だんごの木 | 改定版(2001.1.27) |
だんごの木とは、山形県で行われる、小正月の行事の一つです。 全国ニュースになる米沢の豪雪のため。まじめに作っている時間が無かったので、とりあえず暫定版で出しましたが、改訂版です。 |
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我が家の1993年のだんごの木です。 本当は、枝の先に団子を刺すのですが、乾いてぽろぽろ落ちてくるのです。 白い丸いものが枝先に見えると思いますが、数が少ないですね。すでにポロポロと落ちて少なくなっています。 団子と言っても、丸い団子だけじゃなくて、家によっては、四角い餅をつけているところもあります。 実際、我が家でも、1991年は、手持ちの材料の問題で、四角い餅をつけました。 だんごの木の材料として、「木」と「かざり」があります。米沢では、季節になると、両方とも、スーパーや八百屋さんなどで、売っています。「木」は赤っぽい枝の木を用います。200円から300円くらいで売っています。「木」は使い捨てが通例で、毎年購入します。 「かざり」は、結構高いので、使い捨てません。ひと袋500円から700円くらいします。1993年の状態では、大物ひと袋と、丸いボール状のものひと袋を購入した状態で、いくつか破損した状態です。この段階で、大物の「鯛」の尻尾が壊れていたように思います。 長男が、2歳のときです。 |
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1997年のだんごの木です。 この年は、白い丸いものが枝先に見えないので、ほんとうの「だんご」は省略しています。 だんごの木の材料の「かざり」は、もなかの外側状のものに、彩色したものです。みんな、そうらしいのですが、私もこどものころは、食べられると思って、「飾り終わったら、たべさせてくれ」と、お願いしたことがあります。うちのこどもたちも「食べたい」と言っています。 「かざり」は、もなかの皮状ですから、クリスマスツリーと違って壊れやすいものです。保存に工夫が必要です。うちは、透明なビニール袋にいれて、物置の天井近くにぶら下げておきます。ものができるだけぶつからないところを選んでおきます。友人に聞いたら、「神棚の奥に置いておくと、壊れないよ」ということで、めったに手を触れないところという意味では共通です。 「かざり」のうち、「鯛」の形の大物だけは、木綿糸がはじめからついているので、そのまま結び付けます。しかし、ほかのかざりはなにもつけられていないので、ぶら下げるものが必要です。昔からこれは、細い紙が使われています。うちも、障子張りで残った紙を細く切って使います。張りつけには、あえてオールドファッションにご飯粒をつぶして使用しています。 「木」は、昔は釘で、柱に打ちつけたりしましたが、最近は天井から釣り糸で吊っています。 長男、幼稚園年長。二男幼稚園、入園前のときです。 手には、ソフビのポケモンを持っています。これがポケモンツリーに発展します。 |
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我が家の今年のだんごの木です。 今年も本物の団子を省略しています。 「かざり」は、1997年状態の、おおもの「鯛」が壊れたので、そのあと、1セット買い足していますが、小物もいくつか壊れましたので、この程度の数になっています。 1月16日の朝、子供たちが学校に行くときに撮影。 私がこどものころ、ばあちゃんが飾った「だんごの木」が忘れられません。私にとっては、大変大切な風習と思っています。私の代で消すわけにはいきません。家の子は大きくなったら飾るでしょうか。かざりが買えなくなるかもしれませんね。それでも、思い出として残ってくれるでしょう。 (2001.1.27追記) |
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今年の雪は、こんなもんです。 |
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