僕の名前が
トンタです
CASA ミニチュア工房 島木英文
啓子
タイトル

カサ・デ・トンタとはスペイン語で『トンタの家』と言う意味。赤いドアをノック(クリック)してね!

空<気>間模景の世界

最終更新日 2022年05月23日

我が家は工房ですので展示はしておりません。ご容赦ください。


箱舞台 第十一幕 第二場

用心棒 『路』

 
 [用心棒」シリーズ第2作目の作品です。前回の「居酒屋」ではフィギュアを使うのが初めてだったこともあり、フィギュアにストーリーを語らせ

ようとしましたが、その結果フィギュアが「主」、まわりの空間や風景が「従」の雰囲気が生まれ、自分のイメージと少しかけ離れた感じがした

ので今回のはフィギュアを後ろ向きに配置し訴求力を弱めることにより、フィギュアにストーリーを語らせず風景に同化させることにしました。

 今回、2種類のフィギュアを使っています。主人公の桑畑三十郎(三船敏郎)と撮影クルーのフィギュアです。三十郎のほうは「用心棒」のモ

ノですが、撮影クルーのほうは「七人の侍」のフィギュアです。「用心棒」の縮尺が約1/25なのに対し「七人の侍」は約1/33です。今回、外部

で奥行きの距離が長いため、かなりキツメの遠近をかけているので三十郎のフィギュアと建物だけでは建物のほうが小さく見えてしまいます。

そこで別の縮尺の違うフィギュアを置くことで、まず三十郎のフィギュアと撮影クルー、次に撮影クルーと周辺の建物というように2段階の見せ

方をすることで遠近感を操作しています。撮影クルーのフィギュアを使ったもう一つの理由は、覗き込んだ人が三十郎のフィギュア越しに自分

がカメラに映されている(覗き返されている)と気づいたときに感じる緊張感を演出したいと思いました。それと全体は映画に合わせ白黒で表

現していますが撮影クルーだけはカラーにしています。映画という虚構の世界と撮影という現実の世界を一枚の画面の中で共存させること

で見る人に生まれる感覚を知りたいという思いを込めて。
 

 


フィギュア製作:海洋堂
植栽製作:島木 啓子

縮尺 1/25〜1/46

766(W)×940(D)×350(H)mm
 
   
   

『箱舞台』シリーズ 他作品は下記の『ミニチュアワークの部屋』から

ミニチュアワークの部屋 英文の部屋 スペインの部屋
私達が作った
ミニチュアワールドです
風景の標本箱
スペイン街並みの立体額
私達がスペインを旅した時の
スケッチやエッセイ他



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カサ・デ・トンタ (代表:島木 英文)

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