Nゲージ蒸気機関車>2006年のメモ>2006.11.19

KATOのD51を点灯させる

D51

2006.11.19

現役時代の蒸気機関車は、ライトが点灯していた場面は少ないと思いますが(路線や天候にもよりますが)、模型の世界では現在のプラ製品のほとんどが点灯します。
そこで、KATOのD51を点灯させる方法をご紹介します。これも昔からしばしば行なわれてきた工作です。


材料としては、さしあたって12V用電球と導光材が要ります。電球は、手元にあったC57用の電球(プリント基板付き)を使いました。導光材は光ファイバーを買ってきました。本当は直径1mmのものが欲しかったのですが、行ったお店で品切れだったため、0.75mmにしました。

電球の取り付け

電球を取り付けます。電球はどこか適当な場所に置いて、2本のリード線を左右のフレームまたはモーター端子にしっかり配線することが必要です。
ここでは、ハンダ付けしない方法の一例を紹介したかったので、単にフレームの上に置いてウエイトで押さえているだけですから、やや不安定です。実際に試される方は、確実に電球に電気が流れるように工夫して作ってください。

ライト基板の位置決め

本当はリード線が2cmくらいある電球を使いたかったのですが、手持ちのものはライト基板なので、写真の位置に置いて左右のフレームに接触させることにしました。この位置なら、左右のフレームから電気を取り入れることができます。

基板が左右にずれるとウエイトに接触したり、左右のフレームがショートする恐れがあるので、ずれないように写真下のような留め具をプラ板で作り、ひっくり返して基板の上からフレームの間に差し込みました。

ハンダ付け用具のある方は、細いビニール線を延ばしてモーター端子などにハンダ付けすると確実ですが、ビニール線の取り回しを工夫する必要があります。

ウエイトの設置

ウエイトは、前方を金ノコで切断し、重みで電球の接点をフレームに押し付けました。ウエイトは柔らかい金属なので簡単に切れます。

これは私の手持ちの部品を使って簡易的に工作した一例なので、ベストな方法というわけではありません。使う電球や基板によってよい設置方法は変わってくると思うので、確実に集電できて導光しやすい位置に電球を置いて配線してください。

ボディーをはめる前に線路に乗せて通電し、電球がちゃんと光るか、走行の振動で点滅しないかなどを確かめます。

導光材の組み込み

光ファイバーを加工

光ファイバーは三菱レイヨンの「エスカ」を買ったのですが、50m入りのうち2cmしか使いませんでした。もっと少量で売っている模型店もあるので、入手できたら短いものを買ってください。模型店にないときは東急ハンズ、大きい画材店のクラフト材料コーナー、たまに電子パーツ店にもあります(通信用らしい)。

必要な長さに切って、先端をハンダごてに押し当てて平たくし、レンズの代わりにします。この作例では光ファイバーをライトの位置から斜めに差し込むことにしたので、やや斜めに押し付けています。

いらなくなったドライバーなどの先を焼いて加工することもできますが、すぐ冷えてしまうので効率が悪いです。

ライトの穴あけ

ライトから煙室内まで、斜めに貫く穴をあけます。ここでは0.75mmの光ファイバーを使ったので、0.8mmドリルで開けています。あまり急角度にすると、ライトの上側のフチを傷つけたり、ライト下側にドリルが出てくるので注意します。逆に角度が浅い場合は、ライトの後ろ側に少しドリルが露出しますが、それはほとんど問題になりません。

光ファイバーの取り付け

光ファイバーを穴に差し込み、後端がうまく電球のほうを向くように長さと角度を調整します。長さが決まったら、透明ゴム系接着剤などを少量付けて固定します。

完成

完成

要は穴をあけて導光材を差し込み、電球を取り付けるだけです。工作時間は30分程度でした。
他にも色々な方法があると思います。


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