1.「開戦前夜」デリーのリズム。(インド)

Attack.0 From Narita to Delhi

(2003年10月19日〜2003年10月25日)

<19.Oct.2003 Day-1 >

From Narita to Delhi

結局前日はメールしてたりなんだりでほとんど寝ることができなかった。(当たり前すぎる書き初めに納得行かないが・・。)

出発に際し1つだけトラブル発生。今回はJALの特典航空券でいくということもあり、手荷物の超過料金が発生することは全く予想してなかった。(日本からの出発でとられることはまずないと聞いていたし、特典航空券だし、クリスタル会員だし・・。)

結局トータル70kgの荷物のうち、荷物の梱包ほどいて機内持ち込みを増やしたり、カウンターのおねぇさんを説得したりしたものの、20kgオーバーで8万円を取られてしまった。「あえてエアインディアの片道チケットにせず、日系の航空会社&特典航空券を使ったのよ!」とゴネたらいろんな人が集まってしまい、出発できなくなるのは一番困る、ということでそのままにした。ただねぇ・・。

出発に際してすべての日本人を代表して空港まで見送りに来てくれた流山旅人A氏にに感謝!

特に日系の航空会社だからどうってことはない。「友達がいるって事は大切なことなんだなぁ、とか、今回のテーマはフルスロットルで行こう!」と機内でやっていたチャーリーズエンジェルをみて我思う。

現地時間夜8時半にデリー国際空港に着き、GLのリタイヤリングルーム(0Fは10Rs、GLは50Rs、離れたところの本物は250Rs)でチャリンコを組みなおす。徹夜を覚悟していたものの、あっけなく夜半に終了。寝るつもりはなかったものの、朝まで爆睡してしまった。

<20.Oct.2003 Day-2> 

Stay Delhi

流山旅人A氏からもらった缶コーヒーを飲んで出発。

今回はほとんど迷うことなく、空港から安宿が集まっているメインバザールに到着することができた。途中若干道に迷い、そこらへんにいたおっさんに聞いたら「ジャンパト通りなら教えれるよ」と言われ、「あ〜、ジャンパトまで教えてくれれば後は分かるわっ」という会話ができたことに、今までの自分および自信を取り戻す。

無事メインバザールのANOOP HOTELに到着。このホテルは前回もお世話になったところである。シングル200Rsとちょっと高めだが清潔だしなによりオーナー(フロントのおっさん)がしっかりしており安心できる。

ごろりとしたあと買出しに出かける。トレペ(15Rs)やら洗濯用石鹸(8.5Rs)やらを買い揃える。プラプラと歩き、チャイ(紅茶というか生姜の入ったミルクティ)屋さんでチャイ飲んでたら、アムリッツアルからはるばる友達の見舞いにデリーまで来て、めちゃくちゃ暇しているという兄さんとビールを飲みに行く。(到着日の夜に1人でビールを楽しみたかったが・・)これはこれで最高!大瓶1人1本空けつつ、その後も得にすることのない僕らはプラプラ街を歩いてビーサン(40Rs)なんかを買ったりする。なかなかハンサムガイだった、自分で自分を「ハンサムじゃん、おれ?」という以外は。

ホテルの屋上がルーフトップのレストランになっており、夜1人チャイを飲みながらゆっくりする。この出発まであれこれ書いた手帳を見て、出発までよくやったなぁと自分に感動したりする。これこそ、って感じだよねぇ。

<21.Oct.2003 Day-3>

Stay Delhi

朝飯は(そんなこと書いてどうすんだろう?)アヌープホテルでバナナパンケーキとチャーイで35Rs。朝起きて飯食ってから「今日どうしようっかなぁ♪」という至極ダンサブルなリズムで1日が始まる。

オールドデリー(日本のガイドブック「地球の歩き方」には日本の浅草のような下町と書いてある)まで歩いてみた。ぷらぷら物色(ショッピングとかサイトシーイングという単語よりも物色という日本語がもっとも適切に表現していると思う)しつつ、いつのまにかラールキラー(英語で言うとRed Fort、日本語で言うと赤いお城。ムガル帝国時代の王様が立てたらしい)に着いた。外から見ると城壁がすごいけど、案の定中に入ると別にたいしたこたぁない。

ぷらぷらとまたホテルに戻り、結局この物色で電池(単四4本40Rs、単三10本190Rs)、目覚まし時計(25Rs)、街歩き用時計(20Rs)などを購入する。インドでは10月25日がDiwaliというお祭で、おそらくそれ用だと思われるお菓子や豆が大量に路上に売られており、千葉県代表としてピーナッツを喰いながら街を歩くことにした。(一掴みくらいで10Rs)

ちょこっとネットカフェも物色。ウィンドウズXPが入っていなければ1時間20Rs、入っているアヌープホテルのネットカフェでは1時間60Rs だった。今回メモステ(メモリースティック)付USB接続マウスを持参しており、この掲示板にデジカメで撮った写真をアップしようと思っていたが、USB接続のパソコンがほんとに無い。これは失敗だった。

