比の今月のカメラ 2009年 1月号 minolta HI-MATIC SD


2008年11月号でやった、

minolta HI-MATIC S の兄弟分だ。
このHI-MATIC SDとHI-MATIC S の違いは、最後についている文字の「D」が、日付の「Date」の頭のDだ。
HI-MATIC S と同時に発売されれた。こちらのほうが、日付写しこみ機能があるので、価格はHI-MATIC Sよの高かった。
ポップアップストロボの下のところに朱色でSDと書いてあるだけではなく、軍艦上部が日付機構のためふくらんでいるので、HI-MATIC Sとは、見分けやすい。
日付のほかは、まったく同一と考えてよいようだ。




HI-MATIC SDの
日付写しこみ機構は、今のカメラとは大きく違う。今のカメラは、内部に時計が組み込まれているため、自動的に日付や時間の写しこみとなるため、もはや、それ以前のことは、まったく信じられない仕組みであった。
ここに「DAY」「MONTH」「YEAR」と書いてある通りに、時計により自動で設定されるのではなく、撮影のたびに、日付を気にしなくてはならない。確認を忘れると、まるで違う日付が写しこまれてしまう。今思うと、このめんどくさいシステムですら、非常に便利な機能として、お金を余計に出す価値があったわけだ。





このフィルム面の
前にある、上の小さな長方形から、日付画像が出てきて、日付が写しこまれます。
その昔、角の部分に小さな時計を写し込む機能の時計機能のものが、NIKONで、あったと覚えています。まあ、これに近い考え方ですね。










電池蓋は

この時代に共通な考え方ですが、私の持っている、HI-MATIC S もHI-MATIC SD も、割れずに残っているので、minoltaの設計は立派なものです。ほかのカメラは、ここがやられて、電池を収められなくなって使用不能になっているものをたくさん見かけます。
巻き戻しクランクが下についている関係で、上に着いているものと、逆回転ですので、右利きの人にとっては、回しにくいものです。左利きの人にとっては、通常のカメラの巻き戻しどころか、すべての操作がやりにくいのですから、この程度は、誤差の範囲と考えましたよ。




このストラップは
オリジナルでしょうね。なにしろ、HI-MATIC Sも含めて、ジャンクとして買ったので、新品のときのオリジナルの状態を知りません。硬くなりやすい、人工皮革のような素材より、この織ったストラップのほうが使いやすいと思いますよ。










【雑談】雪の降り始めは、写真撮影でうきうきしていたが、そのあと、降らなくなったため、なんだか、写真を撮るチャンスが無い。西暦で9のつく年は雪が少ないとだれか言っていたが、ほんとうだろうか。10周期というのは、ちょっと信じられない。太陽黒点数の11年周期によるよといわれれば、信じてしまいそうだが。
無線機のレストア用は、ひとつすごいのが入荷した。サービスマニュアルも入手したし、なんだか、写真より、無線機のレストアに行ってしまいそうだ。ただ、トランジスタとコンデンサの交換部品集めに、時間をとられそうだ。昔のトランジスタの互換品がなかなか無い。みんな部品が表面実装になってしまって、使えない。
(2009. 1. 11)




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