Nゲージ蒸気機関車2011年のメモ>2011.2.13

こたつ天板にのる平面交差エンドレス

2011.2.13

狭いスペースではどうしても1周の走行距離が短いので8折形の二重エンドレスにしたくなります。しかしこれまた狭いスペースでは大変な急勾配になるので、平面クロスにしてみました。


こたつ天板サイズでの8折形

本線に15度クロスを使ったプランはあまり紹介されていません。KATOのユニトラックガイドブックのプランにはひとつもありません。使い道としては、複々線を端から端まで横断する例が示されているだけです。実際、15度クロスを楽に使えるほどのスペースがあれば、立体交差をやりたくなるのが普通かもしれませんね。

8折形

今回もスペースの関係でR216をかなり使っているため、トミックスには該当するレールがなく、ユニトラック専用になってしまいました。ただトミックスなら小半径のレールやポイントの種類が多いので、小スペースで楽しめるレイアウトはもともと作りやすいと思います(蒸機がスムーズに走れるかどうかはまた別ですが)。

内側についている引き込み線はオマケみたいなもので、きついカーブの直後から分岐するので入れない車両もあります。無理に分岐させないで直線でつないでもいいと思います。

ユニトラックで組んだ例

小型こたつ(74cm四方)の天板の1辺ぎりぎりです。というか歪めて押し込んだという感じです。

なじませつなぎよりも一歩進んだ状態になっているので、レイアウト用ソフトではまともにつながらないと思います。内側の引き込み線など、車止めの端が曲線の内側にぶつかって、かなり無理なことになっています。でも全体的には継ぎ目の多さで無理が分散されて、それほど不自然な接続になっているところはありません。

今回は1本も道床を削らなくてもよいようにしました。走行距離が稼げるので面白いです。平面なので速度調整にしがみつく必要もなく、運転は楽です。
写真はD51 498(新)と12系客車です。

ちなみにオマケの内側の引き込み線は、意外に多くは通過するようですが、「SL列車セット」の旧D51は走れませんでした。これにたいし新D51は異様にスムーズです。設計技術の進歩でしょうか。

試した機関車内側ポイントの通過
KATO C11
KATO D51(旧)×脱線確率高い
KATO C57(旧)
KATO C58×脱線確率高い
KATO 9600
KATO D51(新)
トミックス C57 135△時々脱線
河合商会 B6

車両・ポイントに個体差あるかもしれませんし、レイアウトの敷設状況やジョイントの状況でも変わると思いますので、この通りになるとは限りません。

モ510

引き込み線は短いので、また給水スペースなどを想定しますが、短編成なら入れるので駅ということにしてもいいと思います。
内側と手前の2箇所に駅を作れるので、出発してからしばらく8の字をぐるぐる回って、反対の駅に到着ということができます。

蒸機でも、B6やK.S.KタイプCタンクにワム2両ぐらいなら収まります。でも私のK.S.KタイプCタンクは、平面クロスの無電区間で停止してしまうので使えませんでした。B6もたまにクロスやポイントのフログで止まりましたが、調子がいいと結構もちますし、使える範囲でした。
交差角度が浅いと、中央の無電区間が長くなるので、テンダ機のほうが有利です。

別のつなぎ方

内側の引き込み線を左右逆にすれば、アプローチがすこし緩やかになります。ただし1箇所の道床削りが必要です。この場合D51(旧)も通過しました。しかしそれまで平気だった直線側でたまに脱線するようになり、すべて解決というわけではありませんでした。やはりメーカー保証外のカーブなので、通過できる車両を選んで遊ぶのがいいです。

ファイントラックを使って、交差部をダブルスリップにすればダブルエンドレスとしても遊べそうです。しかし、ダブルスリップはまた車両を選ぶ線路でして、場合によっては絶対に通過できない方向ができたりします。うまく通過すればとても有意義な線路ですが…。
ちなみにKATOにも大昔はダブルスリップがありましたが(アトラス製)、かなり前に扱いを止めてしまいました。スリーウェイとか機械式アンカプラーとかもあったんですよね。


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