Nゲージ蒸気機関車2018年のメモ>2018.5.27

偕成社「じょうききかんしゃ」より

SLブームのさなか、偕成社から1973年に出版された幼児向けの本です。
「幼児のずかん」第7集として、「じょうききかんしゃ」「でんききかんしゃ」「でぃーぜるきかんしゃ」の3巻がセットされていました。
この当時は幼児向けから大人向けまで、蒸気機関車に関する本が多数発売されていました。


画像が小さくてすみません。引用させていただいた画像は株式会社偕成社の著作物です。

表紙

ばく進するD51形を描いた表紙です。
ぶん/まつざわ せいじ氏、え/きむら さだお氏 です。
幼児向けといっても、そこは図鑑ですから絵は実物の印象を大切にしており、どのページにも大変素敵な光景が描かれています。

内容:
・出発前の点検・整備
・炭水車に石炭をつむD51形蒸気機関車
・機関庫と転車台
・D51形蒸気機関車の運転室
・蒸気機関車のしくみ
・D51二重連
・トンネルにはいるD51形蒸気機関車
・のこりすくない蒸気機関車
・蒸気機関車のとくちょう
・蒸気機関車の種類

D51中心に解説されていますが、描かれているシーンには他の形式も色々登場しています。

幼児のずかんと言っても、本当に幼児向けと思われるひらがなの文は6箇所だけです。あとは細かい文字で大人向けの説明がなされており、なかなか詳しく説明されています。
蒸気機関車とはどういうものなのか、という知識は十分得られます。

のこりすくない蒸気機関車

機関車の活躍やしくみについてのページが続き、最後のほうではとうとう、廃止されていく運命であることが述べられます。

蒸気機関車が一線を退いて、電気機関車や気動車に役目を譲っていくイメージが描かれています。
今見ても寂しいですが、当時の駅周辺の光景が呼び起こされる素敵な絵です。

蒸気機関車の種類

最後のページには、国鉄の代表的な蒸気機関車16形式17両(→梅小路)の図がずらりと並んでいます。
模型製作向きの図とは違いますが、各型式の雰囲気が良く出ています。
C57は4次形が描かれています。

「8620形 日本の旅客用機関車中最も多い。」とありますが、Nゲージの製品化例は少ないですね…。

同梱の「でんききかんしゃ」「でぃーぜるきかんしゃ」もなかなかいいですヨ。


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