子供の科学のラジオ>その他の1〜3石ラジオ
「子供の科学のラジオ」以外に組み立てたラジオです。大昔、作ったラジオのイヤホンからかすかに放送が聞こえたときの驚きが忘れられず、未だに新しいラジオを組んで、スイッチを入れるときの「鳴るかな…?」というドキドキ感を味わいたくなります。
回路:WEBサイト「電子マスカット」さん | |||
製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) | |
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初回 | 2005年4月 | 成功 |
手元にたくさんある現在の薄型名刺ケースを使うため、イヤホン式の1石レフレックスラジオを作ろうと考えました。 同サイトではラグ板を使った製作方法が詳しく紹介されていますが、自分でも少しは何か考えようと思い、プリント基板を作ってみることにしました。 基板さえできれば、あとは部品を差し込んでハンダ付けするだけなので、1時間もかからずできてしまいます。 |
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基板にバリコンを取り付けたため、いつもは基板をケースから6mmほど浮かせ、ダイヤルをその間に入れるのですが、基板を浮かせるとトランスST-30がケースのフタにつかえてしまうことがわかりました。 感度がよく発振することもあるので、電波の強いところでは感度調節器を付けたほうがよいのかもしれません。 |
無音のときが本当に無音に近く(「サー」という音がしない)、しっかりした太い音がして聞きやすいラジオになりました。
トランスの代わりに抵抗を使えば部品面の高さを抑えられるので、ダイヤルを中に入れてすっきりした外観にできるのかもしれません。もうひとつ作ってみますか…。
私が利用した電子部品店では、1か月ほど前に入荷したバーアンテナ約20本が、もう売り切れそうです。
単連ポリバリコンやクリスタルイヤホンも、しょっちゅう入荷するのにすぐ売れてしまいます。
地方の街でも、ラジオを作っている人がまだこんなにいるのかと思うと驚きでした。
回路:「西田ラヂオ」さん | |||
製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) | |
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初回 | 2007年5月 | 成功 |
私はレフレックスラジオが好きです。トランジスタが安くなった今でも、レフレックス方式ならさらにもう1段増幅できるのに…とついつい考えてしまいます(笑)。 さて、ちょうど3石くらいのラジオが作りたいと思っていたところに、WEB上で「西田ラヂオ」さんの3石レフレックス・スーパー・ラジオのキットを発見し、飛びつきました。2石レフや3石レフは感度はよいのですが、どうしても強い局同士が混信することがありますし、地域によっては強力な1局がすべてにかぶってしまうこともあります。それがこれらのラジオの味でもありますが、実用にするには混信がないスーパーヘテロダイン方式は魅力的です。それが3石で実現できるなんて素晴らしい…! |
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このキットは、説明書付きのパーツセットというような構成です。プリント基板もちゃんと製作されていて、穴あけも済ませたものが同梱されているので、すぐに組立にかかれます。ケースは同梱されていないので、以前「子供の科学のラジオ」で使用した失敗ケースに少し穴を開け足して使いました。そのため、ちょっと余計な穴も空いていますが、がまんします。 キットには6.5cmのスピーカが付属していましたが、ケースの都合でどうしても実装できなかったため、仕方なく手持ちの5.7cmに替えました。同じ理由でボリュームも平型に替えました。あとはイヤホンジャックを付け足した程度で、キットをそのまま組んでいます。 バリコンとボリュームは基板に取り付けるのではなく、リード線で結ぶようになっています。場所の関係でケースの中身にすべてを取り付けることができなかったので、ボリュームとバリコンの配線を少し伸ばし、ケースのフタのほうに基板を取り付けました。ちょっと配線がごちゃごちゃしますが、見た目だけの問題で、特に支障はないようです。
配線自体は1時間少々で終わり、一発で鳴りました。混信しない3石ラジオというのは安心して聞いていられます。 |
左が子供の科学1974年12月号の4石スーパーの基板、右が今回組み立てた3石レフ・スーパーラジオの基板です。4石スーパーに比べてかなり少ない部品で済んでいます。 |
最初に、ケースにどう実装するかをよく考えてから配線に入ったほうがよいと思います。そうしないと、無駄にリード線を使ってしまったり、長さが足りなくて調整等でケースを開ける際に不便だったりします。基板に取り付けた部品の高さや、電池を置くスペースの考慮も忘れずに…。
バーアンテナは付属の銅線で基板にくくりつけますが、銅線の先が接触して輪になってしまうと感度が低下するので注意が必要です。また、スピーカーのマグネットとバーアンテナがくっついても感度が大幅に低下するので、配置に気をつけてください。
ひょっとして、最終段の電力増幅をやめて、イヤホン式で2石レフ・スーパーというのも可能なのでしょうか。回路がわからない私には見当もつきませんが…。
回路:MITSUMI LMF501データシートを簡略化 | |||
製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) | |
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初回 | 2007年6月 | 成功 |
子供の科学のラジオのコーナーでご紹介した、#21石・高1イヤホン豆ラジオ(1976年6月号)は、小型で持ち運びに便利なラジオです。しかし、私の住んでいる地域では、補助アンテナなしでは感度が不足する局があるため、ラジオ用ICのLMF501を使って同じデザインのラジオを組み立ててみました。 作った理由のもうひとつは、AGCが欲しかったことです。音量調整がなくイヤホン式なので、選局のたびに大幅に音量が変わると、あまり快適ではないからです。 |
