今月のカメラとレンズ 2013年 8月号 TAMRON 24-70mm F3.3-5.6


TAMRON 24-70mmだ
写真仲間は、私のことを、ズームレンズが嫌いと思っている方もいるようだが、嫌いなのではなく、満足する画質にしあがるズームレンズは、高額なため、「買えない」というだけだ。
さて、このレンズだが、中古というべきか、価格的には限りなくジャンクの扱いで買った。
それまでの私は、広角レンズの手持ちが少なく、いちばん広角でも28mmだった。








このレンズは
たんに24mmで撮れるというだけの理由で買った。
とにかく、1ミリでも短い広角レンズを試してみたかった。なんでそういうことになったのかは、良く覚えていない。
カメラは、このときNIKON FE をメインに使っていて、このカメラに取り付けられる、短い焦点距離だったら、なんでも良かったと言っていいだろう。
時期的には、デジタル一眼レフのAPS-Cサイズのものが、安くなる前で、まだアマチュアに浸透していない時期だったため、このレンズはまったく人気は無かった。





デジタル

一眼レフが普及してきて、18mmあたりからスタートするレンズの廉価版が出回るまえの一瞬だが、このレンズの中古価格が高騰した。できるだけ焦点距離が短いものが欲しいと思ったのだろう。

さて、私はというと、中古価格のわりには、思ったよりまともな写真が撮れた。これをたくさん使ったころは、カラーネガフィルムの同時プリントが、500円しないでできたときだ。そして、24枚撮りや27枚撮りのカラーネガフィルムは、105円くらいで買えたので、600円以内で、フィルム代と、同時プリントができたので、とにかく枚数を撮っていた。このレンズには、購入価格以上の満足感をいただいたというところだ。このレンズで、広角レンズの味をしめた私は、これよりもっと短いレンズを買うことになる。




この状態では
デザインとかバランスとか、あったものではないが、そんなことはどうでもよかった。
通常は、24mmの状態で使うことがほとんどだった。たまに、70mmについ使うという感じで、二本のレンズを、交換の手間が必要なしという使い方だ。もともと、ズームレンズに慣れていないので、そんなことになったただけだし、結局は、手持ちのレンズが単焦点のものがほとんどだし、このときは、55mmマイクロか、105mmマイクロレンズを多く使っていたので、ズームレンズの特性は生かすことはできていない。

この写真の状態が、いちばん伸びているところで、これより、広角側でも、棒縁側でも短くなります。これが、今のズームレンズとちょっと違うところです。




Ai対応ですが
カニ爪はついていないので、NIKON FEで使うには、まったく問題ありません。カメラの上面からは、絞り値は読みにくいのですが、ファインダー内部からは見えるので、慣れれば特に問題はありませんでした。まあ、だいたい5.6か8で使っていたので、絞りリングを回すことは、少ないのですが。











これが
マウント側。
金属なので、まともに作ったという感じがあります。私としては、エンジニアリングプラスチックより好きです。
もちろん、時代的には、AF用のモーターは内蔵されていません。あたりまえですが、NIKON FE で使えば、マニュアルフォーカスとなりますから、そこは関係ありません。









先月の
NIKKOR 35-105mmと、今月のTAMRON 24-70mmを並べてみました。形としては、こんなに違います。

ところで、この丸いフードは、効果があるのでしょうか。このレンズで、だいぶ逆光や、場合によっては、太陽が入った写真も撮りましたが、はじめから期待していないこともあり、とくに不満は無かったので、無いよりましかなと考えておきましょう。







【雑談】
(2013.8.17)
去年の夏は、いつまでも暑くて、いつまでもこの残暑が続くんだと思っていたら、あるとき急激に涼しくなって、びっくりした。今年は、どんな残暑になるのだろうか。


[「由美と比の趣味の廊下」にもどる]