Nゲージ蒸気機関車2018年のメモ>2018.1.18

DD13 KATO・TOMIXリニューアル

DD13

トミックス40周年記念商品として、2017年にDD13 300形(一般型)・DD13 600形(寒地型)が発売されました。トミックスとしては初期のトミーナインスケール時代以来の、新しいDD13です。
一足早くKATOでもDD13後期形のリニューアル投入があったので、一緒に並べてみました。


真横から

以下の新しいトミックス製品はDD13 300形(一般型)です。
文中の寸法や装備等、あまりに悲惨な間違いがありましたらご指摘いただけますと助かります(完全に思い違いをしていることもあるかもしれません)。

DD13 トミックス(旧)
DD13 トミックス(旧)

DD13 トミックス(旧) (拡大写真)
トミーナインスケール時代に誕生したホンコン製品です。当初の価格は2,300円でした。
初期形で、少し後に出た下記のKATO製品と何年か市場に共存していました。

DD13 KATO(旧)
DD13 KATO(旧)

DD13 KATO(旧) (拡大写真)
1977年発売です。当時の価格は3,900円でした。
当初は自動解放可能な電磁式カプラーが装着されていました。トミー製品に比べて繊細なディテールや、抑えた塗装が特徴でした。写真の製品はかなりあとの再生産品ですが、初回品はもっと彩度の抑えられたオレンジ色でした。

DD13 後期形 KATO(新)
DD13 KATO(新)後期形

DD13 後期形 KATO(新) (拡大写真)
2013年の初期形の発売に続き、2016年にリニューアルされたものです。
端梁間の長さは旧製品と変わりませんが、ボンネットが短く、全体に低くなっています。各部の色分けもずっと複雑になっています。

付属のナンバーは211〜257で、プロトタイプは次のトミックス(新)のひとつ前までの製造分のようです。

DD13 300形 トミックス(新)
DD13 300形 トミックス(新)

DD13 300形 トミックス(新) (拡大写真)
2017年にトミックス40周年記念商品として、600形とともに発売されました。
最初期製品と同じメーカーが発売したとはとても思えないような、バランスのよいシルエットです。遠目にはKATOの後期形と区別がつきませんが、よく見ると結構色々違います。

※カプラーは付属のTNを、マグネティックナックルカプラーOSにただ入れ替えたものです。とりあえず使えています。

側方(やや斜め前方)から

トミックス(旧)
トミックス(旧)

トミックス(旧) (拡大写真)

KATO(旧)
KATO(旧)

KATO(旧) (拡大写真)

KATO(新)
KATO(新)後期形

KATO(新) (拡大写真)

トミックス(新)
300形 トミックス(新)

トミックス(新) (拡大写真)

正面から

トミックス(旧) トミックス(新) KATO(旧) KATO(新)
トミックス(旧) トミックス(新) KATO(旧) KATO(新)
トミックス(旧) トミックス(新)
トミックス(旧) トミックス(新)
KATO(旧) KATO(新)
KATO(旧) KATO(新)

旧世代の製品はモーターの都合もあり、今の製品に比べると大きく見えますね。
KATOの旧製品では、一体成型の細い手すりや細かい鎖の表現に驚きました。現在のトミックス製品では鎖の輪が向こうまで抜けています。

KATO(新)とトミックス(新)のランボードの幅はほぼ同じですが、前面の端梁の幅はKATOのほうが約0.5mm広くなっています。

キャブ

以下、KATO・トミックスのリニューアル品のみです。

KATO(新)
KATO(新)
白線は透けもなく非常にくっきりしています。
トミックス(新)
トミックス(新)
運転室内は薄いグリーンで、運転室内に積み込める補助ウェイトも同梱されています。
KATO(新)
KATO(新)
トミックス(新)
トミックス(新)
ガラスに銀色のワイパーが付いており、角の小さな手すりにも白が入っているなど表現が細かいです。

ボンネット・キャブ屋根上

KATO(新)

KATO(新)
信号炎管と金色のホイッスルは工場取り付け済みです。

トミックス(新)

トミックス(新)
グレーのホイッスルはユーザー取り付けです。

ボンネットの端から端までの長さは、新しいKATOもトミックスもほぼ同じ長さです。
しかし、前後の端梁間の長さはKATOのほうがトミックスより2mmほど長く、同社の旧製品とほぼ同じとなっています。
実測したところでは、トミックスの端梁間は実物のほぼ1/150のようですが、図面の読み間違いあったらすみません。気になる方はご自分で調べてみてください。

KATO(新)
KATO(新)
トミックス(新)
トミックス(新)

KATOのほうが長いぶんデッキ部の突き出しが大きく、前面手すりの後退角も大きくなっています。
前面の印象は、実物をどの程度の距離で見ていたかによっても変わるので、どちらが自分の中にある実物に近いかは人それぞれと思います。ここの写真ではわかりませんヨ(笑)。

KATO(新)
KATO(新)
トミックス(新)
トミックス(新)

台車

KATO(新)
KATO(新)

KATO(新)

トミックス(新)
トミックス(新)

トミックス(新)

トミックスは台車中央部が抜けており、KATOは平面状のモールドであるなど、表現方法に違いがあります。
車輪はKATOが黒色仕上げなのに対し、トミックスはタイヤが厚めの銀色となっており、フランジもやや目立ちます。このへんもお好みによるでしょう。

2灯式ライト

ライトはもちろん点灯します。発光色はそれぞれのメーカーの普通の色を踏襲している感じです。
(使用するパワーパックや電圧によって、色の感じは変わると思いますのでご注意)

KATO(新) トミックス(新) KATO(旧)
KATO(新) トミックス(新) KATO(旧)

KATO(旧)も並べてみました。これだけ電球式です。
初回製品(1977年)で、初めてこの2灯ライトが落ち着いて点灯する様子を見たときは、渋めの塗装と併せて何だか感激しました。

その他

リニューアル品2社の走行はどちらも滑らかで良好です。
ものすごく細かいことを言いますと、最近のスローが効くパワーパックで慎重に出力を上げた場合、スロー発進の瞬間はトミックスのほうが滑らかに感じました。KATOは現在使われているモーターの性質により、じわっと出発しようとしても、出発の瞬間の動きが「トッ…トトト…」と断続的になることがあります。
動き出してしまえば違いはほとんどありません。個体差やパワーパックによって結果は異なるかもしれません。


●比較した模型について


「Nゲージ蒸気機関車」トップページへ