Nゲージ蒸気機関車2013年のメモ>2013.2.10

C62 北海道形(KATO)

2013.2.10


先月末に発売された、C62 北海道形です。
製品は番号非特定の北海道形ということになっています。しかし、2号機・3号機と三重連を組んだ15号機として使うことは第一に考慮されていると思います。
15号機を北海道形の特定機として発売するには弱いということで、他のナンバーも添えて一般化したものでしょう。

先に発売された3号機と並べたものです。
非公式側の写真はあまり出ないので、非公式側を載せてみました。

C62 3 KATO 
C62 3号機 北海道形

2011年末に発売された製品です。
C62 北海道形 KATO 
C62 北海道形

(拡大写真)
今回の製品です。
各部ディテールは3号機とだいぶ異なります。

3号機とは、デフや配管モールドのほか、ATS発電機や小型オイルポンプ箱の位置なども違います。
キャブは一見同じに見えますが、雨樋のパーツ構成が異なります。
全体の塗装は同じで、隠し味の銀粉も同様にまぶされています。一部表面についていて、指で擦り取れることもあります。

ついでに、こちらも。すっかり出番が少なくなってしまいました。

C62 15(マイクロエース) マイクロエース 
C62 15 急行「ニセコ」最終牽引機

プラ製品の15号機としては、こちらが先です。

さて今回のKATO製品は2・3号機と違い、砂撒管がボイラーケーシング上に露出しています。
デフの折り位置は3号機より少し高く、点検口の形も違います。
2・3号機で省略されていた配管留めは、昨年のD51標準形と同様、凸モールドに黒の表現となりました。

ボイラー上方の様子 KATO 
C62 北海道形

いつもどおり、別パーツとモールド表現をうまくミックスしています。実際の倍以上に拡大した表示にも耐えられます。

ところでKATOはなぜ16.5mmゲージのC62を出さなかったのでしょうね(これからのことはわかりませんが)。素人考えでは、人気形式から先に出したほうが、注目を集められそうに思ったものです。

前面です。せっかく箱から出したマイクロエース製品も置いてみました。

KATO C62 北海道形 前面
C62 北海道形(KATO)
2・3号機と違い、テールライトは端梁に付いた姿です。シリンダーブロックの側面には傾斜がなく垂直です。
マイクロエース C62 15 前面
C62 15(マイクロエース)
「ニセコ」のヘッドマークつき。こちらはスノープローのない仕様です。元にした型に付いていたスノープローが、手作業?でカットされています。

なお、KATOのスノープローは今までどおりステップと一体になって外れます。他にステップのみのパーツも付属しているので、スノープローのない姿にすることもできます。

テンダーもいつもどおり、エンジン側に比べて単純に作られています。
(C56でテンダーの開放テコが別パーツだったのは、KATO製品としては画期的)

横から見ると一見3号機と同じに見えるテンダーで、増炭枠の木目?もまったく同じですが、後方は異なっています。

C62 3号機 テンダー
C62 3
C62 北海道形 テンダー
C62 北海道形
ステップの位置や数、テールライトの間隔、クレーンフックの高さなどが細々と変わっています。

変更・改良されたのかどうかわかりませんが、ナンバーの書体も3号機とは少し違います。
実物でもナンバーの書体は工場によって違うこともあるのですよね…。

そのナンバーですが、今回の北海道形は選択式なので、付属の15・16・27・32の中から好きなものを付けることになっています。
前後左右とも違う番号を取り付ければ、見る方向によって4倍楽しめる…でしょうか。
C62東海道形やD51標準形では、ナンバーはナイフを使わなくても手でもぎ取って付けられるようになっていました。
今回は昨年のC56と同様、普通のランナーとゲートのため、切り離しやゲートの整えにナイフ等が必要です。ただ、接着剤を使わずにはめ込める点は維持されています。

やはり公式側がないと物足りないので載せました。

C62 北海道形 KATO 
C62 北海道形

(拡大写真)
C62 15(マイクロエース) マイクロエース 
C62 15

もしKATO製品を加工するとしたら何から手をつけるでしょうか。
私なら(当面何もしないでしょうが)…ATS車上子を交換、次いで非公式側の耐寒カバー付き逆止弁を別パーツ化、等々かもしれません。

北海道形の非特定機が出たということで、C62の北海道形シリーズはひとまず終わり、次は山陽形や常磐形になるのでしょうか。
東海道形の再改良もいつかはあるかもしれません。


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