今月のカメラとレンズ 2012年 5月号 NIKKOR-H Auto 28mm F3.5


このレンズは
NIKONのレンズの手持ちが、ごく少ないときに中古を探して買った。NIKKKORレンズについて、ほとんどわからないときで、とにかく28mmが欲しかった。知っているのは、古いレンズは、新しいボディーには使えない場合があるという程度だ。買ったのは20世紀で、今考えると高いが、当時は、まだまだ損な価格だったのだろうという価格だ。あえて数字は書かないが。

この写真は、あえて、Nikomat ELにつけている。しかし、このレンズは、それより何年か前に中古で買った、F2 Photomic のために買った。F2につけて結構使った。






このレンズの正体が
わかったのは、某有名なNikkorレンズの詳細について書いてあるwebサイトでもないし、Nikkorレンズについて書いてある、書籍でもない。Nikonのwebサイトに定期的にアップされている、「ニッコール千夜一夜物語」(第十二夜)を読んでからだ。なるほど、Nikon Fのために、Nikon F発売の翌年1960年に、広角レンズを非対称型として苦心して開発したのかとわかった。そういう物語に感動した。









最近距離は0.6mだ

買った当時は「なんで?」と思ったものだが、一眼レフ用の広角レンズ設計について、経験が浅いNikon(当時は日本光学)としては、無理しない範囲の距離は0.6mだったということで、Nikonにもそんな時代があったのかと、しみじみと思った。

これを持って、先輩のところに行ったら、いろいろと話してくれた。先輩も同じレンズをだいぶ使ったらしく、良いところも悪いところも知っていた。先輩は、「はじめに買うのは200mm/F4で、次に買うのは28mm/F3.5だべ」と言っていた。そうかもしれない。
でも、私は、はじめに135mmを買った。しかも、はじめての広角レンズは35mmを買った。




絞りは
五枚なのですね。いがいに、コストを抑えようとしたのでしょうか。いまなら、最低でも七枚にするでしょうね。
マウント部のネジがプラスなのは、修理かオーバーホールでもしたのでしょうか。当時は、マイナスネジが多かったような機がしますが、発売当時に見ていないので、はっきりとは言えません。Ai化しなかったのは、もともとの所有者も、あたらしいボディーで使うことを考えなかったのでしょうね。それとも、ズームレンズでも買って、見捨てちゃったのかな。

それで、実際の写りはというと、さすがに設計が古いせいもあって、今の28mmとは比較してはいけなかった。周辺部分は「うーん」という感じだし、フィルターを厚めのものをかけたら、ちらっと角がけられた。普通のプリントでは、けられがわからないレベルだが、気になった。




いわゆる
「ガチャガチャ」といわれる儀式が必要なため、絞りを5.6にあわせて、このピンとカニ爪があうようにして取り付けて、ガチャガチャと絞りリングを開放絞りまで回すと、カメラ本体に、レンズの開放値を設定できるというのが、このNikomat ELに設定された仕様です。同時期のNikomat FTnなどもまったく同じ使い方です。










某webサイトに
絞りリングほ削って、Ai化する方法が書いてありました。何度か、考えましたが、結局、もともとの形のまま使い続けることにしました。このあとに、Aiの28mmを中古で買ったということも、原因なのですけどね。この28mmは、Nikomat ELか、Nikon FEのAi用のレバーを折りたたむとか、特定のカメラだけで使っています。出番は、少なくなっていますけどね。









【雑談】。
(2012.5.27 )
いろいろとありまして、今年はあんまりフィルムで撮っていません。これからがんばらなくちゃ。
一眼レフカメラを持ち歩くときに、キルティング生地の袋に入れています。昔タオル地のものでくるんでいたら、細かい繊維がカメラに入り込んでまいったので、いまは、表面つるつるの生地ものに入れるようにしています。このまえ、追加でもうひとつ作りました。すぐに持ち出せるように、キルティング袋に入れた状態でスタンバイさせるカメラを増やすためです。


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