GMのこぼれ話:天使、襲来編


 こうして、天使戦争編・第1話は終了しました。いろいろな要素を交えた話なので、解り辛いところもあるでしょう。そこで、無駄話を交えつつ、そうした設定等について語っていきたいと思います。

 この話、OPがイキナリ告白シーンで驚いた方もけっこういるのでは? まぁこういう風になったのは、冬弥くんのプレイヤーさんと相談した結果なのです。そのあたりの事に興味がある方は、こちらにアクセスして、己の目で真相を確かめてみて下さい♪

 この話で、私のPCである天宮美架の出生の秘密が明かされました。私は異種族間に産まれたハーフって設定、結構好きなんですよ。それを、今回ついにシナリオに織り交ぜてみました。とはいえ、美架は元々ハーフって設定ではありませんでした。なぜ彼女が使徒ハーフになってしまったかと言うと、理由は単純。彼女のロールプレイが、だんだん人間臭くなっていったからです(笑) 義理の兄しか愛せない孤独な使徒(マテ)だったはずなのに、いつのまにか人間の友人ができたり、あまつさえ兄の事を忘れて他の男にうつつを抜かしたり……(爆) あまりにも人間っぽい(逆に言うと使徒っぽくない?)ので、こいつ実は人間の血が……!? と考え出したのがキッカケで、今回のような設定が思いついたのでした。

 ここまで来れば、じゃあ母親は誰なんだ?、とは誰でも考えますね? そこで白羽の矢が立ったのが、大天使ミカエル様。美架って名前も元々、ミカエルを意識して付けたものだったので、これはすんなり決定しました。そして、なぜミカエル(地上では美晴)が、娘の美架や夫を見捨てなければならなかったか、と考えた時に、堕天使グリゴリの話を思い出し、彼女は大罪を犯した者となってしまいました。キリスト教信者の方がいたら、怒らないで下さいね。これはあくまでフィクションですから……

 ミカエルやサンダルフォンの出現に伴い、他の大天使たちも出てきました。今回はガブリエルにラファエルだけでしたが、次回はさらに個性的な大天使たちが登場しますので、ご期待下さい。ちなみに、これら大天使たちのイメージは、私が勝手に想像したものなので、あまり変にこだわらないで下さい。もっとも、これぐらいで驚いていては、次の話で度肝を抜かれる事になりますから注意が必要です(笑) ついでなので、ここで今回出てきたガブリエル、ラファエルの私的設定を少し紹介したいと思います。

※“水の大天使“ガブリエル

 四つの基本属性を司る四大天使の一人で、権天使(プリンシパリティーズ)たちを統率する、物静かで穏やかな女性の大天使。主に後方支援を担当し、仲間である天使たちのサポートを行う。その役割のせいか、突撃しがちなラファエルのお守を任される事が多い(笑) またミカエルとは親友で、彼女の事を最後まで庇っていた。しかし、結局ミカエルたちを救えなかった己の無力さを、今でも悔やんでいる。
 基本的に“神”の命には忠実ではあるが、“神”の命に背く者がいても、理をもって説けばわかってくれると信じており、浄化派天使のような性急な行動は好まない(彼女のこうした行動は、ミカエルの影響が大きいと思われる)

※“火の大天使”ラファエル

 四つの基本属性を司る四大天使の一人で、能天使(パワーズ)部隊の突撃隊長も務める、男性の大天使。今回のような、大規模な堕天使たちの反乱の際に、能天使たちとともに真っ先に前線に出て、堕天使たちと戦うのが、彼の役目である。
 基本的に熱血系・体育会系の性格で、裏表のないさっぱりした人物(?)である。その性格が災いし、暴走したり、早とちりをして、他の大天使に叱られるというのは、天界で良く見られる光景であるという(笑) ただし、彼の戦闘能力は大天使の中でも一、二を争う。特に“神”より賜りし、炎の聖剣フラベラムは彼にしか扱えない剣で、彼の強さをより確かなものとしている。


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