Nゲージ蒸気機関車>2011年のメモ>2011.12.9/2011.12.20
2011.12.9
先日発売されたC62 2号機・3号機には、前作D51 498と同じライト基板が使われていますが、見た目には明らかに薄暗くなっています。
理由のひとつには、ライトが十分に明るくなる前に、機関車が十分な速さで走ってしまうこともありますが、構造的に色々あるようです。
基板以外には手をつけない方法を試しましたが、LEDを高輝度型に交換する方法が一番楽で確実でした。
D51 498のライトです。 基板のチップLEDを包み込むようにオレンジのプリズムがあり、その先端がライトレンズの導光部に向いています。 余談ですが、私の周囲にいたD51は悪天候でもなければライトなんてものは点けておらず、点いてもそれほどギラギラしたものではありませんでした。日中点灯の基準は地域によっても違いがあったようですね。 |
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こちらはC62 2号機です。以前撮った写真の使い回しなので角度が違っていてすみません。 基板はD51よりも数ミリ後ろに下がっています。基板の前の円形のくぼみには、遮光器と兼用のオレンジ色のプリズムが入ります。 |
実はふだんライトの明るさには特に執着していません。模型をいじるのは面白いのでやってみています。
逆に天賞堂のC59のライトが明るすぎて(直接照射されているのでまぶしいほどなのです)、機関車の顔がよく見えず、減光したということがありました。
まともな方法でC62のライトを明るくしようとすれば、光源をライトレンズになるべく近づける、効率的な導光を工夫する、さらに高輝度なLEDに交換するなどの方法になるのかもしれません。
基板上の電流を制限している部品(極めて安い)を交換し、LEDに倍の電流を流してみました。LED自体は交換していません。
もともとC62 2・3はかなり低電力で走り出すので、走行時のパワーパックの出力は他の車両よりだいぶ抑えられているのが普通です。電流が倍流れるようにしても、パワーパックの出力が通常の半分程度だから問題は少ないだろう!(焼けたら部品を変えればいいし)と考えて気楽に試しました。
ここから先は、試しにやってみただけです。LEDが壊れたり抵抗器が焼けたりする可能性もあるので、わざわざやってみないでください。具体的なことは書きません。
ライト基板を外したところです。 |
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対象の部品を交換したところ。W数の不十分な部品しか手元にありませんでしたが、あとは元通りに基板を取り付けるだけです。他の加工はありません。 なお、※印のところに、黒いプラ製の部品がはめ込まれています。 |
結果は下記のとおりです。
1〜2割増しぐらいという感じです。実用上暗さは感じなくなります。しかし何倍にもパーッと光るようになるわけではないので、ガツンとは来ないです。
部品の定格を変えればもう少し明るくもなりますが、ある程度を超えると見かけの違いはあまり出なくなります。定格電流を超えれば危なくなるので欲張りませんでした。
未加工のもの。写真で見ると、別にこれでいいじゃないかという気もしますが。 |
加工したもの。実際に見るともう少し明るいような気がします。まあ、こんなものでしょうか。 |
さらに、遮光部品※を外したもの。 |
短時間でできますし、元に戻すこともできますが、色々ずさんなのでお勧めはしません。
LEDを高輝度のものに変えました。
すでに超高輝度LEDが使われていたらだめですが…。
こちらは交換前のLEDです。 |
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もとのLEDを外し、高輝度LEDに交換したところ。 使ったのは手持ちのものですが、恐らく「LED室内灯クリア」と同程度のものと思います。見た目の明るさが同じぐらいなので(笑)。 あとで本当に「LED室内灯クリア」からLEDを外して使ってみましたが、同じ結果でした。 |
結果です。当然ですが相応に明るくなりました。スケールスピードでの走行でも十分です。
パワーパック・スタンダードの目盛2で撮影しています。
未加工のもの。 |
LEDを交換したもの。 |
LEDを高輝度に交換した場合、それだけでほとんど十分な明るさになるので、電流制限を変更しなくても大きな差は感じませんでした。もちろん、やればもう少し明るくなりますが、その必要もないと思います。点けっ放しでよければ、基板に挟まっている黒い遮光プラを外すだけで同程度になります。
もっと別なアプローチもありますが、明るさはD51に迫るあたりまで来たので、もう十分です。
何度も分解したので、もうデフのステーが根本からもげる寸前でぶらぶらしています。