クレアータな方々

 


※アリシア=ピッコロニーミ:Creata=Angulus=Finis

出典:狂科学ハンターREI<小説>

 「私の体は作り物。 心がそうでも、何の不思議もないわ。 でも・・・・・・私にとっては本物なんだ!!」

 

 狂科学ハンター、姫城 玲(ヒメノギ レイ)の義理の妹として、彼と共に生活する金髪碧眼の美少女。  しかし、彼女は十八世紀半ば(!)に狂科学(秘宝科学とも呼ばれる)によって作成された、人造人間である。  人間を遥かに凌駕する力を発揮できる人工筋肉。  その強靭な肉体を支える、未知の合金でできた骨格。  通常の生命体ではありえない、驚異的な再生能力(この力はアリシアの人工血液を媒介としており、この人工血液を使って、他人の傷や病気すらも治せる)など驚異的な能力を持つが、玲はあくまで彼女を「人間」(の妹)として扱っている。

 上記の台詞は、自らの強大過ぎる力と、それをうまく押さえられない自分の「心」を恐れていた彼女が、玲の言葉をキッカケに自分の「意志」と「自我」に目覚めた時に叫んだ言葉。  アリシアが「自我」に目覚めるこのシチュエーションは、まさにクレアータのロールプレイの際にうってつけのものだろう。  当然、私の大好きなシチュエーションでもある(笑)


※シグナル:Creata=Aqua=Adamas(ちびの場合はCreata=Angulus=Angulus)

出典:TWIN SIGNAL<漫画>

 「違うからだ! それでも僕達は道具なんかじゃない!!」

 

 天才ロボット科学者、音井教授によって創られた、最新型のヒューマンタイプロボット。  特殊金属MIRA(ナノマシンのような物)、動力源シリウスなど、最新技術がふんだんに使われているが、同時に音井教授の孫である音井信彦のくしゃみによって、通常シグナル⇔ちびシグナルに変形するという奇妙なバグもある(笑)  普段は信彦の『兄』として、彼と共に行動し、時には信彦の身を守るために戦うが、ちびの場合は手のかかる『弟』になってしまう(爆)

 序盤では単なるギャグ漫画だったのが、中盤あたりからガンガンシリアスな話になっていくあたりがスゴイ(笑)  特にシグナルが他のロボット達と交流したり、敵ロボットとの戦闘の中で様々な問題にぶつかり、「ロボットは何か?  人間にとって、ロボットは道具に過ぎないのか?」と悩んでいる様はまさに創られし者たるにふさわしい姿である。

 この漫画もめでたく完結したが、私は最終巻をまだ見ていない。  シグナルがどんな「答え」を出したのか、非常に楽しみである。


※ロディ=ラグナイト:Dextra=Ventus=Creata

出典:WILD ARMS<ゲーム>

 (台詞のないキャラのため、表示不可)

 

 かつてファルガイアの地を襲った異種生命体<魔族>に対抗するために、その時代の科学者達が<ホムンクルス計画>によって創り上げた戦闘用人造人間―――それが彼、ロディである。  人間ではありえない異常なまでのARMとのシンクロ率を誇るが、それ以外は全くと言っていいほど人間と同じである。  何故、「兵器」である彼に「心」があるのか―――?

 私がこのゲームで一番好きなシーンは、ロディが希望のガーディアン(文字通り、ファルガイアの守護神の事)、ゼファーを自身の「希望の心」の力で呼び出すシーンである。  強制イベントではないが、一見の価値がある名場面である。  ファルガイアに生きる人々が忘れ去った「希望」の心を誰よりも機械の少年が強く持っていたというシチュエーションは、実に意味深長であろう。  ロディと人間との差は何であるのだろうか・・・・・・?

 ちなみに劇中で語られる、ロディに『心』がある理由は、自分でモノを考える『心』があれば、相手に寝返る事は無いかららしい(実際、古代兵器の一つ、ゴーレム<魔族>に操られていた)  しかし『心』があろうが無かろうが、裏切る時は裏切ると思うのだが・・・・・・考えが甘いぞ、古代人(爆)


※ノエル=綺堂=エーアリヒカイト:Creata=Adamas=Creata

※イレイン:Creata=Gladius=Ardor

出典:とらいあんぐるハート3<ゲーム>

 「私はきっと・・・・・・あなたを守るために・・・生まれました・・・・・・」

 「ムカつくのよ!!  人間と馴れ合って、奴隷に成り下がって!  そんな旧式がアタシに立ちはだかろうなんて!!」

 

 二人とも<夜の一族>のロストテクノロジーによって創られた自動人形。  共に人間に近づける事を目標として創られた、エーディリヒ式自動人形である。  ノエルは数百年前から活動を停止していたが、<夜の一族>の末裔、月村忍の手によって修理され、現代に復活した。  普段は忍の周りの世話をするメイドとして動いており、同時に忍の護衛もこなしている。  普段は自動人形らしく(?)、寡黙で表情にとぼしいノエルだが、主人たる忍への信頼と愛情は厚い。

 イレインはエーディリヒ式最終機体として、人間と同じ<自我>を持たされた究極の自動人形とされているが、あまりに強い<自我>を持ったが故に、自分は人間よりも優れた存在、人間なんかに従う理由はないと考えてしまう。  その結果、起動するたびに主人だけでなく、周りの人間をも虐殺したため、『起動したものを必ず殺す』いわくつきの自動人形として封印されていた。  しかし、忍が両親から受け継いだ財産を狙う強欲な一族の者の手によって、彼女は再びこの世に蘇った―――――

 ラストシーンにおいて、二人の自動人形が戦うシーンはまさに名場面である。  激しく刃を振るい、時には熱く己の存在意義を語る二人から、自動人形とは、創られし者とは何であるのかを私は深く考えさせられた。  結論から言えば、答えは未だわからない。  私はどちらの存在も否定できないからだ。  ノエルは人間にとって都合のいい道具でしかないのか?  イレインを単純に悪と決めつけてしまっていいのか!?

 ・・・・・・たかだかギャルゲーのくせに、随分と悩ませてくれるなぁ(爆)  というか、原作者自身もこういう話で登場させるべきキャラじゃないよなぁ、とボヤいてたり(笑)