などのシリーズ用はサイズがまったく違うので、そのままでは入りません。削れば入るとのことですが、かなりのリスクありです。私はやりません。だって、FEやFM2に使うから。

なんで、ファインダースクリーンというのかよく考えたら、AF機なので、ミラー下のCCDでAF動作しているから、スクリーンはフォーカスがメインの仕事じゃないのですね。




今のカメラと違って

モードダイヤルと液晶表示という操作系ではなく、とにかく、個別のスイッチのみでの操作ですので、覚えるのも簡単だし、使うのは楽でしょう。しかも、シャッターと絞りのマニュアル設定では、それ以前の機種との操作が同じなので、マニュアル動作で、マニュアルフォーカスにすれば、私には難なく使えます。それでは、このカメラの本来の意味が無いですね。FEにモードラ付けるより軽いといえば良いのでしょうか。でも、自動巻き上げだと、3コマ余計に使うワザが使えません。
シャッターの最高速度は1/2000秒ですし、シンクロも1/125秒です。位置付けが普及機だっのたでしょう。カメラ屋さんから聞いた、むちゃくちゃ売れたF-801は、もっと上位機種の位置付けなのでしょうが、みなさん買ったのですね。1/8000秒というのは必要だったのでしょうか。

DX接点がついています。データバック用の接点も準備してあります。機能としては、ここまで来ていたのですね。

このF-501は、ジャンクとして購入しました。プラスチック部分はこすれて、テカテカになっていました。しかし、ミラーはきれいでした。マウント部も削れていなくて、たぶん、レンズ一本をつけっぱなしで使った人だったのでしょう。掃除しただけで、問題なく動作しました。このカメラより本来安くて、もっと古いカメラが、そこそこ動作するというだけで、中古価格がある程度ついてしまうのは、しかたないことでしょうけれど、これ以降のカメラは、家電化したり使い捨て化した時代の産物となりはててしまったのでしょう。



【雑談】
高校の同窓会が、正月にありました。カメラを持っていきました。一眼レフに、クリップオンのスピードライトつけて。しかも首からコンパクト機も下げて。カメラのおかけで、名前を言わなくても、会ったみんなは、名前を呼んで声をかけてくれました。高校時代と同じように見えたのでしょう。カメラさまさまです。でも宿題がでました。高校時代の写真をデジタル化して、配布しろってさ。確かに、モノクロで、撮った写真はかなりある。300円持って、NEOPANを2本買いに行ったものだ。
(2008. 1. 6)




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