今月のカメラとレンズ | 2013年 7月号 | NIKON Zoom-NIKKOR 35-105mm F3.5-4.5 |
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Zomm NIKKOR 35-105mmの マニュアルフォーカスは、一種類しかないので、まちがうことはないと思われる。 これは、伯父の形見となってしまった。伯父が生前に、「もう撮影には行けなくなった」と、写真の引退宣言とも言えることといっしょに、甥の何人かに手持ちのカメラを渡した中のひとつだ。 写真の大先輩のだいじな形見のレンズだ。 |
このレンズは 有名な、NIKKORのリストをだしておられる方のwebサイトの情報では 1983年4年発売で 分類上は、AiニッコールSとなる 35-70mmのあとに、望遠側を拡張したレンズとして、このレンズがだされたと思われます。 このあと、時代はAFとなっていったので、35-105mmというレンズも、AFレンズが発売されていきますので、マニュアル用は、これ一種類となりました。 ズームと、距離のリングがひとつとなった直進のヘリコイドで、当時としては、流行の形です。 |
フードは HK-11という、「かぶせ」のタイプで、かなり重厚なものです。もちあるきしにくくて、つけっぱなしにしても、キャップもやりにくくて、たぶん、このフードの上から、なにか工夫して、大きなキャップをかぶせたくなる形なので、たぶん実行した方もいらっしゃるでしょうね。 恐れ多いのもあり、このレンズはあまり使っていません。そのうちまじめに使ってみましょう。 |
このヒゲと 呼ばれる、被写界深度の表示が当時のZoom-NIKKORの「売り」みたいなもので、高校生や大学生のあこがれでもありました。望遠ズームの場合は、太くて長いので、これよりずっと、「ヒゲ」が派手になります。 このヒゲの使い方は、ズームしたばあいの焦点距離と絞りの値で、被写界深度が変わるので、それをわかりやすくしたもので、この写真の場合は105mmの上代で、たとえば、水色の線は、絞り値が11となりますので、(写真では絞りの設定は5.6になっていますが)水色の中の範囲が、被写界深度の中に入って、ピントがあっているように見えるというふうに考えます。 たぷん、この書き方では、若い方は、理解できませんね..... Google先生で、まず「被写界深度」を検索してから、考えましょう。 |
最近距離は 通常の使用では、1.4mとなります。 まあ、105mmのときに1.4mだと、ズームレンズとしては、そんなものかなという距離です。 この写真のしぼりリングの前の黒いリングに、銀色のボタンと、オレンジの三角マークと、Mマークがあります。それが、簡易マクロのセットリングで、三角の方向にセンターにMマークが来るように、まわすと、簡易マクロとなります。 |
これが 簡易マクロにセットした状態で、そのとき、少しズーム/ヘイコイドが通常位置より前に出ます。 オレンジ表記が倍率で、1:4まで撮れますが、今どきのズームレンズでは、標準で、なにもしなくても、このくらいは撮影できるので、技術の進歩を感じます。ここまでやって、なにか付加価値をつけようとした技術者の気持ちなのか、商品企画の気持ちなのか、強く感じます。この当時の1984年だと、すでに、50mmレンズをつけて一眼レフを買うより、ズームレンズをつけて買う人のほうが多くなっていたはずですから、これが、普通に売るメインのレンズだった思われます。 |
【雑談】 (2013..714) 人生のうちでも、こういう時期はあるだろう。 とにかく、出かけることができない状態になってしまった。 今年の泊りがけの登山もあきらめた。 フィルムで写真は撮っていないし、たぶん撮る時間も無い。 まいったことだが、しょうがない。 ガラクタ整理でもするしかない。 |