サインのもらう場所、サイン書く人の傾向
『光、影』編


ここではサインをもらう場所によってさまざまなルールを決められているところもあるので、その傾向を私が経験に基づいて知っている限り説明したいとおもいます。書く場所によってのサインを書く人側もだいぶ変わってくるのでその傾向も説明したいとおもいます。それに私が経験した苦い思い出を語っている『影』編と逆の『光』編も同時収録のこのページであります。


サインをもらう場所 書店

 サイン会などで書店をもらう場合、その店によってだいぶ変わってきます。まず規制についてで首都圏のことしかあまり詳しくないのですが、主に都心の大型書店では大抵そこで買った著作本のみにサインというところが多いです。そこで著作本を買い、整理券だけもらって、持参の本にしてもらえる店もかなりあります。その場合、買った本にもしてくれるときもありますが、事前の告知などで『お一人様 整理券一枚に対しサインは一つのみ』と書いてあるときもあります。それと色紙だけは駄目というサイン会もあります。あくまで店とサインする人にもよるのですが、大型書店は色紙を本当に嫌がり、そういう場合は何らかの告知をしています。逆に色紙がOKという時もあります。しかし皆さんそういう時でも色紙を持ってきている人はあまり見かけません。私の予想で違うかもしれませんが、色紙OKのときは告知に何も書かなく、「大型書店だから色紙は書いてくれないだろう」と予想して何も持ってこない人が多いことと、色紙があったとしても「他の人が色紙にもらっていないのだから無理だろう」と思っている人が多いのではないでしょうか。前に整理券枚数が150枚のサイン会があり、私は最後のほうに並んでいたのですが、それまで色紙に書いてもらっていた人が一人もいなくて私が色紙に初めて書いてもらった人となりました。そうしたらあとの人は色紙に書いてもらっていたという経験があります。どこかのページで言ったかもしれませんが、とりあえず本人に聞いてみない分かりません。まずは聞いてみましょう。
 
 話がちょっと違う方向にいってしまったので元に戻します。都心の大型書店はこんな感じで次は都心から離れた書店や都心の大型以外の書店です。すこし都心から離れたり中規模以下の書店でサイン会等をやる場合は規制もそんなに厳しくないときが多いです。とはいっても漫画家やアイドル等はその人にもよりますので一概には言えません。スポーツ選手から芸能関係に転じてきた人は案外規制にとらわれない人が多いです。例外はアメリカの芸能関係者やスポーツ選手。むこうは「サインを一筆いくらで書く」という制度みたいなものが確立していて、日本でサイン会をやったときもこれが取り入れられる場合があります。しかしお金に糸目をつけなければいくらでも、しかも何にでもサインしてくれるのでいいといえばいいです。

結果としてすべての書店で行われるサイン会は行ってみないと分からないのです。



サインをもらう場所 ショップ

CDショップの場合

CDショップの場合ある程度規制されてしまい、自分の好みのものにサインをもらうことは結構キツイと一応考えておいてください。どういうことかというと、もう予(あらかじ)めなんらかにサインをしていてそれを渡すということも考えられるからです。そういうときは告知で『サイン手渡し会』と書いてあるときもありますが、ないときもかなりあるので注意が必要です。もしその場で書くものだとしても音楽関係のサイン会はアイドルのサイン会と同じく「お付」が常にいますので指定のもの意外はダメといわれたら諦めたほうが得策かもしれません。


コレクターズショップ、フィギュアショップ

コレクターズショップやフィギュアショップは何らかの映画でフィギュアになったキャラクターの俳優さん方がそういう場所でサイン会をしたりします。例をあげるとスターウォーズの出演者のサイン会で、上で述べたようにアメリカ式のサイン会が多いです。どういうことかというと、お金を出せばいくらでも何にでもサインしてくれるというものです。サインをもらうまでにとても時間がかかりますが(一人一人がたくさんサインをもらうため)、必ず指定のものにしてくれます。それにあまり並ばれてもしょうがないので時間券を発行してくれて「何時にまたここに来てください」という紙が発行される場合があり、並んでいるほうとしては楽です。
 店のやり方によって違うので一概には言えませんが、サイン会当日の指定の時間の開始時間に行けばほぼサインはもらえたと思っていいでしょう。ただお金はかかりますが。(多分一口3000円から4000円くらい)





サインのもらう場所、サイン書く人の傾向



芸能人(女優、俳優、タレント全般)

 書店のやり方と人にもよりますが、サイン会では対象の本のみのサインが多い傾向にあります。個人的に会った場合はもちろん色紙にもしてくれます。人が大勢いるときや、プライベートではサインしない人は無理ですので素直にあきらめましょう。


芸能人(アイドル)

 これも書店のやり方と人にもよりますが、サイン会では対象の本(写真集、トレカ)のみのサインがほとんどです。本人に聞かないと分かりませんが、この手のサイン会は流れ作業のように進行することも多く、色紙はまず止められることを覚悟しとかないとだめと思われます。個人的に会えばもちろんどんな物にでもサインしてくれます。

 ついでに私の個人的に思っているのですが、少し名前が売れると「サイン会」ではなく「流れ作業の握手会」に変わってしまう傾向にあるような気がします。


芸能人(音楽関係)

