Nゲージ蒸気機関車2018年のメモ>2018.10.27

C56(KATO)2018年再生産

5年ぶりに再生産されたC56 小海線です。単純再生産なので、車両の仕様は変わらず、本体価格も同じです。


C56 2018年製品

今回の製品(2018年) (拡大写真)
塗装の状態なども過去の製品と特に違いはないように見えました。先輪スポークが抜けていないのも踏襲されています。

C56 2013年製品

前回品(2013年) (拡大写真)
こちらは前回の品です。この生産以降、初回品でありがちだった車体の前上がり傾向がなくなり、姿勢がよくなったように感じます。

※この写真ではテンダーにDCCサウンドデコーダーを積み込んでいるため、機炭間の様子が元の姿とちょっと違います。

新パッケージ

パッケージは最近のもの(切れ目入り)に変更されており、右側に緑色のタブがあるため、従来品とすぐ見分けがつきます。

今まであまりポジティブに書いたことがないような気がするので、長所をひとつ挙げますと、説明書を取り出すときには楽です。
旧ケースでも、説明書を取り出すには机の上などで中身を出して、スポンジの下から引っ張り出す必要がありましたが、新パッケージは右側のタブを上に引けば、中身がごそっとケースから取れるのでいくらか簡単です。私は購入時の1度くらいしか説明書を見ませんが、よく使うという方は便利でしょう。

今までと同じですけれども外観です。これが最初に発売されたときにはもう、びっくりしました。

前から

標識灯はシールドビームです。キャブ内に置かれたLED基板から、はるばる導光されています。

非公式側ボイラー

ハンドレールは中央のハシゴを境に前後のパーツに分断されています。それぞれのハンドレールは、中央の1か所の取り付け足だけでボイラーに固定されています(両端がフリーになっています)。
組み立てを楽にしてコストを下げるための思い切った作り、なのかもしれません。

非公式側後方から

屋根の延長されたロングキャブです。コアレスモーターの末端は何とかキャブ内のバックプレートでカバーされています。

3軸のテンダーは、9600の頃とは集電構造が変わり、かなり良好に集電できるようになっています。

テンダー後方から

両端がスロープになったテンダー。KATOのテンダー蒸機の後部ライトはふつう点灯しませんが、C56はバック運転を考慮して、点灯するようになっています。

標準装備のカプラーはアーノルドで、CSナックルカプラーが付属しています(写真は交換済み)。前部にも重連用アーノルドカプラーとナックルカプラーが付属します。

KATO C56

ところでC56は全長9センチ程度の小さな機関車ですが、

トミックス C57

形式番号が1つ変わるだけで、大きさもまるで変ってしまうのが面白いところです(写真はトミックスのC57)。

C12スノープロー

KATOのC56にはスノープロウは付属しません。あとで発売されたC12のスノープロウが使えます。

C12には写真のように3つもスノープロウが付属します。右端が通常の部品、中央が重連カプラー用で、どちらもC56に使えます(そんなに色々なレイアウトで試したわけではないので、常にうまく走るかはわかりません)。なお一番左はC12の後部用です。

スノープローを装着したC56

ダミーカプラーを抜き、カプラー胴受けの代わりにスノープロウを付けます。重連用カプラーの場合は、重連カプラー自体に重連スノープロウをはめ込みます。

私は子供の頃は機関車にスノープロウの付いた姿のほうが好きだったのですが、だんだん足元が重く感じるようになり、今はどちらかといえばないほうが好きになりました。好みは移ろい行きますよ…。

そうそう、つかみ棒や前部ステップはカプラー解放テコと一体のパーツになっていますが、これが今の製品でもぐらぐらして落ち着きません。値段を抑えるために仕方ないのかもしれませんが、もう少し何とかならないものかと思います。私はひどいときには接着してしまっています。

C56とC12

姉妹機のC12と。C12は昨年再生産されました。
色々なメーカーが苦労してきた形式ですが、どちらもこの内容で1万円程度の価格なのですから、恵まれた時代になったと思います。量販店なら8,000円台で手に入りますね。


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