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メーカーがWEBサイトでも公開しているデータシートには、このICを使ったラジオの応用回路図が載っています。それはICのほかにトランジスタ2石を使ってマグネチック・イヤホンを鳴らすものですが、私はクリスタル・イヤホンさえ鳴ればよかったので、低周波増幅は省略して左のようにしました。
電池と並列に入っている電解コンデンサはなくても鳴りましたが、ないと人体の影響を受けて発振するなど、やや不安定な感じでした。 |
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バーアンテナはコアに厚紙を巻きつけて、バリコンとケースの間にはめ込み、バリコン側に接着してあります(ケースの外側から接着剤が見えると見映えが悪いので)。 感度ですが、2石直結と2石レフの中間ぐらいという感じでした。大音量というわけではありませんが、鉄筋の建物の真ん中でも結構明瞭に聞こえます。廻りがあまりうるさいところならだめですが、散歩に持ち歩くくらいなら十分実用になります。強い局には音量調整が欲しくなるほどでした。 |
デザインを拝借した1石・高1イヤホン豆ラジオ(泉 弘志氏)と並べてみました。いずれも左側が1石高1、右側がこのIC1石ラジオです。
LMF501は外観がトランジスタに似ているうえ、検波回路も内蔵されているので、1石トラ検を作るような感じでかなり気軽に取り組めます(色々な方が様々な回路で作っていらっしゃいます)。IN端子がベースと同じ位置にあるのでなおさら…。でも、感度は1石トラ検の比ではありませんね。外部アンテナが要りませんから。
このICは私が購入したときは120円でしたが、ディスクリート品で構成されたダイソーの100円ラジオがそれより安いんですから実に不思議です。
回路:バーアンテナPB-450の説明書をもとに作成 | |||
製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) | |
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初回 | 2009年1月 | 成功 |
回路:バーアンテナSL-55GTの説明書をもとに作成 | |||
製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) | |
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初回 | 2009年2月 | 成功 |
バーアンテナのSL-55GTを買うと付いてくる説明書に載っている2石ラジオを組み立ててみました。「子供の科学」では、泉弘志氏がSL-55GTをよく使用されていました。同じ2石ラジオの回路図は、同一メーカーのSL-45GT、SL-41GT、SL-50GTのほか、BA-200の説明書にも載っています。 広く出回っている回路図ですが、使用されているトランジスタが2SA52と2SB56なので、現在同じものを作るのは困難です。幸い2SB56は1本だけ手元にあったのですが、2SA52がなく、ここでは2SA102を使いました。手持ちの2SAのゲルマニウム・トランジスタが2SA100と2SA102しかなかったためです。 |
トランジスタのほかは入手しにくい部品はありませんが、今は値段の高くなってしまったトランスが2個使われているため、新品で買い揃えるとそれだけで1000円を超えてしまいます。電池は4.5Vが指定されているので場所をとってしまい、少し深いケースを使いました。 バーアンテナだけでも鳴りましたが、音量的には通常の1石レフよりもやや小さめになりました。Tr1が違うので本来の性能が出ていないのかもしれません。割れんばかりに鳴るという局がなかったせいもありますが、混信はありませんでした。 ただちょっと「サー」という雑音が大きめに感じます。 |
掲載:子供の科学 2009年5月号 | |||
製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) | |
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初回 | 2009年4月 | 成功 |
これは現在の「子供の科学」のラジオです。
本誌作例のセットは、2枚のアクリル板の間に部品を取り付けるしゃれたデザインですが、ここでは手元に余っていた透明プラケースに組みました。 回路図は載せていませんが、最近号なので置いている図書館も多いことと思います。 |
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電源スイッチはトグルスイッチが使われていましたが、スイッチ付きボリュームとしました。ほかはなるべく本誌と似た感じになるように組み立てました。 ご覧の通りバーアンテナがありません。ロッドアンテナを伸ばして受信するようになっています。同調コイルは270μHのインダクターが使用されていますが、買いに行った店になく、330μHを使いました。 |
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使ったコイルが大きかったため、周りの部品と干渉してしまい、足を少し片側に寄せて曲げて取り付けました。 あとはICをハンダ付けして完成という段になって、なんとNJM2073Dと間違えてNJM2072Dを買ったことに気付き、しばし中断…。 さて、アンプICで増幅するといっても、50センチ程度のロッドアンテナ(またはビニール線)だけで受信するため、当初感度についてはそれほど期待していませんでした。少し使ったらバーアンテナを取り付けようと思っていたのですが、完成してみるとその必要はまったくなく、想像よりずっと高感度でした。鉄筋の建物の中でも結構受信できますし、窓際ならアンテナを伸ばす必要もありません。体感的に5〜6石くらいの感じで、音質もなかなかよいです。チェリーの6石キット等と比べるとはるかによい音がします。主要局同士ならほとんど混信しませんでした。 ポータブル型のAMラジオを実用的に作るには、バーアンテナが必須と思い込んでいたため、今更ながら新たな発見でした。これだけよく入れば、かえって指向性がないだけ快適に使えます。 |
製作後1週間で、突然感度が大幅に低下して使い物にならなくなってしまいました。どこもいじっていません。最初はどこかのハンダが外れたかと思ったのですが、結局はなぜかLMF501が故障していました。新しいものに交換したところ直りました。製作のときに壊したのならわかるのですが、ある日突然というのはあまり経験がありませんでした。一体何が…。