少し前の模型の常識からいえば、手を加える余地などほとんどないように見えるトミックスのC57 1号機ですが、
機関車自体を加工しないことを前提に、遊び方を考えてみました。
発電機の排気管を、一筆書き的に作って貼り付けるものです。
模型では、C57のすっきりしたシルエットを生かすために省略しているのかもしれませんが(その考えもアリでしょう)、逆にKATOはこのへんのディテールが大好きなようで、一体モールドもしくは別パーツで何かと表現されています。
材料は0.3mm径真鍮線を使いました。 真鍮線を曲げるには先の細いヤットコを使いますが、ないときは細いラジオペンチや丈夫なピンセット、もしくはペンチの角などで曲げられます。ただしペンチでは、先がしっかり閉じずに真鍮線をつかめないものがあります。 ※実物とは配管の取り回しが違います。念のため。 |
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具合よく曲げるのは意外に難しいと思います。何度も、伸ばしては曲げての繰り返しになるかもしれません。 曲げ終わったら、屋根に乗る部分の下側に紙片を接着します。紙は余っていた名刺用紙(ハガキよりもやや薄めの紙)を使いました。 瞬間接着剤が完全に乾いているのを確かめることをお忘れなく…。一見乾いたように見えても、屋根に載せると痕がついてしまうことがあります(やってしまったのです。耐水ペーパーとエアブラシで直しました)。 |
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消音機の部分は色々な作り方があると思います。今回は紙で作りました。形はあまりハッキリしませんが手軽です。 紙は、縦横どちらかに走っている紙の目に沿って曲げるときれいに曲げられます。 |
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組み立て?が終わったところです。 未塗装だと比較的きれいに見えますが、紙の表面や接着剤を塗ったところは意外とデコボコなもので、色を塗るとそれが目立ってきます。 屋根に貼る紙の部分は、剥がすときに紙が傷まぬよう、裏側もきちんと塗って保護しておいたほうがよいです。 |
あとは屋根の上に小さく切った両面テープで貼り付ければOKです。
タービン発電機の後ろに短く付いている元の排気管は、そのまま残してあります(本体未加工というのが条件なので)。
本当は2本の消音機を密着させたほうが安定しますが、実物のように消音機の間から丸窓の金色のフチがチラリと見えるようにしたかったので、離しておきました。
ケースにしまうときは引っ掛けないように注意がいります。
立ち上がりの部分を少し長く作れば、マイクロエースのC57 1号機にも使えます。