Nゲージ蒸気機関車>メモ>2020.8.14(EF70)
2020.8.13
KATOの旧製品以降、しばらく市場からなくなっていましたが、今はマイクロエースに加えKATOも新規製品で復活しています。
適当に旧製品も添えて並べてみました。
あまり頻繁に走らせてはいないものの、EF70はNゲージの初期から模型化された形式であり、個人的に大切に思っています。
EF70 1000(KATO) (拡大写真) |
|
EF70 (KATO・旧) (拡大写真) |
|
EF70 1003 (マイクロエース) (拡大写真) |
KATO公式サイトの現製品(1000番台)の説明では、特長として「選択式ナンバープレート。前面のみブロック式。側面は切り抜き文字」とありますが、前面・側面どちらも構造は同じはめ込み式です。
ただ何となく側面ナンバーのほうが、前面に比べてベース面に車体側面とのツライチ感があるように見え?ます。特に側面プレートの上辺は、影ができないためほとんど見えません。前面用プレートとは厚みなどをほんのすこし作り分けて、違いを出しているのかもしれません。
KATOの新旧はプロトタイプも異なりますが、思った以上に印象が変わっています。旧製品はスカートが台車と一緒に首を振る構造で、ボディーからは分離していました。
KATOは新旧とも前面窓枠が車体側に表現されており、マイクロエースはガラス側に表現されています。
KATO(新) 前面窓の中央ピラーの細さが表現されています。前面のHゴムは側面のHゴム(ガラス表現)より白っぽい感じです。台車前方にステップ表現があります。 |
KATO(旧1) ナンバー選択式になる前の製品です。前面Hゴムは側面と同様、銀色のホットスタンプです。 スカートは当時のEF65の流用で、カプラーも電磁解放式でした。 |
KATO(旧2) 旧製品の最終版は、ナンバーが今と同様の選択式になりました。ぴったりしていて車体と隙間がほとんどありません。この旧製品のプロトタイプは2次形で切り抜き文字だったので、注意を払ったのかもしれません。 |
マイクロエース まだ手すりや解放てこも一体モールドでしたが、その後のEF65などに比べ、かえってすっきりと感じ良く見えたような気がします。 ナンバープレートの文字はやや窮屈な感じ。 |
さらに前のKATO製品では、逆にEF65がEF70のスカートを付けていましたね。
交流電気機関車の見せ場です。
KATO(新) 金属線で高圧配管を表現しています。碍子は緑色とされました。 |
|
KATO(旧1) 配管は碍子と一体の樹脂で、全体に銀灰色とされ、より古い製品に比べて落ち着きました。 |
|
KATO(旧2) 昭和50年頃までの製品は、配管が碍子と同じ白で実際以上に太く見え、強烈な印象でした。 |
|
マイクロエース 配管は碍子と一体の樹脂ですが、さすがにずっと年代が新しいため、旧KATO製品よりも細くできています。 |
KATO(新) |
|
KATO(旧) |
|
マイクロエース |
特に変わったものはなく、素直な箱型動力の動力ユニットです。
KATO(新) |
|
KATO(旧) |
|
マイクロエース |
車体全体の重さは、実測でKATO(新)=90g、KATO(旧)=132g、マイクロエース=73gでした。
走りの感じでは、さすがにKATO現製品は他より数段スムーズで静かになっています。動くか動かないかというような超低速の出発時のみ、今の3極モーターに特徴的な軽い断続動を私は感じますが、よほど微妙な加減でパワーパックの出力を維持しないとわからないので、EF70の普通の使い方には関係ないと思います。
マイクロエースも油が固まってきたのか多少動き出しが重くなってきましたが、2002年当時の製品としてひどいというほどでもなく、まだ普通に使えています。
マイクロエースには、たまに見せる暴走的な個性のようなものはなく(ちょっと期待してしまう…)、当時の技術で一般向けに無理せず作られている印象です。成型や組み立ての精度などは今のKATOと比べるとやっぱり多少落ちますが、全体的にはいたって普通の感じがします。
なお当時のこと、塗装には非常にテカテカなものもあり、半光沢クリアーなどを吹いて落ち着かせた方もいらっしゃいました。
KATOの新製品にはナンバープレート(1002・1004・1005・1007)のほか、マグネット式のクイックヘッドマーク(つるぎ・日本海)とナックルカプラーが付属しています。別パーツの前面手すりやカプラー解放てこなどはすべて取り付け済みです。
マイクロエースはナンバー1003が取り付け済みで、両面テープ式のヘッドマーク(つるぎ)が付属しています。
●比較した模型について