Nゲージ蒸気機関車2018年のメモ>2018.5.19

スマートコントローラー(KATO)

スマートフォンやタブレット端末で列車を制御するシステムに、KATOも参入しました。
古くからのNゲージメーカー自身が発売、しかもローコストということで、注目していました。


普通のパワーパックとサウンドボックスで操作できることを、少し離れたところでやっているだけなのですが、なぜかすごく楽しいです。
既存の制御システムに置き換わっていく種類のものではなく、遊び方の選択肢を増やすための製品です。

外観

スマートコントローラーと、どこでも電源コネクター

外見は「どこでも電源コネクター」にそっくりで、タバコの箱程度の小型の筐体です。
スマートコントローラーにはパネル手前にペアリングボタンがあり、謎の折り鶴マークが付いています。制御用アプリのアイコンもこの鶴です。

スマートコントローラーと、どこでも電源コネクターの裏側

後ろ側もよく似ていますが、出力端子の用途と色が異なります。スマートコントローラーのほうには、下部にサウンドコントローラーに信号を送る通信コネクターがあります。

列車を走らせるだけなら、スマートコントローラーと別売のACアダプターがあれぱ済み、他に従来型パワーパック等の制御機器をつなぐ必要はありません。
その代わりになるのがスマホです。

列車のみ運転する場合

列車のみ

この場合の接続はとても簡単です。
ACアダプター(別売)と、フィーダーのプラグを本体背面のコネクターに差し込むだけです。

ペアリング

操作用のアプリは端末に応じて App Store や Google Play からダウンロードします(2018年5月現在)。
私の7年前の残念な端末では動かないので、対応しているタブレットを借りました。Android6の端末です。

最初にペアリングを行い、制御するスマートコントローラーを選択します。
アプリを起動してスマートコントローラーの電源を入れると、認識されたスマートコントローラーが一覧に表示されるので、それをタッチすると選択されて制御可能になります。

本体がうまく認識されずアプリの一覧に表示されないときは、本体のペアリングボタンを押すと表示されたような気がします。

操作画面

ペアリングされると、つるの左のランプが緑から青に変わり、アプリの画面が操作画面に変わります。
画面には操作に必要なものは配置されていますが、何となく試作品的で、特に運転の楽しさをそそるデザインではないようです(それを求めるかどうかというのはありますが)。練りに練った結果でしたら失礼な感想ですが…。

下のほうにある方向ボタンのどちらかをタッチすると、スピードコントロールつまみが表示されるので、それを上のほうにゆっくりドラッグしていくと、列車が走り出します。
普通のパワーパックに比べると、若干のディレイがあるのだと思いますが、思ったほどではありませんでした。

上のほうに現在の出力が%表示されているのですが、タブレットの画面でも文字が小さくて読みづらかったです。このタブレットも5年前のものなので、現在の端末なら大きく表示されるのかもしれません。

しかし、少し離れた場所から列車を動かしてみるのは予想外に面白かったです。
パワーパックとは操作の感触がまるで違うため、今までと違う模型を動かしているような楽しさがありました。トイラジコンを走らせる面白さとか、そんな感じです。

制御そのものは、パワーパック スタンダードSXに似たパルス制御なのでしょうか。KM-1+KC-1に比べて「ブーン」という低速時の音が少ないです。
KM-1+KC-1では、コアレス蒸機のライトは出発とほぼ同時に点灯しますが、このコントローラーでは出発後少し速度が上がってから点灯します。この感じもパワーパック スタンダードSXに似ています。本体には調光ボリュームはありません。

サウンドボックスを使用する場合

サウンドボックスとの接続

サウンドボックスを使用する場合、スマートコントローラーとサウンドボックスをスナップ端子で結合したのち、背面の通信ポートを付属の通信ケーブルでつなぎます。
普通のパワーパックとサウンドボックスを接続するときに使うジャンプコードは不要です。

サウンドボックス背面の通信ポートは何に使うのかなと思いましたが、こんなところで活きましたね。

C11サウンドカード

サウンドボックスを接続し、サウンドボックスのイジェクトボタンを押すと、サウンドボックスのボタン・つまみを端末から操作できるようになります。
サウンドを同調させるSTARTつまみ・SYNCつまみ、VOLUMEつまみを操作するボタンも下部にあります。これらをタッチするとスライダーが表示され、設定値を変更できます。
それぞれの値の初期値は、アプリとの接続時に、実際のサウンドボックスのつまみの位置から取得されているようです。

注意すべきはSTART設定です。設定値が大きくなっていると出発操作をしていないのに列車が動いてしまい、STOPをタッチしても止まらないのであわてます。サウンドボックスの直接操作なら、STARTつまみを見れば回転位置で値の大小がパッとわかりますが、アプリの画面ではボタンにタッチするまで現状値が表示されないので、何が起きているのかわかりにくいように感じました。
アプリ起動前に、サウンドボックス本体のSTARTつまみを絞っておくと防げます(初期値がつまみから取得されるため)。

なお、STARTとSYNCのスライダーは表示したまま車両の速度をコントロールできるので、調整自体は楽にできます。VOLUMEのスライダーのみ、速度つまみを覆い隠してしまうので同時操作はできませんが、その必要はあまりないかもしれません。

281系はるかサウンドカード

サウンドボックスやサウンドカード側から情報が取得されているようで、サウンドカードの名称やボタン名称も、それに応じて切り替わります。
前の写真はC11、この写真は281系はるかです。
通信ポートを通して、それらの情報を送るプロトコルがサウンドボックス側に用意されていたということなのですね。

現状ではできることに限界もありますが(何しろポイントが一切操作できませんから)、個人の感想としては操作感は思ったよりよく、そして思ったよりもずっと楽しかったです。
特にサウンドボックスとの相性がいいですね。サウンドボックスは列車自体から音が出るわけではないのですが、離れているとそれがほとんど不自然ではなくなります。

面白いので要望も色々出てきます。
ポイントを制御するための、ワイヤレスポイントコントローラーはぜひ欲しいですね。
サウンドカードを複数セットしておいて、それを切り替えるような仕掛けか、もしくはスマホ側に音源をダウンロードして切り替えるような仕組みがあればいいなと思います。そう簡単ではないでしょうけども。

そして、現在のアプリで使われている制御用のプログラム機能(API?)が公開されれば、色々な外見や、車両ごとに特化した操作方法のアプリを作る人が現れるのではないか、とも思いますが、まあそんな公開は無理かもしれませんね…。

とりあえず、現状で面白かったところだけを書いてみました(つまらなかったところはありません)。
やっぱり謎の症状とかエラーとかはいくつか出まして、適当にいじっているうちに何とか直ったという感じです。

私はスマホなどの端末を大して使えませんが、多くの人に最も密着しているデバイスになっているので、それで鉄道模型が制御できるのはごく自然な考えだと思うのです。
個人的には今後も発展してほしい分野です。


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