実物の話ではないです。私は水栽培すら枯らしたことがあります。
針金をねじって幹を作り、スポンジやライケンで葉を作るという昔からの方法です。ここでは廃物利用です。
[1] 幹は細い針金をよじって作ります。使えなくなったハンダごてのACコードがあったので、内部の芯線の束を使いました。芯線があまり細いと作りにくいので、太めのコードがよさそうです。 |
[2] 木の高さは色々ですが、街路樹としては大きい約6cmにカットしました。これを1つの木に2束ずつ使いました。芯線の先で指先等刺さぬように要注意です。 |
[3] 6cmにカットしたコードから芯線を抜き取り、それを2本分束ねて根本からよじっています。昔は拾ったトランスからエナメル線を取り出して作ったりしました。 |
[4] 途中で適当に分けながら枝を作っていきます。この作り方は色んな本で紹介されていましたが、現在の市販品でも使われていますし、最初に考えた人は頭がいいと思います。 |
[5] あまり枝ぶりよくなりませんでした。ただ、このあと葉を付けるとほとんど見えなくなります。 使ったのがACコードのため、柔らかすぎて扱いにくかったので、瞬間接着剤を表面に塗って少し固めました。 |
[6] 幹に色を塗ります。先にねじり目をパテなどで隠すことも行なわれますが、省略しました。プライマーも省略しました。 |
[7] 実際の幹の色は木によって様々でたいへん難しく、画家以外の手には負えないような気がします。模型では好きな色に塗ればいいと思いますが、ここではダークグレーにしました。 |
[8] 台所に使い古しの緑のスポンジがあったので、新しいものと取り替えて持ってきました。 |
[9] これを細かくちぎりますが、想像より丈夫でなかなか大変です。ヤットコやピンセットの先でむしり取りましたが、粒の大きさが揃ってしまい、何か変な感じになりそうです。 |
[10] そこでもう一方は指先で大きめに裂いてみました。違いが出るかどうかはわかりません(大差なかったような気がします)。 |
[11] 枝に透明ゴム系接着剤をたっぷり付けて、ちぎったスポンジを適当に接着していきました。多少、指先がべとつくぐらいに押さえつけて浸透させないと、きちんと付きません。 |
[12] あとはそのまま使うか塗るかするのですが、以前よくKATOの製作記事に「カラーパウダーをまぶし」というのがあったので、そのようにしてみました。 紙コップの中に木工用ボンドを水で薄め、サッと漬けています。 |
[13] その上から緑のカラーパウダー(ここではトミックス製)を袋からサラサラ撒きました。スポンジがまんべんなく隠れて十分接着剤が染みこんだら1日乾燥させました。完全に乾くまでは接着力がゼロに等しく、触るとパウダーが取れるので要注意です。 |
[14] どこでも置けるように仮の台座を付けました。これはGM製の路面電車の安全地帯に両面テープを貼ってカラーパウダーを撒いたものです。 何となく、チャーリー・ブラウンの凧がよく引っかかっていた木に似ているような気がします。 |
私の小レイアウトに猫の額ほどの駅前広場があるので、そこに置いてみました。
周りにある小さな木はKATOの街路樹です。ちなみにこれの構造も基本的に今回作ったものと同じです。葉の内部は、幹がそのままぐるっとループになっています。
カラーパウダーをまぶした葉の拡大です。こんな感じではありますが、列車の引き立て役としての実用にはなります。 お金を出して買うのであれば、今は模型店によい素材がたくさんありますが、「ライケン」はずっと生き残っていますね。最近のはどうかわかりませんが、昔のライケンは酸っぱい臭いがしてちょっと苦手でした。レイアウトの掃除のたびに掃除機の餌食になってしまい、最後はハゲ山に。 |