比の今月のカメラ 2009年 5月号 OLYMPUS C-AF QUARTZ DATE


OLYMPUSの続きですが

OLYMPUS C-AF QUARTZ DATE のはなしです。
これも、ジャンクワゴンから購入しました。購入時は特に意味は考えていません。外観のダメージが少なく、さほどがんばらなくとも動作しそうと思っただけだと思います。

これを手にするまで、このカメラの存在は知りませんでした。調べましたら
発売は1981年
オリンパスとしては、はじめてのオートフォーカス機。
(正確には、QUARTZ DATEなしのモデルが、オリンパスAF機のお初ですが、この場合、同一機種として考えます)
オートフォーカスは、セイコー光機と共同開発。
発売時価格は、QUARTZ DATEで、48000円。QUARTZ DATE無しで、39800円。
この価格の違いはなんということでしょう。当時はそれほど、Quartz Date機構にアドバンテージがあったということでしょうか。びっくりです。




コンパクト機のAFは
1977年のジャスピンコニカでした。フラッシュフジカAFデートは、1978年。Canonのヒット作、オートボーイは1979年で、ミノルタのハイマチックAFも1979年ですから、オリンパスが1981年にやっと発売というのは、コンパクトのAF機発売がいかに遅かったかということです。このあたりから、一眼レフのOMシリーズのAF化がおかしくなった原因の一つなのかなと想像してしまいます。
このカメラは、AFでAEですから、レンズまわりのゴムのターレットは、まったくの飾りです。ぱっと見は、ピントリングと勘違いしてしまいました。
電池は、単三が2本。巻き上げと巻き戻しはまったくの手動です。Canonのオートボーイとは、まったく勝負にならないのが想像できます。値引きを大きくして売ったのでしょうか。苦戦したでしょうねえ。




以外に重い
裏蓋は、金属。そのため、こんな感じに、塗装剥がれが発生する。真鍮色なら、昔のカメラらしくてよいのかもしれないが、下地は銀色。まあ、コンパクト機だからね。
QUARTZ DATE だけあって、液晶パネルがあって、その左の縦長の扉を開くと、設定ボタンがある。ボタンを不用意に押さないように扉があるのが、価格アップの要因のひとつでしょうか。それほど、QUARTZ DATEに価値があったのでしょう。







裏蓋を開けると

こんな感じ。特別なことはありません。QUARTZ DATEの電池は、内部から、LR44かSR44を2個入れるようになっています。フィルムの途中で電池が切れることを考えていないのですね。リチウムコインなら、寿命が長いでしょうけれど、LR44は、リチウムより寿命が短いので、お盆と、クリスマスと正月の写真を1本のフィルムで撮ってしまうような使い方の場合は、うしろのほうの日付が無いということにはならなかったのでしょうか。







レンズは
D.ZUIKO 38mm /F2.8 です。ちゃんとズイコーレンズの記載がある時代なのですね。
赤い物体は、オートフォーカスの時に光る、レッドビームというやつだそうです。今で言う、AF補助光ではなく、それで、距離測定する仕組みらしいのです。AFの詳細は、よくわかりません。

OLYMPUSのカメラの時には、ときどき書いていますが、アンチOLYMPUSではありません。もともとは、OMシリーズの熱烈なユーザーで、いまでも稼動できるOMはありますので、ときどき使用しています。残念ながら、AF化の波に乗らずなのか乗れずなのか、AF一眼レフをシリーズ化、ファミリー化、システム化して開発してくれなかったので、OMユーザーを続けていくことが難しくなっただけです。だから、今回もOLYMPUSの悪口を言いたいために書いているわけではないのです。少しは、愚痴になっているかもしれませんけどね。



【雑談】ゴールデンウイークは、やりたいことの半分くらいしかできませんでした。かたづけものが進んだので、しまいこんでいたお宝が結構出てきました。
(2009. 5. 9)




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