トップページへ | 箱舞台・第十四幕 | ミニチュアワークの部屋 |
約、2年半ぶりの大きな作品です。実は、2014年に「ドールハウス展」が青森と沖縄であり、それぞれに、ご当地作品として「斜陽館」「旧島袋 家住宅」と大作2個を続けて作ったところで、精根尽き、もう当分、期限が決められたご当地作品や大きな作品は作らないと、一昨年、昨年は 比較的、小作品の「京町家の商家」シリーズを製作してきました。しかし、2年も経つと再び、創作テーマである奥行き、気配、空気感のある作 品が作りたくなり、京都の町家に挑戦しました。 今回、題材にした「長江家住宅」は、京都市の指定有形文化財にも指定されており、TVや映画のロケにもよく使用されています。典型的な 職住一体の京都室町呉服卸商家の佇まいを今に伝えています。 最初、他の作品と同様に一番手前の壁を縮尺1/20に設定して、検討したのですが、奥の坪庭が小さくなり過ぎ、全体的にも迫力が弱くな ってしまうので、今まで、自分で決めていた条件をやめ1/16で作ることにしました。条件を設定すると製作するとき最初のとっかかりは楽な のですが、その空間を表現するうえで、もっとも適したスケールを見つけていくことの方が大事なのではと思えるのに、12年かかりました。 |
外構・反物製作:島木 啓子 製作助手:池村 尚子 畳製作:舛田 ゆか 縮尺 1/16〜1/37 60.2(W)p×31.0(H)p×78.5(D)p |