東京

あなたのいなくなった町に桜の花が咲いたよ
さびたあの陸橋さえ桃色がかって見えるよ
東京も春だよ

湯気が立ちそうなホームの
人混みめがけ 花びら
瞬きをするように 風の姿描くよ

ドラマティックに 誰かのポケットへ
夢と埃の隙間をひらひら

ずぶぬれの東京をずぶぬれの僕が行くよ
雨上がりの白い空に どんな僕が残るんだろう

雨の日に必ず思い出す曲です
大別すると駅のホームで花びらが落ちる場面とずぶぬれの場面に別れます。 もっというと 花びらをながめている人が どんな人だろう? で、「あなたのいなくなった、ずぶぬれの僕」 というところに叙情があるのだとだと思います。
「瞬きをするように 風の姿描く」大塚さんの花びらのスケッチも素晴らしいですが 「夢と埃の隙間をひらひら」は「僕」の心象と花びら風景が重なるところです
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