Nゲージ蒸気機関車2018年のメモ>2018.3.10

Nゲージ蒸気機関車のプラキット−C57

フジミ C57

フジミのNゲージ蒸機シリーズの後期に発売されたC57です。
38年ぶりに組み立てました。初回発売時も組み立てたのですが、模型の印象は覚えておらず、新しい気持ちで始めました。


このシリーズの蒸機は、D51・C62・8620・C58が1970年頃から発売されており、このC57はそれらが何度か再生産されたあと、1979年になって追加されました。
(と認識しています。違っていましたらごめんなさい)
当時の価格は600円でした。

このとき、従来のシリーズも同じデザインのパッケージに変わって再生産されています。

キットの中身

キット内容

箱の中身です。このシリーズの特徴である「高級陳列ケース」が含まれています。

キットの構造には、それまでのシリーズとの大きな違いがひとつあります。これまでは接着剤不要で、金属の留め板のはめ込みで組み立てる独特な構造でしたが、C57はオーソドックスな接着前提となりました。従って金属の留め板はなく、代わりに接着剤のチューブが同梱されています。

今は接着が必要なキットでも、接着剤が同梱されていないのが普通になりましたね。当時も外国製キットなどはそうでしたけども。

説明書

説明書の様子です。このシリーズの説明書で背景に描かれていた、小さな汽車のイラストも健在です。

鉄道マニアの撮影カメラ?も線路わきに描かれています。このころはまだ、8ミリフィルムのムービーがある程度普及していたのですよね。フジカのZC1000など欲しかったです。その後10年経たないうちにビデオムービーに置き換わっていきましたが。

シリーズ当初からの製品は、説明書に英文も併記されていましたが、最後に追加されたC57は日本語のみになっています。

組み立て

40年近く前のプラ模型ですが、このころすでに国内のプラ模型の品質は結構安定していたので(メーカーによりますけど…)、バリもほとんどなく組み立てやすいです。

ボイラー

ボイラーは左右2分割です。
間に銀メッキされた安全弁を挟んで、左右を接着します。

煙室扉

ボイラー内にオモリを差し込んでから、煙室扉を接着します。
走る模型ではないのでオモリは必須ではないような気がしますが、あったほうが飾るときに安定しやすいかもしれません。

煙突とスチームドーム

煙突とスチームドームを接着しました。

ドームはとても良い形をしています。現在のNゲージ製品の中にあってもよいほうだと思います(もしかして一番かも)。
これなら全体の形も、まともにできていると期待します。この形のドームは難しいですからね。

ランボード

前後のランボードを接着します。後ろのランボードは曲がりやすいので、接着剤が乾くまで少し待っています。

接着先のボイラーがしっかりした形で成型されているので、金属キットのランボードをまっすぐにするのに比べれば簡単です。それでも成型の歪みもあれば、組み合わせのガタもあるので、適当に組み立てたら曲がってしまいます。

動輪

動輪はシャフトの両端に接着します。接合面の精度がそれほど高いものではないため、これがなかなかまっすぐに付きません。
ランナーと接続されているゲートがフランジにあり、切り口を整えるのも難しいです(削りすぎるとフランジが欠けてしまう)。

鉄道プラ模型はどれも車輪が難しいですね。正確に組み立てなくてはいけませんし、元の成型はあまり正確なものではありませんし、たくさんありますし。

サイドロッド接着

サイドロッドを取り付けます。従来のシリーズでは、サイドロッド裏側に飛び出しているクランクピンを動輪の穴に差し込み、裏から叩き潰して固定する方式でしたが、今回は表から接着します。動輪は回転しません。

ロッドはメッキされているので、接着面のメッキをはがしてから接着します。

主台枠

主台枠を接着します。左右2枚の板台枠のようになっています。

動輪の組み込み

動輪を軸受けにはめ込み、底板を接着します。以前のキットでは底板はネジ留め式でしたが、今回はここも接着です。

先台車

先台車を組み立てます。先輪は動輪と同じ要領で、車軸の左右に車輪を接着して作ります。

先台車の取り付け

先台車を取り付けたところです。先台車は左右に首を振り、車輪も回転します。

従輪の取り付け

こちらは従輪です。従輪は主台枠のシャフト穴に差し込むので、従台車の構造がなく首も振りません。

説明書

次はクロスヘッドやバルブギヤーの取り付けです。
説明書では、バルブギヤー周辺の一体パーツのことを「ピストン」と称しています。

モーションプレートとバルブギヤー

バルブギヤーにモーションプレートを接着しました。

あまり位置決めがはっきりしないので、モーションプレートのピンと、加減リンクの中心が合うあたりに位置を合わせました。

バルブギヤーの接着

動輪とシリンダーにバルブギヤー類を接着しました。

従来のシリーズは、メインロッドのビッグエンドにサイドロッドを合わせようとすると、動輪が(飾り物としては)中途半端な角度になってしまいましたが、このキットではきちんと公式側サイドロッドが一番下に来るような位置にバルブギヤーが作られています。

