Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>8620
2005.1.8/2022.11.29
9600と並んで有名な大正生まれの蒸機で、国鉄蒸機の廃止近くまで活躍し、日本の鉄道シーンに欠かせない機関車です。しかし、小型の模型ではその細いボイラーや軽快な外観を再現することが困難で、1999年にマイクロエースが発売するまで市販の完成品はありませんでした。
8620の後継機とされるC50をいくつも発売していたKATOも、ついに2020年になって8620を発売する運びとなり、大変注目されました。
マイクロエース(デフ付) | マイクロエース(デフ付) (拡大写真) |
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KATO(東北仕様) | KATO(東北仕様) (拡大写真) |
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マイクロエース(デフなし) | マイクロエース(デフなし) (拡大写真) |
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マイクロエース(お召指定機) | マイクロエース(お召指定機) (拡大写真) |
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マイクロエース(SLあそBOY) | マイクロエース(SLあそBOY) (拡大写真) |
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KATO(SL人吉) | KATO(SL人吉) (拡大写真) |
いずれも2段ランボード・高床タイプのキャブ(キャブの裾がランボード前方とほぼ同じ高さ)です。
マイクロエース製品とKATO製品の全長はあまり大きく変わりませんが、ボイラーの太さやランボードの高さはだいぶ異なっています。8620を模型化するにあたって難しかった箇所かと思います。
今でも、そう簡単ではないと思いますけども。
下段はいわゆる門鉄デフです。
マイクロエース製品は前から見ると9600とあまり変わらない姿に見えますが、同社が当時の通常モーターで8620を作ればこうまとまるだろうという、大方の予測からは外れていなかったと思います。
20年ほど新しいKATOの製品では、細いボイラーにコアレスモーターを収めることができ、ボイラーの細さや低さが小さなNゲージでも実現しています。
マイクロエースの各製品のテンダー後部は同一のディテール表現で、最後に発売されたあそBOY(58654)のみ、ダミーライトに銀が入っています。
KATOとマイクロエースのテンダーの高さは大体同じになっていますが、後ろから見た写真で最も目立つ違いはキャブ屋根の高さかと思います。
マイクロエース(デフ付) | マイクロエース(デフ付) | |
KATO(東北仕様) | KATO(東北仕様) |
KATO(東北仕様)はキャブ屋根が延長されているため、その周辺の印象が両者で特に違います。ボイラーの太さの違いもよくわかります。
マイクロエース(デフ付)
KATO(東北仕様)
車高をよく抑えた最新のKATO製品の編成のシルエットは、さすがに煙を引いて遠くを行く8620の列車をよくイメージできるものになっています。
しかし、8620の先駆者であるマイクロエースのスタイルも見慣れており、走らせる楽しさは今も変わらないと思います。