2011.9.19
もう20年ぐらい前の模型ですが、現在の製品と並べても特に見劣りしません。現在の電車模型の基盤となった技術がたくさんあり、興味深いです。
トミックス・KATOとも、当初は3連+3連の編成を再現できるようになっていましたが、現在のKATO製品は6連+3連の内容に変更されています。
手持ちのトミックス製品は1997年以前の製品なので、KATO分もそれより前の旧製品を並べています。旧製品とはいえ、現行製品とほとんど変わりません。
部分的に現行の6連基本となった製品の写真を補足しています。
私は電車の模型には大した知識もありませんので、間違い等ありましたらお知らせいただけますと幸いです。
特に持っているロット以外のことはほとんどわかりませんし、古いことは記憶も曖昧になっておりまして、困ったものです。
以下、並べている順番は購入順です。
クロ253+モハ253です。中途半端なつなぎ方ですみません。
KATO (拡大写真) カプラーはあとで交換したものです。もとはジャンパのないカトーカプラーでした。 その後6連に改められましたが型は同じです。(現行品) |
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トミックス (拡大写真) ボディーマウントの伸縮式TNカプラーが標準装備され、その部分の床下が再現されたことが大きな特長でした。 |
全体を遠目に見た程度では区別がつきにくいですが、ドアの縦窓の幅や連結部付近のディテールなどで見分けられます。
NEXのロゴは当時インレタで、KATO製品では別売(500円)でした。案の定、車両が売り切れているのにインレタだけごっそり残っている店や、その逆がありました。
この電車を真正面から見てもピンときませんが、一応写真を撮ったので載せておきます。
KATO | トミックス |
外形の違いのほかに、ディテール面ではスカート上部の切り欠き表現や細い筋彫り、ワイパーの有無があります。
KATO(現行) |
トミックス |
こちらのKATO製品は、JRマークのついた現行品です。カプラーの色も濃いグレーに変更されています。
日中間隔が開く埼京線の電車を待っていると、そばをこの顔がガーッと猛スピードで通過していくのが何となくニクかったです(笑)。
この電車はライトが光っていないと顔つきがよくわからないですね。
KATO |
トミックス |
ライトを目、スカートをアゴとすれば、結構怖い顔です。
トミックスではヘッドライト・テールライトのほか、左右の標識灯まで点灯する凝った構造でした。まだチップLEDなどなく、電球とプリズムで工夫されています。さらに消灯スイッチの装備により、連結部では消灯もできるという、現在に通じる親切な仕様になっていました。
KATOは標識灯は点灯しませんでしたが、室内灯が標準装備になっていました。もちろん電球式です。この頃のKATO製品は、251系、651系など室内灯が標準仕様となっていました。大出力のパワーパックがなかったために走行に影響が出ることがありました。
ライトの消灯スイッチはない代わり、連結部の先頭車には点灯機構がありませんでしたが、オプションにて取り付けは可能でした。
なおKATOも2000年以降の製品では標識灯が点灯し、ライト消灯スイッチも装備されています。
KATO(現行) |
KATO 個体差かもしれませんがちょっとグレー部分の載りが悪く、下地の白にはじかれている部分があるようです。 標識灯への導光がなかったため、乗務員室ドアの窓はシースルーでした。 |
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トミックス 部品分割によるものではありませんが、赤部分の塗り分けは境界を印刷にすることでうまく処理されています。 |
スカートの前面がKATOは寝た感じ、トミックスは起きた感じなのでちょっと両者の雰囲気は違います。
KATO(現行) 現行製品ではグレーの塗り分けがよくなっています。グリーン車マーク等も印刷済みになっています。 |
トミックス(左)、KATO(右)を付き合わせた様子です。
KATO 別売のインレタによるものです。現行製品(印刷)より線が太い感じです。 |
トミックス グレーのマーク部のみ印刷されており、そこに重ねて付属のインレタを転写します。このインレタは購入後15年経った今でもちゃんと転写できました。 |
KATO(現行) 基本6連化されてからは、N'EXロゴも印刷済みになりました。 |
KATO エアコンのカバーの両側にある黒い帯が途中で終わっていますが、現行商品ではトミックス同様に延長されています。 |
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トミックス |
エアコンのファンの網部分の形状も両者で違い、筋彫りはトミックスのほうがたくさん表現されています。これが参考にした実物の差異によるものかはわかりません。
KATO 初期製品はジャンパのないカトーカプラーでした。屋根の赤色部分が別パーツになっているのがわかります。 |
トミックス ボディーマウント式のTNカプラーの採用で、車端部床下のタンクなどの表現が大幅に向上しました。 |
KATO 後部に室内灯の照明ユニットがあります。前方床上にヘッドライト・テールライトの電球が顔を出しています。 |
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トミックス 座席が大きく外側についているので、窓の外から見るとすぐそばに座席が見えます。 |
KATOの意地になって分割した赤色部分や、トミックスのHGなみの意気込みや技術投入など見所が満載の模型です。これだけ力を入れてもらえると、買うほうもすがすがしさを感じるというものです。
トミックス製品のレベルはこれを境に一段上がり、キハ58などのHG製品を生み出していきました。253系の前後では製品の作りがまるで違います(なぜか9600だけ2段下がったりもしましたが)。
当初6両編成にするためには、トミックスが基本3+増結3で20,000円、KATOが基本(3+3)+インレタで17,500円でした。