記録型DVD徹底解説1 -PC講座

記録型ＤＶＤ
徹底解説
～Part1～

実は記録型のDVDって、色々種類があるんです。

パソコンを買うときに、なんかメーカーや機種によって微妙に違う…と迷った人もいるかと思います。

再生するDVD規格は主に「DVD-ROM」「DVD-Video」等ちゃんと統一されています。

このページでは記録型DVD規格ごとに解説をして、使用目的ごとに最適なものがわかります。

DVD－R
DVD-ROMに近い記録型規格、を目標に作られた規格です。

最初の規格では3.97GBまで記録可能でしたが、1999年11月の規格でDVD-ROMと同じ容量の4.7GBになりました。

業務用と民生用の2種類に分かれていて、普通のユーザーが使える規格は「DVD-R for General」です。

DVD-Rは1回のみ書き込み可能で、上書きや書き換え、消去は無理です。また、多少の制限付で追記が可能です。

ほとんどのPC用DVD-ROMﾄﾞﾗｲﾌﾞで読み込めるため、他人にデータをあげるのに便利です。

DVDでの「CD-R」みたいな感覚ですね。

DVD－RW
上記のDVD-Rの「上書き・追記・消去」等を可能にした規格、と考えるとわかりやすいです。いわばDVD版「CD-RW」です。

これもDVD-ROMとの再生互換を目指して作られました。

当初はメディアのフォーマットに1時間かかる、などの欠点がありましたが、最近のﾄﾞﾗｲﾌﾞはクイックフォーマットという、作業をしていない時にフォーマットを自動でしてくれる機能などが追加され、より使いやすくなっています。

DVD-RAM
光ドライブでありながら、大容量で信頼できる書き込み規格を目指して作られた規格です。

一番早い時期に、記録型DVDドライブとして登場しました。

当初は片面に2.6GBしか保存できませんでしたが、Ver2.1で片面4.7GB・両面9.4GBまで記録できるようになっています。

このDVD-RAMは主にデータを保存するのに適しています。

書き換え可能回数が10万回以上、不良セクタと呼ばれるメディアで使えない部分を機械が判断して代替処理をする、など高信頼のデータを書き込めます。

しかし、一般のDVD-ROMドライブや他の記録型DVDドライブではほとんど読めません。

なので、自分のPCでしか使わないバックアップ用途に適しています。

他の記録型DVDドライブは書き込み時に専用のソフトが必要ですが、このDVD-RAMはWindowsXPなら専用ソフト要らずで、フロッピードライブと同じ感覚で使えます。

DVD-RAMだけ、カートリッジというケースに入ったメディアがあります。これが使えるドライブと使えないドライブがありますので、購入時には注意してください。

DVD＋R
DVD－Rじゃないですよ。＋Rなんです。

これはDVD-R/-RW/-RAMの規格を作った「DVDフォーラム」が作った規格ではなく、「DVD+RWアライアンス」という独立したグループが作った規格です。なので、正式な「DVD規格」としては認められていません。

DVD＋Rは、DVD－Rと非常に似ています。ただ、よりDVD-Videoの規格と近い構造になっているので、民生用のDVD-Videoドライブで読み込める確率が高いです。

DVD-Videoを主に作成するに人は、後で話すDVD＋VRも使えるので、DVD＋R/RWが一番いいと思います。

DVD＋RW
DVD-RWとDVD-RAMのメリットを併せ持つと言われ、人気急上昇中の規格です。

規格作成当初からクイックフォーマット（ドライブを使っていないときに、裏でフォーマットをしてくれる）に対応しています。

DVD－RWはDVD-Videoを作成したときのデータの追記が難しいんですが、DVD＋RWはこの欠点を克服しています。

また、標準でCD-R/RWに書き込みができます。

ただし、比較的新しいの民生用のDVD-Videoドライブでないと再生できない可能性があるのが弱点です。

以上で記録型DVDの規格は終わりです。こんなにあるなんて、本当に驚いてしまいますよね

今、市場に出回っているドライブは、これらの規格が複数使えるものがあります。

有名なのが「DVDマルチドライブ」で、
「DVD-R/-RW/-RAM」が使えます。
（読み込みだけ対応でも、DVDマルチ Read Only対応ドライブと言えます）

この他「DVD-RAM/-R」ドライブというのが有名です。

さらに「DVD±R/RW」ドライブというのもあります。
これは「DVD-R/-RW/+R/+RW」が使えるドライブで、唯一DVD-RAMだけに対応していないドライブです。

この状況では、ユーザーはどれにしていいか、迷うところがあると思います。

でも、こんな状況を解決した、全ての記録型DVD規格に対応した、いわゆる「全部入り」ドライブが2003年の6月に出荷されました。

注:スーパーマルチドライブ,マルチプラスドライブなどと呼ばれています。

このドライブなら基本的になんでも読み書きできるため、特に意識することなく使えるので非常に便利です。

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