ここ最近行われるサイン会の主催者側のやり方について説明


西暦2000年を超えてから行われたサイン会のやり方で
それ以前まではなかったやり方の主なものを私が見た限りで説明いたします。
(漫画、イラスト系のサイン会が中心)



1 自分の名前を書かないとサインしない

 これは主に漫画、イラスト系などの絵を描く職種の人がサインを書くときに多いのですが、転売目的でサインをもらいにくる人がここ最近多いので名前を書くことによって売らせないようにしているものと思われます。名前が書いてあると市場価値が半分以下になるのです。名前を書いてもらえるほうが嬉しい方もいるとおもいますので何ともいえません。要は主催者が「自分の名前を書かないとサインしない」などと言ってサインをもらう側を束縛しなければいいだけの話ですが、そうなると転売してしまう人もいるわけだしナントモカントモ。

逆にアイドル系の人は名前を書いてもらえないサイン会が多いそうです(サイン手渡し会が多いため)


2 何か買わないとサイン会の整理券などをもらえない


 あたり前ですが…というよりあたり前になってしまいましたが、サイン会が行われるその店舗などで何か買わないとサイン会に参加する整理券をもらえなかったり参加できなかったりするのです。ここ最近、全く無料のサイン会というのが本当に少なくなってしまいました。


3 そこで買った対象の書籍しかサインしない(書店)

 主に書店で見られるのですが、そこで買った対象の本にしかサインしないというものです。大抵書店でサイン会が行われる場合、なんらかの新刊が発売されてその一環として行われるので、その新刊以外はサインを書く対象ではないということです。ということなので持参の著作本ももちろんのこと色紙なんてもってのほかです(もちろん例外はある)。


4 サイン会があり、何か買わないとサインしないのも分かっているが、40万円するリトグラフやシルクスクリーンを買わないと整理券をもらえない

 知らない方も多いとおもいますが、40万円以上(注1)するリトグラフ、シルクスクリーン、シグレ(要は版画やプリント)などを購入した人だけを対象としたサイン会というのもここ数年で増えてきました。それとは別にこのような高いものを買った人だけが色紙にサインしてくれて、ほかの人は対象の本だけにしかサインしないような差別化するサイン会も増えたような気がします。

こういう例があります。サイン会をやる催事が『原画展』と銘打ってその一環でサイン会をやると思ったのでサイン会の参加はタダかもしくは画集などの書籍購入程度だと思っていたら、そこで同時開催で売っているリトグラフとかを買わないとサインしてくれないというのがありました。
主催者のやり方もあるので文句言っても仕方ないですが、『原画展』でやるサイン会で版画を買わんとサインしないって絶対おかしいです。
サイン会だけ参加したい人にとっては『サイン会に参加するなら40万払え』と言ってるようなものですから。
結局このサイン会って版画を買わせたいがための宣伝なようなもので『サイン会』は名前だけで、版画購入希望者がその催事開催期間の一定時間に版画を購入するともらえる期間限定特典みたいなものだとおもいます。

あともう二つ。チケットに小さい文字で『同時開催 版画展示販売会/入場無料』と分からないように書いてあるので注意。実はそれが主催者にとってはメインで、黒服のスーツの人が寄ってきて買わせようとします。それがメインならチケットに大きく書けばいいのに…。

それと版画の売り場の前で変なシール張られますけどあれってシールの色によって未成年の学生、20歳以上の学生、未就職の成人、就職済みの成人と分けられているようですが、そのシールを販売員が見て積極的に接客するのは『いやらしい』です。ちなみに私は絶対そこに行くと学生と申告します。そうしたら販売員はシールを見て私のこと無視しますから。
シール以外でも受付を済ますと記念品ということでポスターが渡されます。あれの縦巻きと横巻きで学生と就職している人を分けることもしているので注意が必要です。



最後は愚痴になってましたね。ゴメンナサイ・・・


5 サイン手渡し会(握手会)が増えた

 はっきり言ってアイドルのみです、こういうやり方をするのは。私はこの手のものは参加したことがない(テレビで見たことはある)ので分かりませんが、もう既に数百人分のサインを事前に写真集などにしておきそれを当日、握手と同時に写真集を手渡すというものです。効率はサインをしないぶん格段に早く、F1のタイヤ交換のようにスピーディーに行われ、2秒で終わってしまいます(注2)。そのため上にも記述しましたが、サイン会とは違い数百人分を対象として行われます。


6 整理券に名前を書かされる

 サイン会でサインを待つ列に並んでいるとき積極的にスタッフがボールペンを持って「整理券の裏に名前を書いていないお客様はいらっしゃいますか?後で先生に名前を入れてもらえます」と言っている光景が本当に増えました。前はこんなことなかったです。以前は自分でサインしてもらう本人に「名前を入れてください」と頼むか「名前書こうか?」とサインする本人が言ってくれて任意で貢献名を書いてもらうかのどちらかでした。
好意でやっている部分もあると思いますが、たぶん自分の名前を積極的にスタッフが入れさせることにより名前を書いてもらう人が多くなり、そのぶん転売を防いでいるのでしょう(これはあくまで私の考えだが)。

そういうスタッフを無視していても最後に先生の隣にいる整理券を預けるスタッフに整理券の裏を見られてまた同じようなことを言われます。ここで名前を書いて欲しくない人でも気が弱いと隣に先生も控えていることから気を使って名前を書くハメになった人も多分いるはずです。

(2002.4.25.最終更新)


ほかにもいろいろありますが、ここ最近増えた主なものはこんなところです。


(注1) 実際は100万円近く。100万を超えることもしばしばです。
(注2) ひどいものになると握手した瞬間にお付の人が握手会にきたファンの背中を押し、荷物の流れ作業のようにファンを出口へと押し出す。


(2002.4.25.最終更新)

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