キャブの部品構成

このへんから組み立て後半です。

キャブは前後左右ばらばらになっており、接着してまとめます。

キャブの接着

キャブをボイラーに接着しました。
あまり位置決めがはっきりしないので、慎重に付けましたが、ちょっと曲がってしまいました。

プラ模型は接合面の切り口やバリの処理が厳密でなくても、大体組み立てられるようになっているのでしょう、組み合わせ寸法には結構余裕が取られているように感じます。
確かに、下手でもそれなりに組み立てられますものね。

デフの接着

デフは下の断面の接着だけで固定します。
上部のステーも省略されています。片側ずつ、接着剤が乾くのを見届けながら慎重に固定していきました。

タービン発電機

あとは、細かいディテールパーツを付けていけば機関部は完成です。

これはタービン発電機です。左右対称ですね…ちょっと珍しい形の捉え方かも。

その他のパーツ

空気溜め、コンプレッサー、逆転棒などを接着します。

ドーム前には銀メッキの逆止弁を接着します。何となく、大衆食堂のテーブルに置かれている調味料のビンみたいなものを連想しました。

従来シリーズのD51やC58では、ドームの側面に何もディテールがありませんでしたが、C57では砂撒き器などもモールドされています。ドームの形がいいので、ちょっとしたディテールが活きます。

テンダー

今度はテンダーです。テンダーも、前後左右の板がばらばらに作られています。
床板をもとに、慎重に周囲の板を接着して形を作っていきました。

テンダー車輪

テンダーの車輪を作ります。先輪・従輪と同じですが、数が多いので気分的に面倒です。
でも、もうひとがんばりです。

テンダー台車

テンダー台車を組み立て、テンダーに取り付ければ組み立ては終了です。

全体の塗装はしませんでしたが、ちょっとした塗装ガイドが説明書にあるので、基本それに従って部分的に塗りました。
ナンバープレートが金、安全弁・汽笛・バルブ(逆止弁)も金、ヘッドライトが銀、カプラーが黒鉄色というのが指定です。ただ、ナンバーは枠もなく、「C−57」という文字の浮き出しだけなので、余っていたワールド工芸のナンバーを重ね貼りしておきました。

完成

陳列台のレールに載せてみました。
機関部の動輪は固定されており、先輪・従輪のみ回転するので、動輪はわずかに浮く構造のようです。
ただ車輪があんな感じなので、レールに載せた時の座りはよくないです。ちゃんと飾るなら位置をきちんと決めて、レールに接着してしまったほうがよさそうです。

完成

シンプルですが良いスタイルだと思います。低価格のプラ模型の中には奇抜な形のものもありますが、これは明らかにC57の格好をしています。

フジミ C57 600円(1979年)
フジミ

フジミ C57
600円(1979年)

KATO C57 1次形 13,000円+税(2018年)
KATO

KATO C57 1次形
13,000円+税(2018年)

最新のKATOのC57と比べても、シルエットに大きな違和感はないと思います。
ちゃんと飾っておけますよ。

フジミ C57
フジミ
フジミ C57

KATO C57 1次形
KATO
KATO C57 1次形
フジミ

後方から。

フジミ

客車はKATOのスハフ32です。

この模型が発売されたころは、まだブルートレインブームで、EF65や24系客車のプラ模型やNゲージの新製品が次々と発売されていました。
スケールモデル全般はぐんぐん伸びていたようには見えませんでしたが、「宇宙戦艦ヤマト」などで、映像作品のイメージを大切にした各種プラ模型が成立し始めており、数年後の「ガンプラ」の大ヒットに向けての土壌ができていく時期だったかもしれません。それまで、キャラクターもののプラ模型というと、無理やりゼンマイボックスとタイヤが付いているものも多く、対象年齢層も一段階低かったと思います(個人の感想)。

フジミ C57

気が向いたらまたいつか。


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