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我々夫婦が１９８６年にスペインを旅した時の手描きのガイドブックです。 |
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訪れた町約１００箇所の情報、地図 泊まった宿の情報、スケッチが一杯！ Ａ−５版 ６００円(送料込） |
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| １９８６年（昭和６１年）に約８ヶ月半かけて夫婦でスペインの各地を廻りました。その時のことは『エスパーニャ道中記』という本にして出版しました。この本はガイドブックとして、町や宿の情報を中心に載せましたが我々にとっては、むしろ割愛した部分に、大きな思い出がたくさんあります。雄大なスペインの自然、古い家並みを今も残す美しい集落、人懐っこい気の好い人々等々。それらの思い出を昭和６３年１月から、毎週１回１年間、岩国の地元の新聞社「防長新報」の好意で、『エスパーニャ道中記・こぼれ話』として掲載しました。その時に書いた話を、このページに載せていこうと思います。 えすぱーにゃ道中記・こぼれ話 第３４話 オリンピアダ（Olimpiada) 先日『クイズ百人に聞きました』という番組で「ソウルの次のオリンピックの開催地を知っていますか」という調査をやっておりました。一番多かった答えが「知らない」で、二番目がバルセロナ。下の方にバレステロスというのがありました。正解はもう皆様ご存知でしょうが、二番目のバルセロナです。バレステロスはスペインの有名なプロゴルファー。スペインで「日本で有名なスペイン人は？｣という質問にピカソなどと共に現在の人をと思いバレステロスの名前をあげたところ首を傾げられました。スペインでは日本ほどゴルフが盛んではなくて、一般の人はあまり知らないなのだろうかと思っていましたが、日本に帰ってテレビで海外のトーナメントの放送を見ていましたら、スペイン語の綴りが出てきてやっと通じなかった原因がわかりました。スペイン語でLLはLとは別に独立した文字でエリェと読みます。ですからバレステロスではなくバリェステロス、もしくはバジェステロスと言わなければスペイン人には通じません。もう一人通じなかったのがフランシスコ・ザビエルで、これはスペイン名はハビエルでした。 話がそれてしまいましたが今回のテーマはオリンピックです。１９８６年１０月１７日私達はバルセロナに居りました。朝、バルセロナの中心カタルーニャ広場に行くと、広場の中や外に筒がたくさんぶらさがった背の低い柵のようなものがいっぱい置かれていました。警官もたくさんいて何事かと思いましたが、我々はバスに乗り郊外にある、現在スペインの代表的建築家ボフィールのアトリエを見に行きました。お昼頃、アトリエを見ている最中に遠くで盛んに花火の音が聞こえてきました。どうやらカタルーニャ広場に並んでいたのは花火だったようです。昼食をとりにレストランに入ると、テレビではIOC総会の中継が放映されていて、１９９２年のオリンピックの開催地がバルセロナに決まった事をアナウンサーが興奮した口調で伝えておりました。カタルーニャ広場に戻るとデパートには『祝バルセロナ･オリンピック決定』の垂れ幕がかかり、バーゲンセールが行われ、車はクラクションを鳴らして走り回り、大変な騒動でした。この騒ぎは夜中の三時過ぎまで続き、通りに面した我々の部屋では、はでなクラクションを鳴らしつづける車の騒音とパトカーのサイレンとで、とても寝られたものではありません。寝返りを打ちながら、何かの本で読んだヨーロッパの小噺を思い出しました。 『青い牛(馬？）を見つけたものには大金の賞金を払うという広告を見た時、ドイツ人は図書館に文献を捜しに行く。イギリス人は探検の仕度をし、フランス人なら青いペンキを買いに行く。日本人は青い毛を１本１本植毛し、スペイン人は賞金をもらった時の前祝いをする。』 今までの記事をご覧になりたい方は番号をクリックして下さい。 Ｖｏｌ.1 (第１話 シェスタ、第２話 バル、第３話 レバハス、第４話 バカ コン アホ、第５話 ケ エス エル ママ） Ｖｏｌ.２ (第６話 ブエノス・ディアス、第７話 アウトブス、第８話 コチニージョ アサド、第９話 プルポ 第10話 カサ・デ・クエバス） Ｖｏｌ.３（第１１話 ヒターノ、第１２話 アミーゴ、第１３話 ナシミエント、第１４話 リブロ、第15話 パラドール） Ｖｏｌ.４（第１６話 レスタウランテ、第１７話 ソパ、第１８話 デリシオソ、第１９話 ナランハ、第２０話 ボラチョ） Ｖｏｌ.５（第２１話 ラ ノビア、第２２話 エスタンコ、第２３話 ノー フマ、第２４話 プエンテ、第２５話 ガト） Ｖｏｌ.６（第２６話 マトリモニオ、第２７話 バカシオネス、第２８話 レロホ、第２９話 オブラ・デ・チノ 第３０話 バーニョ） Ｖｏｌ.７（第３１話 ソンブラ・ヒラソル・セメンテリオ） |