Nゲージ蒸気機関車2013年のメモ>2013.6.30

C61(トミックス)短縮ドローバーの製作


昨日の交換テストである程度感じがわかったので、実際にC61のドローバーを詰めて機炭間隔を狭くしてみました。簡単に晒します。
なおこのページで行っていることの結果については何の保証もできませんので、その点ご了承願います。

ドローバー新旧

上が元のドローバー、下が短縮したものです。 切断してつなぎ直すのではなく、エンジン側の支点を移動しました。元のすり割りの部分を拡大して新しい支点とし、新たなすり割りを作りました。

集電線の曲げ直しが一番面倒です。形が悪いとすぐ外れますし、曲げ位置がずれると実質上のドローバーの長さが変化したことになり、短くなりすぎたりします。
ドローバーが短かすぎると、まずキャブ下のハシゴとテンダーの台車がカーブで干渉するようです。この作例ではぎりぎり回避されています。

当然ですが安易に詰めるのはお勧めしません。「すみませーん、改造しようとして壊しちゃったんです」などという情けない電話を、サポート窓口にかけたくありませんものね…。

新しい連結間隔

何度か曲げ直して完了です。電線はバネ素材のリン青銅と思われますが、あまり強く1箇所を曲げると、いきなり折れることもあるので注意が必要です。

別の材料でドローバーをまるごと作ってもよいかもしれません。ふだん着脱可能にする必要もないので、板材の両端に丸穴を開けるだけとし、通電は別の金属線やリード線で行うなど(下のほうでご紹介しています)。

ついでにキャブの窓まわりも少し手を入れました。キャブのガラスは取り去り(ドア部分のみ利用)、透明プラ板のフチを茶色に塗って裏から貼り付けました。

完成

ほか、窓の開いたところにプラ板の小片を貼って肘掛にしました。
ちょっと雑ですけど…キャブの印象は概ね自分の好きなものになりました。キャブの形や窓周りは大事です。
人それぞれ、お好みがあることと思います。

キャブ周辺

一応、試作品の写真を見て、これだけはやっておこうと思っていたことはやりました。

C61 20

続いて別の方法も試しました。


野蛮なドローバー

製品のドローバーの加工では、ぶっ壊してしまったときにやっかいなので、廃物利用でドローバーを作ってみました。
もちろん通電式です。ちゃんと働きます。

材料

材料ですが、金属ではショートするので、丈夫で粘りのある軟質プラがよいように思います。
たまたま綿棒の入っていた丸い容器(右上)が空いたので、このフタを切り取って使いました。幸い、硬さの感じも元のドローバーに近いですし、比較的容易に加工できます。

ほか、不要になった食品容器などにも適当なものがいくつもありそうです。…いつか、いつも刻みネギが入れられていた容器を何かに使ったところ、いつまでもネギ臭くて大変でした。

ドローバーのベース

まず両端の穴を開け、それから外周を切り抜きました。細い棒の中心線上に穴を開けるのは緊張するからです。 2つの穴の間隔は、C57 1と大体同じ32.5mmとしましたが、誤差も出るので少し余裕を見たほうがいいと思います。

はじめに押しピンのようなもので穴の位置をマークし、ドリルで穴をあけました。次にエンジン側の穴は直径約3mm、テンダー側の穴は直径約4mmまでヤスリで広げました。
その後、穴の少し外側に定規を当ててカッターで外周を切り抜き、両端に少しずつ刻みを付けるように角を落として丸めました。

ドローバーを取り付ける際には、エンジン側の床板と従台車、そしてテンダー台車を外す必要があります。床板を外すときに先台車との間に挟まっているバネをなくさないように注意します。

集電線

集電線は、どこでも手に入る0.3mm真鍮線にしました。

ドローバーに片側2箇所ずつ、0.4〜0.5mmドリルで穴をあけ、真鍮線を通してペンチで押さえて固定しました。とはいえ、あまりきちんと曲がらないので、何かだらしない感じです。

取り付け

左右の真鍮線で、エンジンとテンダーの取り付け部を両側から挟むようにします。ある程度強く当たるよう、真鍮線を内側に曲げるようにしておきます。

念のためショート対策で、動力ブロックの下部にテープを貼っておきましたが、この作例ではまったく心配がなかったので、あとではがしました。

完了

従台車と床板、テンダー台車を元通り取り付けて完了です。

横から見たところ

動作は本物のドローバーと何ら変わらず、問題なく走れます。機炭間隔も狭まりますし、間隔の具合が悪ければ作り直せます。材料にお金がかかっていませんから…。

このへんいじるのはもうやめます(笑)。


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