<22.Oct.2003 Day-4>

Stay Delhi

身体を慣らすことが目標であるこの第0アタック、なんもすることがない。道具を揃えることと、下痢をしてその菌に耐性を作ることが目標なので、ラッシーとか生絞りジュース(どちらも水が入っている)を戦略的に飲んでいるものの下痢にならない。

ぷらぷらとまた街を歩き始める。

へんなところに入ったらポン引きがうじゃうじゃいる。そんでもってまたそのあたりを歩くとまた違うポン引きがうじゃうじゃいる。あまりにもしつこいポン引きがいたので思わず「うるせぇ、お前らに騙されるほど金持ってねぇ、だけどビール飲もっ、ビール代出す金ならある」と言ってしまった・・。オートリキシャー(まぁいわゆる三輪タクシーである)に乗りながら、ビールとそこらへんの肉屋で買ってきたチキンティッカをつまみに酒盛りを始める。そのインド人は「Moving Restaurant」と形容していたが、やっぱり酒を飲むときは車を止め、走り始めるとビールを隠すというお国柄である。

<23.Oct.2003 Day-5>

Stay Delhi

なんだか朝起きると二日酔いの気がしていた。

せっかく画像を張り付けることもできる掲示板を、日本出発前に自分のホームページにアップロードしてきているので、写真をアップロード出来ないってのはもったいない。ので、フロッピーディスクにメモステを入れてパソコンで使えるアダプターを探しにいった。コンノートプレイス(首都デリーの中心部)を物色。パリカバザールという地下に深いデパート(むちゃくちゃ換気が悪く息苦しい)をくるくるくるくる回り、やっとフロッピーディスクアダプタをみつけたものの、110$もする。

重い腰を軽くすることはできず(日本で買うよりも倍程度する。ただ、日本でもそんなに売ってないものを、このインドで買うことは、多摩川で1ルピーのコインを探すのと同じくらい難しいことだと考えてみました)向かいにある31アイスクリームで休憩したところ、微妙に発熱し、下痢性のお腹であることを確認。ゆっくりとホテルへと戻る。

戦略的にデリーにいる間にあんまりたいしたことのない○○菌を入れ、かつ直すことでその菌に対する対処法を僕の胃腸に教えてあげたいという祈りが通じたのであろう。僕は屋台でリンゴ2つ(1個5Rs)とバナナ5本(1本1Rs)を買い、ホテルに帰り、薬を飲まず、外に出ようとしている菌をそう簡単には出さずにその菌と戦いながら就寝した。

<24.Oct.2003 Day-6>

Stay Delhi

朝起きると、しっかりと汗をかいた感触が残り、熱は引き(38度前後だったろう)、下痢も収まっていることを確認した。これで1つの菌にはもう当分へっちゃらなわけだ。

さて、そんなわけで、フロッピーディスクアダプタを売っている他の店を探しにでかける。(オレは何しにインドに来たんだ?)コンノートプレイスで再び探し始め、売っている店を見つけたが5,000Rs!ネットカフェでSony IndiaのHPをチェックした中にあった店に行くことにする。そこはサウスエクステンションという「地球の歩き方」の欄外に「高級ショッピング街」と紹介が書いてあった、空港の近くの場所であり結構遠かった。(オートリキシャーでねぎって25Rs)

サウスエクステンションに到着し、探していた店はすぐわかったが、ほんとの単なるSonyの修理センターだった・・。むろんそこの兄ちゃんに聞いても他で売っている店も知るわけもない。結局そこらへんをぷらつき(結構そのサウスエクステンションに来ている人は、みんなテレビに出てくるインド人みたいに、上品な人ばっかりだった)13アイスクリームという昨日とは正反対な名前のカフェで(そろそろどっちが本物かわかんなくなってきた)休憩してメインバザールへ戻る。

なんだかほんとたんなる日報というか日記になってるなぁ。やっぱり時間を考えながら書き込むには限界があるのかなぁ。

<25.Oct.2003 Day-7>

Stay Delhi

朝、昨晩食べにいったVatikaレストランというところに行く。なぜかそこにかつて神戸で働いていて震災に遭い、結局インドに戻ってきたというむちゃくちゃ日本語が上手いインド人がいた。(名前忘れてしまった)その人がからんでいるという紅茶屋さんに着いていく。「プレミアティ」というところで、お茶をごちそうになる。(荷物になるので買わなかった)なんだか、日本にも支店があるらしく、営業の賜物でドトールの紅茶をリプトンからそこに代えたそうだ。

朝飯を食べたとき「夕食をごちそうしてあげるから」と言われていたので、またおんなじ店に夕食に行く。そこで珍しく日本人の集団に出会う。

ちょうど今日はインドのお祭りDiwaliの日。夜、あっちこっちで無秩序に打ち上げ花火やロケット花火等などをやるので、さながら戦争のようだった、もちろん僕は戦争体験者ではないのだが。しかも、花火の不発弾が多いせいか、すぐそこらへんで爆発してしまうパターンが多く、うるさくてしゃぁないのだが、ホテルの屋上でぼけーっとそんな光景を見つつ、そんな光景をうっとりしながら見ている欧米人を見ていた。