Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>FEF-3
久々のKATOの米国型機関車です。
KATOの外国型蒸機は日本型には見られない「何か」をやっているなど、模型的にとても面白いと感じているため、ためらいなく買いました。
ちなみに実機に対する知識はゼロです。文中に、この模型の印象が実物と比べてどうかという観点はまったくありませんのであしからず。
2014.12.2
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今までの同社の蒸機の箱は、前回のGS-4が最大だったと思います(EH500などと同じ箱)。
今度のFEF-3はさらに大きいです。長さはバックマンの大型蒸機の箱と大体同じです。
向こうから順にFEF-3、GS-4、C57 4次形です。
FEF-3は見てのとおりの紙箱で、上下のウレタンに挟まれたブリスターのトレイに機関車が収まっています。外側を包むプラケースはないので、紙箱から出すと何となくまとまりが悪い感じです。
箱だけ見るとFEF-3はGS-4より相当大きく感じますが、機関車の全長はそれほど変わりません。
形をD51に例えると、FEF-3は標準形、GS-4はなめくじ(それもスーパーなめくじ)といった感じです。
規模はまるで違いますけれど。
大きなデフを持つ前面。上部のベルがいいアクセントです。ライトは前進時に中央の1灯が点灯します。
重連用カプラーも付属しています。
この模型は表面が金属並みに滑らかで、光沢塗装の平滑度も大げさに書けば鏡のようです。手に取ればプラであることはわかりますが、金属顔負けで、ここまで拡大してもボロが見えません(ボロいのは写真の腕です)。
さすが外国型、力が入っています。このへんであらかた満足しました。
複雑な配管も、最近はプラ成型の長所を活かして表情豊かにまとめられるようになり、Nゲージにおいては金属キットの表現力を超えた感もあります。どうしても軟質プラ部は樹脂っぽい質感になりますが…。
ボイラーやキャブ表面は本当にきめ細かく、ここまで拡大すると、Nゲージよりもっと大型の金属模型のように見えます。
従台車の上側にも隙間が見えない構造です。このへんはC57 4次形と同様です。
動輪とバルブギヤー付近。ランボード下の配管も立体的です。動輪のタイヤ側面の白がアクセントとして効いています。
ものすごいテンダー台車ですね。後ろの5軸まとまって見える部分は、模型では3軸+2軸になっていて、全体で4-6-4の構成です。前後の2軸台車に集電シューが付いています。
反対側に回ったところ。伸びやかなボイラーです。
再び前面。これだけ拡大してもまったく平気です。
↓実際は下のような大きさです(私のPCのモニターでは、です)。小さい文字の印刷がいかに精密かおわかりいただけるでしょうか。
最小通過半径はR282ですから普通のレイアウトならOKです。
走りも最近のコアレスモーター+フライホイール機と同等でスムーズです。
説明書には、DCCデコーダーを取り付けるためとして、ボディーの外し方が書かれています。
まずキャブ屋根を外します。GS-4もそうでしたが、指でちょっと持ち上げるだけで簡単にパカッと取れます。
次にガラスを外すと(これも簡単)、床板中央にネジが見えます。
このネジを外してボイラーを外すことになっていますが、本当にこの1本だけで取れるのですか…?
本当に取れました(笑)。
前方のツメを外すとか、そんな行為はまったくしなかったのですが。とにかく、あっさり取れます。これは楽ですわ…。
上部にある黒い基板の前端に白いチップLEDがあり、それを細いプリズムで前面まで導光しています。C56にちょっと似た部分があります。
おなじみのコアレスモーターに、フライホイール2個を付けて駆動しています。もうすっかりコアレスモーターはKATOの蒸機の標準動力として定着しました。
KATOの通常の日本型と比べて値段が倍近くしますが、それだけのことはあり、同社のHGという印象です。
この先、どんな風に進歩していくのでしょう。
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