シーン11 二重影 <グラディウス逆位置>
GM:シーンプレイヤーはリサ。 三人は自由都市ケルバーに着きました。
バリス:リサは即席で作った、木の背負子に背負っている(一同笑)
リサ:いえ、どっちかと言うと、「歩けますから」、「いや、まだダメだ」とかやってそう。
GM:まぁそんな感じで、ついにケルバーに着きます。 さすがに大きな町です。
リサ:「とにかく、教会へ……」 フラフラァ〜。
GM:どっちのでしょうか?
リサ:それは旧派の方ですね。
GM:旧派の教会はシュロスキルヘと言う、ここの領主リザベートの住んでいる城と同じ場所にあります。 以上、ケルバー観光ガイドでした(笑)
リサ:では、そのシュロスキルヘにフラフラ〜としながら行きます。
GM:旧派教会に行くと、たくさんの人がいてざわついてます。
ティナ:取りあえず、ついていこう。
バリス:いつ倒れてもいいように(一同笑)
GM:では教会に入ると、一人の修道女に声をかけられます。 「あら、リサさんではないですか?」
リサ:「え? 私の事をご存知ですの?」
GM:「あなた、数日前にケルバーを発ったはずでは?」と怪訝な顔をしてます。
リサ:えぇ!? これはニセモノですね!!
レオ:ルパンが混じっとる!!(一同爆笑)
GM:そうかもねぇ(ニヤニヤ)
リサ:「あの、私ここに来たのは初めてですが……」
GM:「またまたご冗談を。 あなたのおかげで、教会が事無きを得たというのに」
一同:えぇ!?
リサ:「あのぉ、何があったのでしょう?」
GM:「それはこっちが聞きたいぐらいですよ」
リサ:「もしかして、私の名を騙る何者かがここに来たのでは?」
GM:「でも、私はあなたの姿をちゃんと見たのですよ」 ちなみに嘘をついてる様子はありません。
ティナ:横から割り込んで良いかな? 「リサ、お主はこの娘を知っているのか?」
リサ:「今初めてお会いしたところですが」
ティナ:「そなたは、このリサを存じているのか?」
GM:「え、ええ……五日ほど前でしたか。 この方が突然教会に来られて、我々の教会が例の聖職者狩りに狙われていると警告されたのです」
リサ:ドッペルゲンガーだ……
GM:「そこで皆、半信半疑ではありましたが警備体制を敷いたところ、本当に聖職者狩りが現われたのです! おかげで被害は受けたものの、最小限に食い止める事ができました。 リサさんは他の町にも知らせに行かなくてはならないと申されて、早々にケルバーを発ったはずですが……」
ティナ:「その女は、確かにリサと名乗ったのか?」
GM:「はい。 ルフィアンの教会に所属しているリサ、と名乗られました」
リサ:何者でしょう? 敵ではなさそうですけど。
ティナ:いや、微妙だな。 「襲ってきた奴は、どんなのだった?」
GM:「私は他の人たちと一緒に安全な場所に避難していたので、存じません」
ティナ:今回は誰も被害者はいないの?
GM:いえ、さすがに数名はやられてます。 殺し方は、≪破壊の声≫のほうです。
ティナ:警備兵から話は聞けないかな?
GM:ここは城も兼ねてますから、警備兵はいますよ。
バリス:「まずは責任者と話をすべきじゃないのか? リサの名前を騙られたのだから」
ティナ:「そういう考え方もあるな。 ではそちらに行くか」
GM:では責任者が出て来ます。
バリス:責任者出て来ーい!(一同笑)
ティナ:では、レクスギルドから派遣されて来た事を説明しよう。 実は新派からだったりするけど(笑)
バリス:「偽者が現われたようだが……」
GM:「偽者? 一体、何の事だ?」
リサ:「私の顔を見て下さい。 確かに姿形、容姿は私でしたか?」
ティナ:多分、間違いないだろう。
バリス:それを知ってる者に、直接調べさせた方がいいだろう。
GM:では、その面通しは手配したという事で、後に廻しましょう。
ティナ:今回、被害はどの程度?
GM:五人殺されています。
ティナ:五人殺されれば、大概の被害だろう!?
GM:でも皆殺しではありませんし、ここは大きな教会ですので。
ティナ:「襲ってきた連中に心当たりは?」
GM:「それなんだが……教会側は既に新派の仕業と決めつけていて、今すぐにでも聖戦を発動させようと言っていて、大変な状況なのだ」とうんざりした顔で言う。 「現在はリザベート様のおかげで何とか収まっているが、いつ教会が強硬な手段に出るかわかったものではない!」
ティナ:「お主自身はどう思っているのだ?」
GM:「私は……正直なところ、何者かの陰謀ではないかと思っている。 新派の方でも、同日に事件が発生したという報告を受けている」
ティナ:「どうやら、そうらしいな」
GM:「あちらの詳しい情報はここには伝わって来ないが、例の事件があちらでも起こっている以上、新派も黙っているとは思えん……」
ティナ:「それが問題だな」
GM:「新派の方もリザベート様が抑えてはいるが……それも時間の問題だろう」
ティナ:「そうだな。 いつ自分たちが襲われるかと思えば、そのような行動に出てもおかしくはないな」
GM:他には何か聞きたい事は?
ティナ:じゃあ、さっき言ってた面通しをしてもらって、リサに間違いがないか確認してもらおう。 あと、衛兵たちの話が聞きたい。
GM:では、面通しからいきましょう。 すると、十人中十人から、間違いなくこの人(リサ)でしたという証言が得られます(笑)
リサ:前のほうが美人だったって言われたら嫌ですね(笑) 「あの…私はここに来たのは初めてなんですが……」
ティナ:でも、「リサさん、また冗談を言って」とか言われるんだろうな。
リサ:相手の目的が掴めないですね……
GM:ではその内の一人が、「でも、前のリサさんのほうが落ち着いていたと言うか……知的な雰囲気だった気がします」(一同笑)
リサ:精神的ダメージを受けます(泣)
ティナ:これ以上無いなら、衛兵たちの話を聞きたいな。 「相手について何か気付かなかったか? 獲物は何だった?」
ここで、遅れていたふぉれっとさん登場。
ティナ:ふと思ったんだけど、この中の一人に見た顔があったとか言わない?
GM:え、見た顔って?
ティナ:衛兵の中にゼクトがいたかって事(一同笑)
GM:おお! その展開良いかも!! では衛兵への聞き込みのシーンはちょっと置いて、ゼクトのオープニングから始めましょう!