トップページへ          箱舞台・第四幕 ミニチュアワークの部屋

第一場

農の「家」

 
農家シリーズ。最初に選んだテーマは、やはり囲炉裏でした。そのほかに選ばれた記号として神棚、箪笥、数枚の記念写真、古いラジオ、奥の部屋に姿見(鏡が放つ象徴的な意味の強さは「宇野千代生家・鏡の間」で、実感しました)、無造作に床の上に転がっている手鞠など。
この作品を作るに当たり、意図したのは、農家の囲炉裏端の風景に、懐かしさや安らぎ、暖かさを求めるのではなく、深く濃密な人間関係の織なす場として、囲炉裏を主題とした空間が表現できないかということでした。表題も囲炉裏端とせず囲炉裏場とした意図もそこにあります。

『囲炉裏場』

縮尺 1/20〜1/24

畳製作:舛田ゆか

220W×170H×310D