Nゲージ蒸気機関車2011年のメモ>2011.1.23

SL列車セット(D51)

2011.1.23

今年すぐ発売された製品です。最新製品のD51 498ではなく、従来品のD51標準型(≒1/140)に旧型客車3両をセットした車両セットです。
数年前から発売されている、スターターセット・スペシャル「D51 SL列車」から車両を抜き出したようなもので、昨年発売のC57「SLばんえつ物語」と同様のラインナップになりました。


D51標準型

機関車は単品と同じ「D51標準型」で、特定の保存機ではありません。セットとしては何となく現代のイベント列車を想定しているようですが、限定はされないようになっています。

D51 標準型 D51 標準型 (拡大写真)
品番も単品と同じ2006-1ですが、オリエントエクスプレス'88タイプのときに作られた、前ステップ付きの端梁パーツがついています。

メーカーサイトの写真を見ると、いかにもナンバープレートが取り付け済みのように見えますが(ナンバー付きの状態で紙ケースに入っている写真がある)、実際には未取り付けです。初めての方にはこのナンバーの取り付けが難関だと思います。付けないとD51らしく見えないのでがんばってほしいです。

D51 標準型

いま見てもいい形の模型です。この模型(初代)の登場時には現役のD51もたくさん残っていましたが、違和感ありませんでしたものね。
一体成型しやすいデザインを工夫して別付けパーツをなくし、普及価格で投入しようというコンセプトがわかります。

各部の仕様が古いうえに大きいのですが、形がしっかり作られていたこともあり、初回発売から40年近く経っても売られているのですから幸せな模型です。
イベント列車を想定すれば、せめてライトが点灯式であれば低年齢層にも受けがよいのでしょうが…。
このセットの意義は、既存のリソースを使ってとにかく低価格で提供することなので、新たな投資は昨年のD51 498の新系列で進められていくのでしょう(当然、そちらは値段も高い)。

ちなみにNゲージが初めてで、周りに持っている人もいないという方は、最初は詳しいお店で試走してもらうのが順当です。この模型は蒸気機関車としてはシンプルで扱いやすい構造になっていますが、それでも微妙な部分もあるからです。
でも店員さんによっては、ギヤが欠けそうな勢いで乱暴に走らせて「一丁上がり!」になってしまうことがあります。

客車

オハニ36 10、オハ47 2260、スハフ42 2233の3種が入っています。単品とは塗装(青→茶など)と印刷表記が少し違います。写真はオハニ36とスハフ42です。

所属表記

セットの客車の所属表記は、すべて架空の「関スイ」となっています。
旧関水金属製品ではおなじみのジョークです。
JR東日本のこれという具合に特定してしまうと、商品化許諾みたいなことが発生しそうなのを避けているのかもしれません。その場合、「許ナシ」とかいかがでしょう。

オハニ36

5077-4 
オハニ36 10 茶

所属と番号以外は単品と変わりません。
手持ちの単品はオハニ36 14、所属は天リウでした。

スハフ42

5134-3 
スハフ42 2233 茶

単品のスハフ42 ブルーを茶塗りにしたものです。このドア形状の茶色は単品にはありません。

スハフ42 ブルー

5134-2(単品) 
スハフ42 ブルー

参考までに単品です。これはスハフ42 2259、所属は南シナです。

ベンチレーター

スハフ42とオハ47の単品はガラベンが明るいグレーですが、セット品では屋根と同色になっています。 オハニ36のみ、ガラベンが屋根と一体成型で同一色になっているので、それに合わせたのかもしれません。

写真左はスハフ42単品、右はセット品です。

最新蒸機のほぼ1両分程度の値段で4両セットが安く揃えられるので、車両には手をかけずレイアウトを作って楽しみたい方にも向いているかもしれません。
この「SL列車セット」や、先に出たC57「ばんえつ物語」セット、そして今年再生産されるC58「秩父鉄道パレオエクスプレス」などは、いずれも4〜5両にまとめられているので、900×600程度の市販パネルのレイアウトにもちょうどよい感じです。

小レイアウトにて
小レイアウトにて

やっぱり汽車はいいです。


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