 アイドルのときとほとんど説明は同じです。地方の公演などがあったら、裏口で出待ちしている時、人が少なければサインや写真も可能です。しかし大型のホールなどは駐車場が地下になっていたり、入り組んでいるところにあったりするので何ともいえません。


漫画家、イラストレイター等の絵を描く人系

 サイン会などでは『絵を描く人と描かない人』『色紙に描く人と描かない人』がはっきり分かれます。ただそういう方でも人が極端に少ないときは絵や色紙に描いてくれるときもあります。地方のサイン会と大都市圏のサイン会で対応が違ったりもします。
 また、その人が出席する何らかの授賞式やパーティーなどに参加できるのなら、絵入りサインをもらえることは確実に近いです。



スポーツ選手(サッカー選手を例にして)

 サッカー選手は日本人の選手の中にはサインを嫌がる選手もいますが、全体的にはけっこうサインを書いてくれる人がかなり多いです。特に外国人選手はサインすることにかけては日本人以上にしてくれます。もらえる場所はサッカーの試合のない練習日に練習場に行くことか試合の前日等に宿泊先のホテルに到着するのを待つこと等です





『影』編 『ちょっとこれはひどいんじゃない』と思ったこと

その一 

 確信はないのですがある漫画家のサイン会で、そこで買った対象の本のみのサインでイラストもダメ、それに写真撮影もダメというサイン会でした。サインだけということもあり100人いた人もすぐにサインし終わってしまいました。そういうサイン会自体は店のやり方があるのだから全然いいと思いますが、問題はその後です。早く終わって店員の休憩室に入った漫画家さん。その漫画家さんに店員が色紙にイラスト入りで何人も描いてもらっているということがありました。そのとき私の友達もいて、休憩室のドアを店員が入っていくところを覗いたらそういう光景が目に入ってきたのです。これは店のための色紙ということも考えられますが、あのときの状況(文章では説明しづらい)は個人的にとしかとらえられないのです。これは確信がないので何ともいえませんが、あれを見てしまった後、友達と私はなんか納得いかない表情で店を後にしました。


その二

 とある場所で、ある漫画家さんが来る行事がありました。べつにサイン会とかそういうイベントではなかったのですが、私は色紙を持っていきその方に「サインをいただきたいのですがよろしいでしょうか?」と聞いたのですが、サインを断られました。理由は「きょうはこういう状況だから描けない」とのことでした。人も多くいて一人描けばみんな描かなくてはならない状況になるからと思い納得して諦めたのです。しかしその数分後、その漫画家は色紙を持ってきていた他の人たちにサインを描いているじゃないですか!!
結局、私が一番最初に頼んだのに描いてもらえず、あとの人はみんな描いてもらっていたのです。「きょうはこういう状況だから描けない」というのはどういうことだったのか本当に説明してほしいです。
 
 私は普段サインをもらうときは敬語か丁寧語を必ず遣うように心がけていますので言葉遣いが悪かったわけでもありません。サインを断られたのはこれが生まれて初めてで、前の文で述べたような結末ということもあり、かなりショックでした。


『光』編 『あの日のことは忘れません』


 ある日の漫画家さんのイベント行事の最後にお土産として直筆イラスト入り色紙が配られました。本人いわく、「描くのが遅いので家で描いてきました」というものを来場した人にあげていたのですが、人数が多く3、40人分くらい数が足りなくなってしまいました。残りの人はその場で一人一人丁寧に描いてくれたのですが、その丁寧さが素晴らしかったのです。一人に最初は3分くらい掛けていてこれでも十分なのですが、最後の5人くらいの人は5分は掛けていました。その理由として最後のほうの人はカラーイラストになってしまったからです。
 順を追って説明しますと、家で描いた色紙がなくなると一人一人描いていきました。最初は家で描いてきたような指定のキャラクターの指定のポーズだったのですが、少しずつ別のキャラクターの指定も出てきてそれを描き、そのような指定する内容がだんだんエスカレートしていき、コミックスを持ってきてページを開き「このポーズを描いてくれ」とか「帽子かぶった○○(人物名)を描いてくれ」「水着を着た○○(人物名を描いてくれ)」等さまざまな指定を受けながら描いていきました。それでも先生はいやな顔一つせずファンや編集者と話しながら楽しそうに描いていたのが印象的でした。最後の10人くらいとなったところで最後の拍車をかけたのが『水性カラーマーカー』です。一人のある奴が「これ、よかったら使ってください」などと言ったばっかりにこの後の人はみんなカラー…。それを見て残っていたモノクロ色紙を描いてもらった人も「これ(描いた色紙)に色塗ってくれ」いってしまう始末。そやつのおかげで最後はもう何でもありの状態でした。前の文でカラーマーカーもってきた人を非難しているように聞こえるかもしれませんが、いいんです。私が持ってきて「これ、よかったら使ってください」と言ってしまったのですから…。
 その後いろいろなことがあり先生やアシスタントをはじめ、関係者の人と食事をして夜遅くまで楽しんだ。という経験があります。


そんな楽しい思い出を残してくれたまつもと泉先生。お体の回復を願いつつ、新連載を心から楽しみにしています。





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