Nゲージ蒸気機関車2011年のメモ>2011.7.9

C57 1号機のやさしい工作

TOMIX C57 1号機

少し前の模型の常識からいえば、手を加える余地などほとんどないように見えるトミックスのC57 1号機ですが、
機関車自体を加工しないことを前提に、遊び方を考えてみました。


発電機排気管の取り付け

発電機の排気管を、一筆書き的に作って貼り付けるものです。
模型では、C57のすっきりしたシルエットを生かすために省略しているのかもしれませんが(その考えもアリでしょう)、逆にKATOはこのへんのディテールが大好きなようで、一体モールドもしくは別パーツで何かと表現されています。

折り曲げの様子

材料は0.3mm径真鍮線を使いました。
概ね図のように曲げました(図では曲げの様子がわかりやすいよう、あえて角材のように画きました)。この寸法は結果的なものです。

真鍮線を曲げるには先の細いヤットコを使いますが、ないときは細いラジオペンチや丈夫なピンセット、もしくはペンチの角などで曲げられます。ただしペンチでは、先がしっかり閉じずに真鍮線をつかめないものがあります。
この先金属工作などもしていこうという方は、小型のヤットコをひとつ買っておくとよいと思います。

※実物とは配管の取り回しが違います。念のため。
一筆書きでも、横から見たときに何となく実物の感じが出るようにしました。

曲げたところ

具合よく曲げるのは意外に難しいと思います。何度も、伸ばしては曲げての繰り返しになるかもしれません。

曲げ終わったら、屋根に乗る部分の下側に紙片を接着します。紙は余っていた名刺用紙(ハガキよりもやや薄めの紙)を使いました。
少し大きめに切ってゴム系接着剤で接着し、瞬間接着剤を少し染み込ませて固めてから、余分な部分をニッパーでパチンと切り取りました。

瞬間接着剤が完全に乾いているのを確かめることをお忘れなく…。一見乾いたように見えても、屋根に載せると痕がついてしまうことがあります(やってしまったのです。耐水ペーパーとエアブラシで直しました)。
また、真鍮線の先で塗装面を引っ掻いたりしないようにご注意を。

消音機

消音機の部分は色々な作り方があると思います。今回は紙で作りました。形はあまりハッキリしませんが手軽です。
紙帯で真鍮線を挟んでゴム系接着剤で接着し、根本をヤットコでしっかり挟んでから瞬間接着剤を少量吸わせて固めました。
最後に、余分な紙をニッパーで切り取って、形を整えます。

紙は、縦横どちらかに走っている紙の目に沿って曲げるときれいに曲げられます。

生地完成

組み立て?が終わったところです。
模型用の塗料(つや消し黒)を筆で塗ります。金属部分はプライマーを先に塗るのが本当ですが、試しに作ってみる程度なら省略してもよいと思います。特に角の部分などは剥がれやすいと思います。
模型用塗料がなければ、とりあえず黒マジックでもOKです。

未塗装だと比較的きれいに見えますが、紙の表面や接着剤を塗ったところは意外とデコボコなもので、色を塗るとそれが目立ってきます。
本格的な模型を作る方は、きちんと時間をかけて下地を処理しています。

屋根に貼る紙の部分は、剥がすときに紙が傷まぬよう、裏側もきちんと塗って保護しておいたほうがよいです。

完成

あとは屋根の上に小さく切った両面テープで貼り付ければOKです。
タービン発電機の後ろに短く付いている元の排気管は、そのまま残してあります(本体未加工というのが条件なので)。

完成1  完成2

本当は2本の消音機を密着させたほうが安定しますが、実物のように消音機の間から丸窓の金色のフチがチラリと見えるようにしたかったので、離しておきました。

完成3

ケースにしまうときは引っ掛けないように注意がいります。
立ち上がりの部分を少し長く作れば、マイクロエースのC57 1号機にも使えます。


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